基礎データ
全国図鑑 | No.0721 |
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セントラルカロス図鑑 | No.153 |
ぶんるい | スチームポケモン |
ローマ字表記 | Volcanion |
タイプ | ほのお/みず |
たかさ | 1.7m |
たいじゅう | 195.0kg |
せいべつ | 不明 |
特性 | ちょすい |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ボルケニオン | Volcano(英語で火山)+Explosion(英語で爆発)+Cannon(英語で大砲) |
英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・イタリア語・ポーランド語 | Volcanion | 日本語名に同じ |
韓国語 | 볼케니온 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字) | 波尔凯尼恩 | 日本語名の音写 |
中国語(繁体字) | 波爾凱尼恩 | 日本語名の音写 |
ヘブライ語 | וולקניון | 英語名の音写 |
ロシア語 | Вулканион | 英語名の音写 |
タイ語 | โวลเคเนียน | 日本語名の音写 |
ベトナム語 | Volkenion | 日本語名の音写 |
概要
第6世代で登場する、幻のポケモンの1匹。2013年10月末頃にディアンシーやフーパとともに海外で存在がリークされ、2015年12月15日に公式サイトおよびコロコロコミック2016年1月号誌上においてその存在が公式に解禁された。
タイプは今までに存在しなかったほのお・みずの複合であり、最も似合うねっとうもレベルアップで習得できる。ポケモンカードでも火と水の複合のデュアルタイプという他TCGの多色に該当する扱いを受けている。
背中に背負ったホース状のアームが特徴的で、ここから水を吸い取り、体内の器官で高温の水蒸気に変化させ、強力な水蒸気爆発を放って攻撃する。
その威力は山林を吹き飛ばし大地をえぐり、地形を変えてしまう程らしい。実際、現実の火山噴火も水蒸気爆発によって同等の威力を出す例が割と多い。
アームからは普通の放水も出来る他、霧を吹き出しての目眩しや、放水の勢いによる短時間の飛行さえ可能とする中々に多芸な奴。
この為、体内に貯められる水の量も他の水ポケモンより多いが、万が一尽きるとアームにある青い模様が赤くなり、外部から補給する必要が生じる。
カメックスの大砲やインテレオンの指銃よろしく、水以外の属性攻撃もアームから発射できるが、生態上冷気を作ることは出来ないため、こおりタイプの技はしろいきりとくろいきりを除いて覚えない。
ボルケニオンを手持ちに入れた状態でミアレシティのミアレ出版とキンセツシティのキンセツテレビに行くと、ボルケニオンに関する情報を教えてくれるイベントが発生する。
ミアレ出版編集長のマル秘メモによるとカロス地方南西部ではボルケニオンを国造りのポケモンとして崇める風習があるらしく、ボルケニオンが起こす水蒸気爆発によって自分たちの暮らす平野ができたと考えられているという。
キンセツテレビ局長からはお蔵入りとなったジンダイ隊長がボルケニオンを調査するマル秘VTRを見せてくれる(実際には字幕だけ)。それによるとカロス地方だけでなくジョウト地方やシンオウ地方にも出没しているようである。
名前の由来はボルケーノ(Volcano=火山)+エクスプロージョン(explosion=爆発)からと思われる。
残念ながら色違いは2024年現在、未解禁。
しかし、ポケモンカードで登場しており、全身が金色という豪奢なカラーになる。
ゲーム上の特徴
映画「ボルケニオンと機巧のマギアナ」の前売り券の購入特典で入手可能。ゲノセクトからフーパまでの幻は劇場での入場者特典であったため、前売り券の購入特典というのは久々だったりする。
また、2020年11月から行われていた「幻のポケモンゲットチャレンジ」キャンペーンにも登場しており、13pに到達することでゲットできる。
SVにも内定しているが、現時点では上記のようなキャンペーンを一切行っていないので過去作から引っ張ってくる以外入手手段が無い(尤もこれに限らず、SVでは幻のポケモンの配布が激減しているのでそれ以外の内定している多くの幻の入手手段が乏しくなっている)。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
80 | 110 | 120 | 130 | 90 | 70 | 600 |
特攻の種族値が130・攻撃の種族値が110と物理・特殊どちらでも戦える両刀性能。
専用技としてみずタイプの特殊技「スチームバースト」がある。
なんと威力110・命中95・3割やけどという「ハイドロポンプ」の完全上位互換である。
ボルケニオンの能力傾向ともマッチする為、専用技としては申し分ないだろう。
その他イメージに合う「ねっとう」や「だいもんじ」「ねっぷう」「オーバーヒート」などのほのお特殊技に恵まれる反面、「なみのり」は覚えられない。
物理技はタイプ一致では「アクアブレイク」「ニトロチャージ」「フレアドライブ」の3つを揃える。
サブ候補は「だいちのちから」「きあいだま」「めざめるパワー」「ウェザーボール」「じしん」「ばかぢから」「ストーンエッジ」「いわなだれ」など。この他にもサブウェポンの候補から外れやすいが「かみなりのキバ」、「ヘドロばくだん」、「ソーラービーム」、「ラスターカノン」などの様々なタイプの技を覚える。特に第8世代の環境ではダイマックスする事で1ターンでソーラービームをダイソウゲンとして放つ事が出来る。
禁止級にしては珍しくみずでっぽうを覚える。
ほのおタイプとしては結構珍しく防御の種族値も120と高い。
数値としてはマグカルゴと同等だが、HPの種族値も80と平均レベルである為、物理耐久に関しては完全に引き離していると言っていいだろう。4倍弱点が無いのも評価点。
特防も90ある為、この手のポケモンにありがちな「耐久面がどちらかに偏り過ぎている」と言う事も無い。
その反面、素早さは70と幻のポケモンにしては低め。
こだわりスカーフを持たせれば130族を抜けるギリギリの数値である為、高速アタッカーにするのもそのまま鈍足アタッカーにするのもトレーナー次第であろう。
ただ、後述の欠点の事を考えると、やはりスカーフアタッカーが妥当か。
特性は「ちょすい」。
これにより1倍だったみずタイプの技は無効化される。ほのおタイプ史上初めてみずタイプの技を無効化できるポケモンである。
弱点はでんき・じめん・いわの3タイプ。ほのおが苦手とするじめん・いわにタイプ一致抜群を与えられると書けば聞こえはいいが、みずが本来有利なはずのこの2タイプに弱点を突かれるということでもある。
ボルケニオン以前の幻が悉く尖った性能を持っていた分、やはり落ち着いた性能が目立つ。
が、そのお陰で比較的安定した性能を持つ事に成功していると言える。
欠点としてはサポートは不得手。とにかく変化技は貧弱極まりない。
また、習得技の都合上ドラゴンタイプへの打点がほぼない点も悩ましいところ。できれば「めざめるパワー」はこおりタイプを粘りたいところである。他には「ウェザーボール」もある。
またタイプの関係上ダイマックスして一致技を撃つと、もう片方一致技の威力が半減してしまい、思うように火力が出せないことも多い。
ちなみに水蒸気爆発の逸話から予想した人も多いだろうが「だいばくはつ」を覚える。
しかもコイツの場合はレベルアップで普通に習得してしまう。
自爆する幻のポケモン、ここに極まれり。
9世代
ポケモンホームの連携と共に解禁。剣盾から引き続き内定している。そしてゼロの秘宝配信前時点で、唯一ねっとうをレベル技で覚えるポケモンである。
ただ、ボルケニオンは上述にある通りスチームバーストというねっとうのほぼ上位互換を覚えるため、採用率は低いだろう。
新規技はちょうはつやワイルドボルトなど。特殊型であれば、素でテラバーストも放てるのでこだわり系とも相性が良い。
タイプ無効化出来る特性とテラスタルは非常に相性がいいので、このポケモンも同様のことが言える。
おすすめのテラスタイプは地面。弱点の電気を無効化し、岩を半減、地面を等倍に抑える。さらに新たに弱点となった水を特性で補える。
他はタイプ一致の火力を上げる炎で、弱点の岩地面は据え置きだが、電気を等倍に抑えて同じく特性で水を防げる。
草タイプは特性は活きないが、弱点を補いつつ岩地面と打点が持ちづらかった水に有効打が持てるのが優秀。(水への打点がワイルドボルトやソーラービーム等の癖が強いものしかないため)
ボルケニオンが解禁された直近のシーズン8の使用率上位に対しては、特に大きく有利不利もないが、パオジアンの氷を4半減、サーフゴーのゴールドラッシュも4半減に抑え、さらには炎技で反撃出来るので、なかなか優秀。
使用トレーナー
※ポケモンマスターズでのバディ
番外作品
ポケモンマスターズ
マジコスフラダリ&ボルケニオン
「悪の組織カロス編」と共にマジコスフラダリのバディとして実装された、みずタイプのアタッカーで、EXロールはテクニカル。
カロス南西部において国造りのポケモンとして崇められているボルケニオンと最終兵器を用いて美しい世界を作ろうとしたフラダリという組み合わせであり、更に実装された日が建国記念日だったりする。
相手がやけど状態の時に攻撃の威力が上がり、シンクロわざで全体に大ダメージ&次回特殊技威力ブーストが最大3段階アップする。
技
スチームバースト |
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自分のこおり状態を解除する。30%の確率で相手をやけど状態にする |
ねっぷう |
10%の確率で相手をやけど状態にする |
シンクロわざ:ヒートハイドロポンプ |
【解放条件】相手の場にやけど状態のポケモンがいるとき |
【封印条件】相手の場にやけど状態のポケモンがいなくなったとき |
対象が複数の場合でも技の威力がさがらない。自分を次回抜群威力上昇状態にする。自分を次回ゲージ消費0状態にする。相手の場にいるやけど状態のポケモンと同じ数だけ自分の次回特殊技威力ブーストをあげる |
信念の炎! |
自分の命中率を1段階、急所率を3段階あげる。自分を次回ゲージ消費0状態にする |
バディーズ技
美しき国を造るハイドロポンプ | 追加効果なし |
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パッシブスキル
登場時特攻アップ4 | 登場したときに自分の特攻を4段階あげる |
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相手やけど時P技B技↑5 | 相手がやけど状態のときは自分の技やバディーズわざの威力をあげる |
異常確率上昇3 | 技の追加効果で状態異常にするときの成功率をあげる |
アニメ版
劇場版『ボルケニオンと機巧のマギアナ』
「人間は信用出来ねえ」
「ぶっ飛べ!!!」
- 情報公開とほぼ同時に更新されたポケモン映画公式サイトで、2016年ポケモン映画にボルケニオンが出演が決定。ポスターでも堂々とその姿が公開。因みにキャッチコピーは『爆熱のボルケニオン、参上!』。
- ボルケニオンの公式発表から2ヵ月後の2016年2月、映画の正式タイトルが発表された。
- 声は歌舞伎役者の市川染五郎(現・10代目松本幸四郎)が担当する。
- 大の人間嫌い(人間に従うポケモン達も例外では無い)で人里離れたネーベル高原に500年以上前から主としてマギアナたちと共に暮らしていたが、マギアナが人間にさらわれたことで救出に向かうも、ハンターに電磁パルス付きの枷を繋がれた上に凍らされて落下。バトル中のサトシたちと遭遇した直後、もうひとつの枷が彼の腹部に繋がれ磁石の如く引き合った状態になった事が続き、不本意ながらもマギアナを救出するため共闘する。
- テレパシーで人間と意思の疎通ができるが、ピカチュウを「電気ネズミ」と終始呼ぶなど物凄く口が悪い。勿論こんな前例は劇場版の幻のポケモンとしては今まで無い。
- 頑固者ながら根っこの部分は優しい性格で、普段は高原に住む人間から傷つけられたポケモンたちを保護している。また高原で唯一人間に不信感を持たないマギアナからサトシたちに対する態度を強く注意された際はさすがに口をつぐみ、しぶしぶ彼らと協力するくらいには柔軟性がある。
- その大きな図体に反し、アームから放出する水によってある程度飛行出来る能力を持っているが、バトルや撤退、牽制にも使用しており、容量にも限りが有る為に時々補充する必要がある。ただ、くしゃみも相当なもので周囲に水蒸気爆発を放ってしまう場合もある。
- サトシには何度も技をワザと当てていたが、いささか効果がないのは相手が悪かったため。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
0720.フーパ(いましめられしフーパ/ときはなたれしフーパ)→0721.ボルケニオン→0722.モクロー
御三家のタイプが2つ共存するポケモン
火山関連
他関連ポケモン等
- カメックス(メガカメックス/キョダイマックスカメックス):同じく肩から放水する能力を持つ重量級ポケモン。
- セキタンザン/キョダイマックスセキタンザン:蒸気にまつわるポケモン。特性の1つもそのものずばり「じょうききかん」。
- ガラルヒヒダルマ:隠れ特性により、相反するタイプをもつポケモン。
- マギアナ:映画仲間
- マーシャドー:次作映画に登場する幻ポケモン。ボルケニオンは人間に苦しめられても「良い奴もいる」と信じる気になったが、マーシャドーは善性を知りながら最終的に見限る等、対照的である。
CPタグ
その他
- ワザップジョルノ:別の意味でこのポケモンを有名にした存在。
- 平成ガメラ:ボルケニオン自体の見た目・タイプとジェットで飛行する点、飛行直前に周囲を煙で覆う点、弱者を守る点等が似ていると言われる事がある。
- 玄武:五行で「水」に対応している他、背中のアームがさながら蛇のように見えるためにモチーフではないかと推測されている。神話上における玄武に関連する存在にも「火」と「水」の両方を司るとされる場合が実際にある。なお、後の作品に玄武モチーフのポケモンが登場した。
- 消防車:英名が「fireengine」で、放水ができるなどボルケニオンと多くの共通点を持つ。
- オディバトラス:外見がボルケニオンとよく似ている。ただし、あちらは岩や砂と関りが深く、生体はまるっきり異なる。