「浜野さんをそっとしておいて!」
データ
概要
遠い昔に地球にやってきた宇宙人。
その姿は不定形で、星野真弓と名乗る美女、遮光器土偶のような姿、そして全身に縄文式土器に似た模様を持つロボットのような「ミラーメタル態」になる事ができる。
地方によっては天女と同一視されており、羽衣伝説、浦島太郎、竹取物語などといった様々な伝承として語り継がれ、安曇族や海の神ワダツミノトヨタマヒコとも関連があると言われている。
その目的は太古の美しい姿を失っていく地球を守る事であり、合掌しながら空を飛び、口から「超速海水弾」を吹き出して古代遺跡を荒らす盗掘者や見境のない自然開発を続けるリゾート業者を次々と殺害していった。
その一方で自分に賛同してくれる人間を探しており、「常世の国」の実在を信じる古代人の末裔・海人族やテレビ番組『古代史スペシャル』の取材で各地の古代遺跡を回っていた浜野哲史に目をつけ、仲間に引き入れる。
その後、浜野を探す万城目たちの前に何度か現れ警告。
丹後半島で万城目に海人族の存在やその迫害の歴史を教え、仲間になるよう誘うが、一平の通報でやって来た警察に逮捕されそうになったため、怪獣ナギラを召喚。警察を追い散らした。
その後、軽はずみな物珍しさから古代人のプライバシーを暴こうとする地球人に怒り、ミラーメタル態に変身して再び万城目たちを殺そうとしたところ浜野に制止される。
やがて万城目と心を通わせるが、不本意とはいえ海人族の村を開発者に狙わせてしまった万城目たちに失望。
「日本に希望を求めようとした自分が間違っていた」と告げ、ナギラや海人族と共にノアの方舟と呼ばれる宇宙船に乗り、宇宙の彼方へ消えていった。
余談
ワダツジンの人間態・星野真弓を演じた高樹澪氏は、後の平成ウルトラマンの第1作・ウルトラマンティガにて、GUTSのイルマ隊長を演じる事となる。
原型となったのは、今作の原案『ウルトラマン怪獣聖書』に登場する予定だったカナンガ星人。土偶姿のデザインのモデルとなっている。