概要
1940年12月4日生まれ。東京府東京市麹町区永田町出身。
本名および旧芸名は「二瓶正典」。
実父はドイツ人。映画が好きだったことから高校在学中に俳優を志し、1960年に第15期東宝ニューフェースとして俳優となる。同期には古谷敏がいる。
1961年に『暗黒街の弾痕』でデビュー。
岡本喜八監督作品では『江分利満氏の優雅な生活』の酔っ払った先輩社員に絡まれる若手社員、『ああ爆弾』の体よく親分を裏切るヤクザの幹部などコミカルな役柄が目立った。
後年の印象からすると意外ではあるが、特撮映画でメインの役柄を演じたのは『妖星ゴラス』のみ。
若大将シリーズの『ハワイの若大将』ではメインキャラクターである江口敏役で出演。本来この役は江原達怡の持ち役であるが、同作には海に落ちるシーンがあり、カナヅチで泳げない江原が降板を申し出たため代役として出演した。その後『エレキの若大将』では別役で出演している。
そして似たような経緯で代表作を得ることとなった。
ウルトラシリーズ
1966年に『ウルトラマン』のイデ隊員役に起用される。もともとこの役は石川進が演じる予定で撮影まで参加していたが、出演料あるいはスケジュールの問題でたった2日で降板。『ウルトラQ』でゲスト出演していた二瓶にお鉢が回ってきた。
アラシ隊員役の毒蝮三太夫とは劇中さながらの関係だったようで、「兎に角（とにかく）」が読めずに毒蝮に尋ねたところ「ウサギにツノだ」と教えられてNGを連発した、『戦え!マイティジャック』が裏番組『巨人の星』の影響で視聴率が低迷していたことから巨人ファンの毒蝮と激論を繰り広げたなどの逸話がある。
以後も『ザ☆ウルトラマン』のトベ隊員や『ウルトラマンマックス』のダテ博士等ウルトラシリーズに数多く出演していた。
トベ隊員役はアニメ声優初挑戦だったが、もともとアフレコは苦手だったそうで「やっぱり特撮の方がいいな」と語っている。
2021年8月21日、誤嚥性肺炎により死去。享年80歳。『ウルトラマン』の科特隊の物故者としてはムラマツキャップを演じた小林昭二に次いで2人目であり、小林とは命日が6日違いである。また、2021年は奇しくも『ウルトラマン』が放送されてから55周年の節目でもあった。
関連タグ
サッポロポテト：CMに出演していた。
