前後のストーリー
予告
群れを成して飛ぶデルタンダル。
世界各地に現れるタガヌラー。
次々と巻き起こる異変は地球にとって何を意味するのか?
次回、ウルトラマンブレーザー「ヴィジター99(きゅうきゅう)」
宇宙の深淵より最大の脅威来たる!
登場怪獣
主な出来事
- 小笠原諸島上空9万フィート。2体のデルタンダルFが飛んでいた。それを追撃するアースガロンMod.3とウルトラマンブレーザー。
- テイルVLSで1体を撃ち落としブレーザーがレインボー光輪で撃破した。
- もう一体はMod.3がウラヌスドライブを起動する前に大気圏外に離脱。ブレーザーが追尾する。
- その後、基地に帰還したSKaRDメンバー。ヤスノブの報告でブレーザーが追尾した個体はそのままブレーザーに倒されたらしく一安心していた。
- テルアキとしては、Mod.3でデルタンダルとの空戦は対応できるがアースガロンの宇宙での作戦能力がまだの段階の為、大気圏外に逃げられては追跡限界がある事を感じていた。
- そこへ、医務室からゲントが戻ってきた。どうやら体調を崩したらしい。ゲントは診察結果は疲れから来る体調不良だと説明する。SKaRDメンバーは身体を大事にするように気遣う。
- ブレーザーのストーンを徐ろに見ていると突然、ストーンを握っていた右腕が顔面を殴り飛ばした。転倒したゲントはそのまま意識を失った。
- 音を聞きつけたテルアキ達はすぐに駆け付け、医務室に連絡している間、ゲントに声を掛け続ける。
- 意識を取り戻し医務室で医師の大河原から診察を受けるゲント。先程医務室に行った際に、診察中に抜け出してそのまま戻っていたらしい。
- 大河原はゲントに「身体を酷使しており、このままでは命に関わる」と警告する。
- SKaRD CPに戻ったゲントは殴り飛ばされた拍子で飛んだブレーザーストーンを見つけた。どうやらブレーザーはゲントを無理にでも休ませたくて殴ったらしい。
- そこへテルアキがやって来てゲントの身体を心配する。
- 物体は正確な形を持たず、空間が歪んでいる様に見えるだけで、プロやアマチュアの天文家や防衛隊もまだ見つけられていなかったらしい。
- 物体はバザンガ達と同様に地球に向けてコースを取っており、火星付近の観測衛星が捉えた別角度の画像を分析し3Dスキャンした物は、明らかに怪獣の形をしていた。
- エミは物体がV99と関連した宇宙怪獣=サードウェイブの可能性があると考え、発見した光宙はこの物体を『ミッチー27』と呼称する。
- エミは上層部にこの事を報告したが無視された模様。そこでV99が絡んだこれまでの経緯をテルアキ、アンリ、ヤスノブに話す。
- そんな時、カナダを始め世界各地に大小さまざまなタガヌラーが出現。ティーテリウム貯蔵施設を襲撃し始めた。
- 15〜20m程のサイズからして各国の防衛隊で対処出来るとゲントは判断したが、新たに日本の茨城県、小洗市に60m級の個体が出現。
- SKaRDへの出動要請が来ないが、独自判断でゲントはアースガロンMod.2の出動を命じる。
- ゲントはタガヌラーとの戦闘経験がある自分とアンリで出ようとするが、テルアキは隊長の身を気遣ってローテーション通りに自分とヤスノブで行くと話す。
- アンリとエミはモッピーで現場へ、ゲントはSKaRD.CPから指揮を取る。
- 地球防衛隊日本支部中央指揮所では出現したタガヌラーに対する総攻撃の準備に入るが現地入りするアースガロンを追い返そうとする。
- だが司令の源川稔はSKaRDを支援要員として作戦参加を認める。
- テルアキは空爆による無差別攻撃でタガヌラーがエネルギー融合を伴う大爆発を起こさない様にCQCモードで人口密集地から遠ざけて撃破する方向で指示する。
- 到着したアースガロンからモッピーが降ろされる。モッピーが距離を離した所でアースガロンが戦闘を開始。格闘を交えてアースガンを撃ち込み牽制する。
- 順調に進んでいたかと思うとアメリカ本部からSKaRD.CPに緊急連絡が入る。今度はネバダのティーテリウム貯蔵施設に60m級のタガヌラーが出現し、アースガロンに出動を要請される。
- 小洗の個体を撃破後Mod.3で急行するのは可能だが、明らかに無謀過ぎる。
- ゲントはノイズ混じりの通信をワザと行って小洗での指揮をテルアキに任せて、ブレーザーに自分の無茶を覚悟していることを伝え変身、ネバダに向かう。
- ブレーザーがネバダの個体に専念している事に気付いたSKaRDは小洗の個体との戦闘に集中する。
- ネバダに到着したブレーザーとタガヌラーの戦闘が始まった直後、エミにミツヒロから連絡が入る。
- 同じ軌道の過去の画像を調べていると、SKaRDが初めて交戦したタガヌラーが空に向かって解き放ったビームがゲバルガに命中していた事が判明。驚きを隠せないアンリとエミ。
- タガヌラーとの接戦が続くブレーザー。チルソナイトソードを取り出してタガヌラーの右腕を破壊し、タガヌラーは倒れた。
- ところがタガヌラーの破壊された右腕から赤い光を放ちながら伸縮自在な触手が伸びてブレーザーを打ちのめす。
- 小洗の個体もアースガロンMod.2相手に反撃を始める。エミは同時多発的にタガヌラーが出現したのは『ミッチー27』の迎撃することが目的ではと考える。
- 小洗の個体はティーテリウムの貯蔵タンクに接触。源川は潮時と判断してサーモバリック弾頭による大規模攻撃を命じる。アメリカ本部も同じ方向でネバダのタガヌラーへサーモバリック弾頭による攻撃を命じる。
- テルアキはタガヌラーへレールキャノンでの攻撃を加えるが直撃したタガヌラーは依然としてティーテリウムを貪り食う。
- エミは、タガヌラーが『ミッチー27』ことサードウェイブへの攻撃の為にティーテリウムを吸収していると推察。テルアキも自分の縄張りを守るための攻撃にエネルギー融合が必要だと分析する。
- エミはネバダの施設に通信を繋げて、ファードランアーマーをでとどめを刺そうとするブレーザーに攻撃を止めるように言う。
- サーモバリック弾がタガヌラーに向けて発射され、テルアキはアーくんに残弾を確認する。アーくんもサーモバリック弾頭を迎撃する事に考えていると気付き残弾数を伝える。
- テルアキの指示でヤスノブがサーモバリック弾の迎撃を開始。ブレーザーもチルソファードランサーのチルソファード炎竜射でサーモバリック弾を全弾撃ち落とした。
- 2体のタガヌラーはエネルギー融合完了後、ビームを宇宙に向けて発射。状況が読み込めない司令部、源川はSKaRDの行動に怒りを見せていた。
- 2つのビームは月の軌道上にいたサードウェイブに命中ビームによってサードウェイブを覆っていた歪みが破壊される。防衛隊もその存在に気付き驚きを隠せない。
- ビームを耐え続けるサードウェイブ。するとビームを弾いたと同時にサードウェイブがくっついていた小惑星は弾き飛ばされサードウェイブも月に落下。
- ビームは跳ね返されてそれぞれのタガヌラーの下へ押し返される。ビームが跳ね返されたタガヌラーは爆発。アースガロンMod.2は離脱、ブレーザーは爆発に巻き込まれ消滅した。
- エネルギー融合による大爆発は回避されたが、源川はSKaRDの行動が明らかに逸脱して作戦の妨害をしているとしてハルノ参謀長を責める。ハルノは自分の責任だと釈明する。
- 一方、月に落下したサードウェイブこと、新たな宇宙怪獣は生きておりその禍々しい姿を現していた…
余談
同話の脚本を担当したメインライターの小柳啓伍氏によると、初期プロットでは放送日がクリスマス直前ということもありクリスマス回にする案もあったようである。
アバンタイトルの戦闘シーンでブレーザーが大気圏外に逃げたデルタンダルを追跡するシーンは、『ガメラ大怪獣空中決戦』のクライマックスでガメラがギャオスを大気圏外まで追跡するシーンと構図がよく似ており、一部ではオマージュではないかとする見方もある。