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ガラモン

がらもん

「ガラモン」とは、特撮TV作品番組『ウルトラQ』および『ウルトラマンブレーザー』に登場したウルトラ怪獣である。
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DATA編集

別名隕石怪獣、電波怪獣、ロボット怪獣、スペース・モンスターなど
身長40m
体重6万t
出身地チルソニア遊星
デザイン成田亨

概要編集

ガラダマ

第13話「ガラダマ」、第16話「ガラモンの逆襲」に登場する怪獣。ウルトラ怪獣初の異星人の侵略用途の怪獣/ロボット怪獣である。

オコゼのような顔、サンゴのような体表など生物めいた有機的な外見をしているが、実は地球侵略用のロボットで電子頭脳から発せられる指令電波で操られている。電波が遮断されると口から緑色の謎の液体を垂らして活動を停止する。

地球上には存在しない物質チルソナイトで構成された巨大隕石の中から出現した。


ボディを形成する「チルソナイト」の特性により、地球上の兵器は全く通用せず、おまけに半永久的に稼働できるというコミカルな見た目に反した、ハイスペックな性能を持つ。また、足は複数のリング状の節で構成されているが、実際にバネとして機能する部位である(出典:「決定版ウルトラ最強怪獣50大図解超百科」(講談社刊)より)。

主な攻撃手段は体当たりだが、『大怪獣バトル』シリーズではガラダマを招来して敵に落としたり、頭から怪電波を放つといった必殺技を披露している。


ガラモンの名称は、「ガラダマ・モンスター」を短縮したもの。

着ぐるみは次回作『ウルトラマン』のピグモンに流用されている。


活躍編集

第13話「ガラダマ」

先んじて弓ヶ谷に落下した小型隕石(電子頭脳)から発信された指令電波により誘導され、降下した巨大隕石の中から出現。指令に従い、熊谷ダムを破壊して電子頭脳のある東京へと進路を向ける。

ガラモン

地球人は誘導電波の発信源がこの小型隕石であると突き止め、解体を試みる。しかし小隕石の外殻もまたチルソナイトであり地球の工具では歯が立たず断念。しかし電波遮蔽網で小型隕石を隔離することで電波を遮断されたガラモンは活動を停止した。


  • 同エピソードでは単に「モンスター」とだけ呼称されていたが、これは本エピソード制作時にはまだ名前が付けられて居ない為(余談参照)。
  • 本エピソードのキーワードの「ガラダマ」は弓ヶ谷(あるいは信州)の方言で隕石を指す言葉という設定(余談参照)。

第16話「ガラモンの逆襲」

本話にてガラモンを使役する宇宙人・セミ人間(チルソニア遊星人)が登場。

ガラモンの逆襲

前回の事件で保管されていた電子頭脳を奪還したセミ人間がガラモンが格納された大型ガラダマ複数を地球へ呼び寄せる。東京には胸にマークがある複数体の(2体以上)のガラモンが現れて街を破壊した他、東京湾付近でも1体が活動している。また物語冒頭ではこれを上回る数のガラダマが地球に降下している様子が描写されている。

今回はガラモンという呼称が作中においても定着したのか、登場人物らは一様に「ガラモン」と呼んでいた。


セミ人間は電子頭脳を奪取し逃走、万城目淳たちは侵略を阻止するため、これを追うことになる。

最後は電子頭脳が万城目一行によって確保され、電波も遮断されたことで一斉に活動を停止。任務に失敗したセミ人間は仲間の円盤により処刑された。


  • 機能停止した際に、東京の個体は初代と同様に緑色の液体を出していたのだが、東京湾付近で活動していた1個体のみは何故か唸り声のような音を出しながら白い泡を吹いている。
  • 劇中では東京タワーを破壊する描写があるが、実はガラモンの設定身長と東京タワーの高さが全く吊り合っていない(東京タワーは333mで、展望台までなら150mだが、劇中では明らかに展望台の位置よりもガラモンの方が背が高く、少なくとも150m以上はある)。
  • 設定のスペックと描写が異なる誇張的表現は特撮ではよくある事だが、これは本格的な侵略の為に呼び寄せられた巨大な個体であるという説もある。
  • 本話では冒頭のナレーション中でガラモンがロボット怪獣であるという情報が明かされている。

ウルトラマン編集

第35話「怪獣墓場」に登場。

宇宙のある一角にある怪獣墓場に眠るように漂っていた。

ピグモンのような赤い彩色がされているが胸にはエンブレムがあるため、ガラモンと思われる。


ウルトラQ倶楽部編集

第2話「キジムナー」に登場。

沖縄に住む妖怪キジムナーが見せた幻覚として登場。


セブンガーファイト編集

第5話「壮絶!セブンガー引退試合」、第7話「帰ってきた赤いアイツ」に登場。◯◯ファイト系の映像作品では『ウルトラQファイト』以来10年ぶりであり、正史に正式に絡んでくるのは55年ぶりとなる。


第5話では、セブンガーが引退を控えていた時期に宇宙から2体が飛来。足元にはピグモンがいる為に上手く戦えないセブンガーを苦戦させた挙句、ピグモンを踏み潰しバッテリー切れに追い込んだ。ハルキはゼットに変身しようとするが、ピグモンの死に応えるかのようにセブンガーが突如再起動。セブンガーに3秒のし掛かられるとガラモンのボディが耐えきれずに大爆発する事が判明、フォール技を掛けられて2体とも大爆発した。


一応はロボット怪獣なのだが、片割れが急にレフェリー役になるなど人間臭い面の表現も多く盛り込まれていた。ちなみに、本エピソードはおそらくウルトラマン第37話「小さな英雄」のオマージュ回だと思われる。


第7話では怪獣惑星に別個体が登場。ガンダーイカルス星人改造パンドンと共にセブンガーを袋叩きにするが、駆けつけたウルトラマンゼットベータスマッシュ赤い通り魔よろしくガンダー共々崖下に投げ落とされて撃沈した。

映像作品中で初めてウルトラ戦士と戦ったのはこれが初となる。


着ぐるみはいずれの個体もアトラク用の流用。


なお、ブレーザー登場時の桁違いの防御力を見て

デストルドスの材料にされなくて良かった』と安堵するファンもいたとか。


ウルトラマンブレーザー編集

ロボット怪獣ガラモン

第9話「オトノホシ」に登場。

本家ウルトラシリーズへの登場は実に57年ぶりであり、テレビシリーズにおいてはウルトラ戦士との初対決となる。


8月6日に府東市多摩川に落下した隕石から出現。

今作でもやはりセミ人間たちの使役するロボット怪獣という設定は継承され、彼らが本編開始60年前に送り出した工作員ツクシ・ホウイチらの楽団が奏でる音楽(その内一つはなんと『ウルトラQ』のメインテーマであり、本エピソードのEDにも使われた)で操作されている。


破壊光線や冷凍光線を持つパゴスペギラ、単純にパワーが強いゴメスなど、最新のシリーズで再登場したQ怪獣と比べると原典では目立った特殊能力もないこと、前回前々回と2週に渡ってブレーザーを苦しめたニジカガチの後の登場ということもあってか、「大した能力もないのにウルトラマンやアースガロンの相手になるのか?」という疑問もあったことだろう。


………ところがどっこい。


今作で遂に判明したその実力を過去作品再登場したある宇宙人の台詞を借りて表現するなら…




「シンプル・イズ・ザ・ベスト」、この一言に尽きるだろう。



ヤスノブ隊員曰く古臭い名前と若干小馬鹿にされていたが、原典同様のチルソナイトの超装甲に加えて腹部は衝撃を吸収する作りになっており、アースガロンの多目的レーザー砲どころかブレーザーの必殺技であるスパイラルバレードすら容易く防ぐ程の防御力を誇る。

更には劇中の時点でのブレーザーの最強技でもあったレインボー光輪にすら20秒近く耐えている為、後述のアンリ隊員の活躍がなければブレーザーもそのまま敗北していたかもしれない。防御力で言えば、前回のニジカガチ以上とも言って良い。


小柄ながらバネのような足のお陰でフットワークも軽く、アースガロンの攻撃を軽々と避ける身軽さも見せており、更にロボット怪獣にありがちな「一度倒れると重すぎて中々起き上がれない」という欠点も、その身軽さとバネのような足を生かして倒れても直ぐに飛び起きることができるため、全く問題になっていない。オマケに、大ジャンプでアースガロンの後ろに回り込んでそのまま背中から体当たりを喰らわせ、Mod.2ユニットを破損させ使用できなくさせるという離れ技もやってのけている。


更に飛び道具として両腕の長い爪同士を打ち合わせることで不快な超高音を含んだ衝撃波を放出する攻撃や、飛び跳ねながら全身の棘を叩き付ける体当たり攻撃も得意としている(例えるなら、物凄く硬い金属で作られた凸凹のハンマーを叩き付けられるようなものである)。しかもこの全身の棘はなんとアースガロンの装甲を貫く程の貫通力を持っている


『ウルトラQ』であらゆる兵器を無効化し、人類に科学特捜隊の結成を決意させた程の頑強さが、武器として改めて昇華された形となっている。

この通り、『頑強さを活かして強引に接近戦に持ち込む戦法』そのものが武器の為、内蔵されている火器を狙っての誘爆も狙えない。

更にはロボット怪獣共通の『痛覚を持たない為、押し返される事はあっても怯む事はない』という特徴も合わさり隙らしい隙は殆どない(前述の通りロボット怪獣は足払い等に弱いがガラモンにはそれが無い為、ロボット怪獣の強みだけが出ている)。


劇中では、アースガロンに対しその硬い装甲で圧倒しながら棘を刺してコクピットを貫通、あまりの驚愕からヤスノブ隊員を気絶させてしまう。途中から参戦したブレーザーに対しても全く怯むことなく逆に殴った腕を負傷させ更にはスパイラルバレードも軽く防ぎつつ、衝撃波でブレーザーを大苦戦させた。


しかし、アンリの活躍により司令電波となっていたセミ人間の行う演奏が途絶えたことで機能を停止。丁度ブレーザーをストンピングしていた状態で電波が途絶えたため、元祖同様に口から垂れた謎の液体がブレーザーの顔面を直撃してしまった(特に毒性は無かった模様)。

最後は機能停止したまま2つのレインボー光輪で持ち上げられ、そのまま上空で木っ端微塵に破壊された。


ここまで圧倒的な強さを持つ怪獣になったのは、ガラモンは倒せなくとも遠隔で操縦している方を止めれば機能を停止する、つまり極論ガラモン自体は真正面から倒す必要がないのでどんなに強くしても問題にはならない為だと思われる。


その後、破片から回収されたチルソナイトは、解析の後棒状に形成されたものが対ゲバルガ戦の切り札チルソナイトスピアとして急遽投入され、それがブレーザーに新たな力を授ける事になった

また、同じく宇宙から飛来してきた宇宙怪獣であるバザンガゲバルガとは異なった軌道で地球に来訪してきたことがこの少し後のエピソードで明らかとなっており、このことがバザンガやゲバルガに対するある疑念を抱かせるきっかけとなる(同時に、これが厳戒態勢を敷いていながら防衛隊があっさり突破を許してしまった原因になった可能性がある)。

いずれにせよ、物語が大きな転機を迎えるきっかけを作った重要な役回りを果たしたと言えるだろう。


ちなみに、見た目はどう見ても生物に見えるため、解析によって温度分布の異様さからロボット怪獣と判明した時はエミ隊員から「ロボットってことですか、アレで?」と驚かれていた。また遠隔操作式のロボット怪獣であることから、「ラジコンみたい」だとも指摘されていた。


着ぐるみはイベント用に新造されたもので、『ウルトラマンR/B』でオリジナルと同様にピグモンとして流用された後、本作で本来のガラモンとして再び使用される事となった。



余談編集

  • 『ブレーザー』メイン監督シリーズ構成の田口清隆監督によると各回に登場する怪獣は該当話の監督と脚本家が選ぶも、前半戦に出せる新怪獣の数は決まっているため9話.10話の段階で前半に出せる新怪獣が既に他の監督で埋まったため知恵を絞って考えた結果R/Bで新造されたピグモンをガラモンとしてチョイスしたようである。なおその際昭和ウルトラシリーズの怪獣が推しである田口監督は「ガラモンを変な風にしたらダメだよ……」と釘を刺している。このあたりは次話で越監督が演出した田口監督の作った長男坊怪獣であるデマーガと同様の経緯であり、この内容は田口監督と佐野史郎氏の対談で明かされている。
  • ブレーザーでガラモンのスーツアクトレスを務めた関谷氏は、ブレーザーのスーツアクターを務める岩田栄慶によると19歳の新人スタントマンであり、今作がTVシリーズのデビュー作のようである。(ライブステージでメトロン星人マルゥル並行同位体を演じている。)
    • 現場で9話を担当した越監督から「岩田さんなら強く踏んでも壊れないから思い切りやって見て」と緊張をほぐすのも兼ねたディレクションをされた模様。それを聞いたブレーザーの目は何かを物語りそうに監督と関谷氏の目を見つめてたそうな…


その他の作品に登場するガラモン編集

レッドマン編集

レッドファイト!!!

Battle-006、010、067、069、073、076、077、079に登場。

腕が異様に伸びているなど印象がかなり変わっているため、「誰だお前!?」と思った方もいるかもしれない。


テレポートを駆使したりしてレッドマンとレッドファイトを展開した。

チャンネルNECOでの放送時に各話の間で挟まれていたミニコーナーでは「格闘戦を意識した両腕を装備している。そう、こいつはレッドマンとの一騎打ちが想定された戦闘用バリエーション機体なんだ!」「地底人類デロス人が開発したバーサークシステムのようにレッドマンを排除しようと、自動的にガラモンが送り込まれる驚異のプログラムがあるのではないかという可能性だ!」等と解説されていた。


マット・フランク氏によるアメコミ版では、あまりにも原典とかけ離れた外見からか、「無力怪獣レッドモン」という酷い別名を付けられ、全く別の怪獣という扱いである。

同作に出てくる怪獣の中では小柄で非力な部類に入り、他の大型怪獣に襲われて捕食されるシーンもあった。

マット・フランクが円谷プロに持ち込んだコンセプトスケッチでは「ガラモソ?」と書かれている。


有言実行三姉妹シュシュトリアン編集

第40話「ウルトラマンに逢いたい」に登場。

流れ星の力で怪獣倉庫の着ぐるみが命を持った存在で、市街地でトラブルを引き起こした。

ただし、サイズはピグモンのそれであり、非常に紛らわしい。


ウルトラマンティガ編集

第49話「ウルトラの星」に一瞬だけであるがガラモンの着ぐるみが運ばれているシーンがある。


ウルトラゾーン編集

ミニコーナー「怪獣漫才」ではナックル星人とともに漫才コンビ「牙羅奈」(がらな)を組んでいる。

ガラゴンピグモンガモランなどそっくりさんが多いことをネタにしており、ショートコントでは詐欺に引っかかるおばあさんの役を務めるも、ガモランになりすますという逆詐欺でコントを破綻させた。


街を通りかかった際に通行人に「以前貸したハンカチを返して欲しい」と言われており、相方にそっくりさんの仕業ではないかと疑われたがガラモンこそ、そのハンカチを盗んだ真犯人であった(『ウルトラマン』第8話でピグモンが多々良島で助けた松井観測所員の落し物のハンカチのオマージュ)。


映像作品以外での登場編集

ウルトラ忍法帖編集

石油国として有名なガラダマ王国の国王・ガラモン三世として登場。語尾に「ガラ」が付く。娘にピグモン、部下にジャミラが居る。将軍とは小学校の同級生だった。将軍の命令という名前のわがままで鶴亀の国から遙々石油を買いに行かされたマンタロウに石油を多量に提供するなど度量が広い(初対面時にその外見のせいで2人から化け物呼ばわりされて光線を喰らったにも拘わらずである)。日本のみならず王国にも石油を奪いに来た朧党を撃退したマンを娘共々気に入って婿にしようとした(マンは「こんな約束してねえぞ」と困惑していた)。


ウルトラ怪獣擬人化計画編集

漫画作品『ウルトラジャーニー』のメインキャラクターとして、ガラモンをモチーフにしたガラ子という少女が登場。本作は『オズの魔法使い』のオマージュとなっているが、彼女は同作における“カカシ”に相当するキャラクターとなっている。

見た目が同じピグモンが既に擬人化されアニメにも登場していたのに比べるといささか出遅れた擬人化となったが、関連するキャラやオマージュ要素はピグモンに準拠している(電撃版におけるベムスターと同様の現象が起こっている)。


「世界とはぐれ、あてどなく彷徨うしかない者たちの宿り木」である神樹マルスに棲むあどけない少女。言動は無邪気だが面倒見の良い性格で、「いいこと」が趣味。「彷徨い子=ジャーニー」の一人であり、独りぼっちで神樹マルスに流れ着いた際に神樹の主であるジェロニモンと出会い、彼を「じいさま」と呼んで慕っている。魔女サバトの襲撃によって神樹マルスの“知恵”を奪われた上、抵抗したジェロニモンが幼態化してしまったことにショックを受け、彼に恩返しをするためヒナ・ナタの世界を繋ぐ旅に同行することを決意する。


まだ幼い少女のため戦闘には向かず助けられるパターンが多いが、ナタの心情を見抜いたり場を盛り上げたりというムードメーカーとして活躍している。


ちなみに神樹マルスではラコテレスという2匹の小動物をお供にしており、ジェロニモンを含めた原典の関係性を考えると感慨深い構図になっている。


漫画版『ウルトラQ』(古城武司)編集

古城武司の漫画版『ウルトラQ』では世界各地にガラモンが出現する。アメリカのミサイル基地にガラダマが飛来し、ガラモンから発せられる電磁波で核ミサイルが誤作動を起こして発射されたり、電磁波遮断網すらも打ち破ってガラダマから新しいガラモンが起動、世界中を襲撃する大惨事となった。

だが自衛隊の山本一尉とアメリカのスミス大佐が特攻したことで核ミサイルは撃墜され、その余波に巻き込まれて太平洋上のガラダマも吹き飛ばされ、同時にガラモンも機能停止した。

一方セミ人間は地球のミサイル基地の無力化が目的だったのか一度も地上に降り立たず、ガラモンが機能停止するや宇宙へ去っていった。そして「人類は再び核ミサイルを作るのだろうか」という思想強めの問題提起で物語は終わる。


多々良島ふたたび』ウルトラ怪獣アンソロジー (ハヤカワ文庫JA)編集

登場はないものの、ガラモンとピグモン、チルソニア遊星人の関係性が明かされる。

とはいえ当該小説は二次創作的な位置付けであり、公式ではあるがどこまでこの設定が採用されるかは不明。

同書に収録の小説『宇宙からの贈りものたち』では、本編での隕石騒動によって世間から注目されていたことに便乗して、万城目淳と戸川一平の二人は「ガラダマ焼き」なる商品を発売しようとしていた。その後、なぜか宇宙飛行士として活動している万城目達はガラダマに宇宙船を破壊され火星に取り残されてしまうというアクシデントに見舞われている。但し、あくまでこれは一平らしき人物が見ている夢の出来事であるため、どこまでが実際に起こった出来事かは定かではない。


その他編集


余談編集

  • 「ガラモン」の名前は公募で付けられた。
  • デザインを担当した成田亨氏は「宇宙人のメカニックは人間に予想がつかないもの」と考え、形に面白さを感じたコチというの口を中心に鰭のような突起をたくさんつけた体を描き、手足はダチョウの首の骨をモデルにデザインしたという。
    • デザインを起こした成田亨は自著・『特撮と怪獣 わが造形美術』においてガラモンのデザインを「自信作」と述べている。
  • 決定稿といわれるデザイン画の顔は魚寄りで鼻が無いなど登場したものと異なる。着ぐるみ担当の高山良策氏のセンスで、ディフォルメされた人の顔のような独特の風貌となった。後に成田自身も着ぐるみの顔を元にして絵画や彫刻を作成している。なおリアルタイムで見た世代のギャグ漫画家達が、登場人物の顔のモデルにするなどの影響がみられる。
  • ダムを舞台とする事から着ぐるみを極力小さくする事が意図されており、スーツアクターは子柄の俳優である高橋稔氏が担当した。
    • これは、当時円谷プロがセット撮影に使用していたスタジオが特撮を撮るには狭く(その為初期のウルトラシリーズの特撮シーンは寄りのアングルが多い。)、怪獣を小さくしないとダムのミニチュアセットが小さく見えてしまう為。なお着ぐるみが『ウルトラマン』でピグモンに改造された時は、担当アクターが変わっている為、首と足が数十cm程延長され、バランスが変わってしまった。
  • 『Q』第13話での劇中の言い伝えは、一の谷博士を演じた江川宇礼雄氏の「ある地方では隕石の事を「ガラダマ」と呼んでいる地域がある」という話が元になっていると云われる。
  • 初期設定では緑色の設定だったためミュージックブック『ガラモンの逆襲』のジャケット絵ではその色で描かれている。後にNGバージョンとして緑色に彩色されたソフビも発売された。
  • スタッフがシナリオにイメージとして描いた落書きは竜脚類のような怪獣だった。
  • 第13話でチルソナイトを発見した少年・守を演じた南谷智晴は、後の中尾隆聖である。キャストのクレジットは無かったが、同話には古谷徹も出演していたらしい。そして両者ともに後のシリーズすることになった。
  • 第16話で電波監視所の花沢主任を演じた平田昭彦次回作岩本博士を演じている。
  • 世にも奇妙な物語のメインテーマ「ガラモン・ソング」は演奏する時の指の構えがガラモンの腕を連想させる事から名付けられたという。
  • 後に「ウルトラQザ・ムービー星の伝説」が製作される際、企画時には金子修介監督・伊藤和典脚本で、三話オムニバスの内容を想定されていた。企画時の脚本の一つは「ガラダマ」のリメイクで、ガラモンも登場予定だった。飛来したガラダマから出現する点は同じだが、「周囲の生態系を浸食」「強力な電磁波を放って物体破壊や電子機器使用不能に」など、同監督・脚本の後年の作品『ガメラ2』の怪獣レギオンを彷彿とさせる能力を有する。後のインタビューで、レギオンはガラモンとマンモスフラワーの影響を受けていると判明した。
  • 『大怪獣バトル』シリーズではスピードとパワーが高く設定される傾向にある。
    • 一方で『NEO』からディフェンスが高く設定されるようになった。
  • 1984年にケイブンシャから発刊された「怪獣もの知り大百科」でのワンコーナー・怪獣解体新書でガラモンが紹介された際、機能停止する時に口から吐く謎の液体は潤滑油となっており、その理由として「電波が遮断され、内部崩壊が起こっているから」となっている。


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ウルトラQ Q怪獣 ウルトラ怪獣

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