データ
概要
第2話「五郎とゴロー」に登場。
五郎(演:鈴木和夫)という「エテキチ」「猿キチガイ」と呼ばれる聾者の青年と仲が良かったクモザルが、旧日本軍が制作した体力増強剤「青葉くるみ」(中城健のコミカライズ版及び初号プリント版ではヘリプロン結晶Gと呼ばれている)を大量に食べたことで甲状腺ホルモンのバランスが崩れ、巨大化してしまった姿。
本来の性格はおとなしく、悪意はないが、牛乳が好物らしく輸送トラックを襲撃してしまった。1日にドラム缶10本分の牛乳を飲む。りんごも好物でトラック3台分を平らげる。巨大化の影響で電柱を引っこ抜くほどの怪力を手に入れたが、五郎を相手には握って掴むような真似はせず、掌に乗せる程度に済ませていた。ただし、怒らせると反撃のために破壊活動を行うことも。
伊豆山中や淡島海上ロープウェーに出現したことで大騒ぎとなり、農作物を盗んだため逮捕された五郎を求めて市街地にも出現。
最後は毎日新報の関デスクの提案で五郎から与えられた麻酔薬入りの牛乳を飲んで眠らされ、同様に巨大化した猿が生息するイーリアン島へ送られた。この猿は現地民と共存しており、困っている際には助けてくれるなど心優しい性格である事が語られている。
ウルトラゾーン
ミニコーナー「怪獣漫才」でM1号とともに漫才コンビ「M1ゴローズ」を組んでいる。
相方が人工生命体なのに猿っぽいもとい近所のおばちゃんのような外見になってしまったことを弄っていた。
余談
- 着ぐるみは『キングコング対ゴジラ』に登場したキングコングの流用。顔が新調され、尻尾が付けられた。
- 予定されていた第3クールでは「ゴロー対スペースモンスター」というガラモンと戦うシナリオが用意されていた。
- 上記にもあげられている中城健のコミカライズ版ではラストが異なり、薬によって元の猿に戻れることが示唆された。
- 上記のように初号プリント段階では青葉くるみは「へリプロン結晶G」という名前だったが、スポンサーが製薬会社である武田薬品に決まったことで「薬の影響で怪獣が誕生する展開は好ましくない」として青葉くるみに変更された。
- しかし薬瓶を手に取るなど台詞の変更だけでは無理のある場面があり、それらのシーンは丸ごと撮り直されている。
- 初号プリントの映像も残されており、DVD-BOXの特典映像に収録されている。
- ゴローに襲われたトラックの運転手役で二瓶正也氏(ウルトラマンのイデ隊員役)が出演している。二瓶氏は『Q』第6話、第15話にも別人役で出演した。