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オトノホシ

がらだまとさいごのこんさーと

「オトノホシ」(英:PLANET of MUSIC)とは、特撮TV作品『ウルトラマンブレーザー』第9話のサブタイトル。
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前後のストーリー

BACKNEXT
虹が出た・後編今回親と子

予告編集

人類が生み出した叡智、音楽楽団が奏でる旋律に引き寄せられるガラダマミナミ・アンリの過去と現在を結ぶ。

次回「ウルトラマンブレーザー」『オトノホシ』


最後のコンサートが始まる。


概要編集

ウルトラマンブレーザー第9話のサブタイトル。9月9日放送。


端的に言うと、令和に蘇った『ウルトラQのような回。

現代に蘇る少し不思議で奇妙な、アンバランスな音楽の物語。

あなたには理解できるだろうか……


登場怪獣編集


主な出来事編集

とある日、朝の走り込みから自宅に戻ったアンリは郵便受けの郵便物を確認すると、チェリストのツクシ・ホウイチ楽団からのコンサートの招待券が投函されていた。

それは10年前の事。アンリが走り込みの途中、公園の広場で路上演奏をする楽団と遭遇し、彼女はその音に魅了された。その楽団長であるツクシと知り合う彼女。


アンリ「アマチュアって本当ですか?」

ツクシ「まあ、セミプロって言うのかな?趣味人の集まりだよ」


と交流を深めていく二人。

初めは、音楽については無関心だった彼女も楽団の奏でる音楽に心を惹かれていくこととなった。


一方(10年後)SKaRDハルノ・レツ参謀長から「24時間以内にアースガロンの修理を終わらせろ」という無茶ぶりの命令が下っていた。前回のニジカガチ戦でかなりのダメージを受けているためヤスノブは上からの命令を整備班長にどう伝えるべきか頭を抱え途方に暮れていた。


その最中、ゲントはヤスノブがコップにドリンクを注いでいる光景を目撃するとゲントの左目が青く輝き始めたのだった。そして、ヤスノブが注いだ野菜ジュースを勝手に飲むゲント。それを見たテルアキは驚く。ゲントは野菜ジュースが苦手だったのだが躊躇無く飲み干したその光景に。


自身の取った行動が理解できず、過労を疑われながら目を閉じたゲントが目を開くと、そこにはなんと銀河が、宇宙が広がっていたのだった。見渡す彼の眼前で星々の輝きがブレーザーの姿を描き出し、ゲントはブレーザーとの意思疎通を試みる。先程の件を尋ね、理解しているのかを確認する為に彼は手を叩けば光る事をブレーザーに提案する。そして手を叩くとブレーザーは光ったのだった。


これでブレーザーには彼の言葉が通じていると知るが突如として眩い光を放つブレーザー。するとポケットに入れていたブレーザーストーンが発熱をし始めた。相当の高温だったようでゲントは動揺してしまいストーンを見つめる。


場面は変わり夜。楽団は空を見上げてある覚悟を決める。翌朝に変わり謎の隕石が大気圏外から地球へ飛来し多摩川河川敷に落下。SKaRDの面々は至急、ゲントとヤスノブはアースガロンの出撃準備に入り、テルアキ達はSKaRD移動前哨で出撃する。


同じくしてとある場所で楽団最後の演奏が始まろうとする。静かに舞台の幕が上がり、音楽が奏でられるがその音は美しいと言うよりも不協和音に近い導入から始まったのだった。音楽に反応するかの如く隕石が割れ、中から巨大な赤い刺々しい怪獣が現れる。その名は「ロボット怪獣ガラモン」。


現場に到着したSKaRDは早急に怪獣の分析を始めると、温度分布が通常の怪獣と異なる事を突き止め対象を「ロボット怪獣」と認定した。またアンリが周辺で観測された音波の波形を確認すると不審な点に気付き始めるのだった。

ゲントとヤスノブがアースガロンMod.2で出撃を開始。空からの先制攻撃でガラモンを転倒させることに成功する。それと同時に楽団が別の曲を奏で始める。


アースガロンのバックパック「Mod.2ユニット」で攻撃をするも、体の小さいガラモンは最小限の動きで攻撃をかわす。音波の波形とガラモンの行動パターン変化との間に関連性が見出されたことから遠隔操作の可能性が指摘され、発信源の特定が急がれる中、アンリは波形が楽団で演奏している曲の様なリズムで流れていることからチケットのことを思い出す。確証のない勘だけの進言にエミやテルアキは疑念を呈するが、ゲントから『勘を信じる』と言われたアンリは単身チケットに書かれた会場へ向かう。


アースガロンはショルダータックルでガラモンを転倒させMod.2ユニットのレーザーを命中させるも、ガラモンの体表はレーザーを弾き、寧ろ攻撃をされているにもかかわらず平然と立ち上がったガラモンは大ジャンプをしアースガロンの頭上を舞ったのだった。背面を取りアースガロンにヒップアタックを与えたガラモンは偶然にも「Mod.2ユニット」を破壊する。バックパックを破壊されたために格闘戦に持ち込むもガラモンの体表はダメージを分散するため効果的な攻撃を与えられずに苦戦を強いられてしまうゲントとヤスノブ。


そして、再びヒップアタックをしたガラモンの背中の棘がなんとアースガロンの装甲をぶち破り、ヤスノブの顔すれすれまで到達したのだった。それを体験してしまったヤスノブは気絶してしまい、またアースガロンも大破寸前までに追い込まれて操作不能となってしまう。


ゲントはアースガロンからヤスノブを退出させ、ブレーザーへ変身し交戦。ぐんぐんカットと同時にガラモンにアッパーカットをお見舞いし、何時もの舞を披露する。そして格闘戦を開始するもその頑丈な体表はブレーザーの攻撃を一切受け付けなかった。


アンリが演奏会に到着し楽団の目的を聞き出そうとするが、ツクシはそれを無視。彼の顔は一瞬宇宙人のそれに変わり、自身達の正体と目的を明かした。


…それは60年前のこと。銀河のあちこちに同志をばら撒き、呼び寄せて惑星の物資を奪い去っていくことが目的だったのだ。そして1機のUFOから数体の宇宙人が地球へ来訪した。そして何時ものように地球でも任務を行うはずだったのだが、ガラモンを呼びせた後ある民家にて運命とも言える出会いを果たす。それが蓄音機から奏でられる「音楽」であった。

彼らはその音楽に夢中となり自らが演奏したいという欲求にも駆られるほどに。そして楽団を結成し日々、音楽を奏でるがそれも終わりを告げることになってしまう。ガラモンが地球に到着する日が来てしまったからだ。それが今回の件だったのだ。


アンリは演奏を止めるべく、単身立ち向かうも演奏を中止した楽団員らの抵抗にあってしまう。ただ一人ツクシは演奏を続ける。


ガラモンにスパイラルバレードで攻撃を試みるブレーザーであったが、そのスパイラルバレードが粉々に砕け散ってしまう。そしてガラモンはブレーザーを吹っ飛ばすとシンバルを叩くかのように手を叩く衝撃波が発生したのだった。その衝撃波は凄まじい効果を発揮しブレーザーやテルアキ、エミの鼓膜にダメージを与えるほどだった。

そして倒れこむブレーザーに追い打ちをかけるかのように、踏みつけるガラモン。


アンリ「チケットを贈ったのは、止めてほしかったんじゃないですか!?」


アンリは演奏を止めるべく説得を試みる。楽団員に阻まれるも彼女は所持していた銃を発砲する。

その弾丸がツクシの腕に着弾した。するとツクシの片腕が宇宙人のものへ戻った。


そして、ガラモンの口から緑色の液体を垂れ流し始め機動を停止したのだった。その液体がブレーザーの顔に滴ったためブレーザーは嫌がり、レインボー光輪を両手のひらで発動し回転ノコのようにしてガラモンに当て攻撃をする。そして空中に持ち上げガラモンを粉砕することに成功するのだった。


血を流しながらもどこか、安堵する様な表情を浮かべるツクシ。


ツクシ「これで、楽団は解散だ。みんな好きに生きてくれ。元気でな。この宇宙に音を出す生物は沢山いる。でも君達は音を…音楽を純粋に楽しむことが出来る。消えてしまわなくて良かったよ。ありがとう…」




そして、舞台の幕が下りこの事件の幕も閉じたのだった。

(どこか、『ウルトラQ』を連想する終わり方)


ツクシ達がその後どうなったのか、それを知るものは誰もいない…


余談編集

  • この回のEDは「BLACKSTAR(MindaRyn)」では無く、劇中でも演奏がなされた「ウルトラQメインテーマ」で締めくくられた。さらにエンディングの映像もモノクロになっている。
    • 最終回以外で特殊エンディングが使わられるのは、ウルトラマントリガー第15話「オペレーションドラゴン」以来となる。
  • 放送日は9月9日であり放送回が第9話で、ガラモンは『ウルトラQ』が初出である。偶然にも「キュウ」が重なる回となった。同話を担当した越監督もXで偶然ですと話している(ポスト)。ちなみに第9話が放送された6年前にも『ウルトラマンジード』が放送されているが、こちらは特別編がなかったため、話数のみ第10話になっている。
  • 今回のゲストキャラであるツクシ・ホウイチ役の東儀氏は作曲家として数多の曲を手がけており、本作のために新曲の製作や「ウルトラQメインテーマ」のアレンジ版を提供している。
  • この回では、『ジード』のゼガン以来となるドライアイスでガラモンを搭載したガラダマが演出されている。
  • 10年前の回想シーンで池の有る公園、最後のコンサート会場、共にロケ地多摩センター駅近郊の「パルテノン多摩」。
  • 同話監督の越監督によると冒頭10年前の演奏シーンはワンカットで四季が移るのを見せるために桜、夏の日差し、枯れ葉、雪を合成したと話している。さらに冬を表現するために池も凍っている。さらに越監督自身が東儀さんのファンなのもありコンサートパートからはYouTubeの見逃し含めてCMが一切入らない気合いの入った物になって本編全体でも昭和の『Q』のリスペクトになっている。

関連動画編集

今回のために製作された楽曲


関連タグ編集

ウルトラマンブレーザー

2020年の再挑戦:過去作でウルトラQを題材にした話

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