概要
別名 | 音波怪人 |
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身長 | 60m |
体重 | 1万8000t |
出身地 | ベル星 |
第18話「空間X脱出」に登場
昆虫のような体表組織を持つヒューマノイド型宇宙人。
鈴の音のようにも聞こえる怪音波を発する能力を持つ。
種族固有の生得的能力かテクノロジーによるものかは不明ながら、一種の隔離空間である「擬似空間」を作り出すことができる。
背中には擬似空間に住む生物・グモンガ(後述)に似た甲殻がある。装飾品のように身に着けているのか、あるいは寄生者と宿主のような密接な関係にあるのかは不明。
能力
- 身体能力
セブンのアイスラッガーを一度は弾くなど防御面では目立った特性を見せたが、光線への耐性はそれほどでもないようでスパイラル光線一発で擬似空間が解けかかるほどのダメージがあったようである。
格闘能力はいまいち。セブンからの拘束を解くまでに大分時間がかかり、音波によるデバフが切れてしまえば反撃らしい反撃も行えずほぼワンサイドゲーム。
- 飛行能力
道具もなく60mの巨体で単独飛行を行っているので、現実に即して考えれば驚異的ではあるが、残念なことにセブン界隈では特に珍しくもない。
擬似空間の偽装に張り巡らせた雲が災いし、セブンに回り込まれ追いつかれてしまった。
- 超音波
鈴の音のようにも聞こえる怪音波。作中では、通信越しの音波でも人間より優れた聴力を持つウルトラセブンことモロボシダンを苦しめる。この音波により感覚器官を狂わされると、某宇宙忍者のような分身の術めいた幻惑効果も発生する。
- 擬似空間
ジャングルのような環境の一種のテラリウム的空間。星人がダメージを受けると保持に支障をきたすのか、セブンの光線を受けた直後から消失が始まり、死と共に消失してしまった。
大気圏内に天地逆さまに浮かぶように存在しており、雲に覆われている。目視による発見のほか電波の発信源を辿るといった方法でも発見は可能だが、設置された場所が場所だけに内部からの脱出は困難。
地面、空気、水と人間が生存・活動が可能な条件はある程度整っているようだが、後述の「擬似空間の生物」が闊歩しており、人間には厳しい環境となっている。
- 過去、マナベ参謀がワシントン支部に赴任していた頃にも旅客機がこの疑似空間に捕らえた事件が起きている。防衛隊員200名が投じられたが発見は叶わなかったとされ、乗客の末路など顛末は不明となっている。
- 劇中では目的等は説明されなかったが、設定によればベル星の環境の悪化から擬似空間に移住するための実験を地球で行っていたという説や、擬似空間を作り出して迷い込んだ獲物を襲うためだったという説が存在している。
劇中の活躍
スカイダイビング訓練中に降下したウルトラ警備隊所属のソガ隊員、アマギ隊員を空中に作り出した擬似空間に捕らえる。
アマギの前に現れすぐに姿を消す。その後、アマギとソガを救援に来たモロボシ・ダンを怪音波で苦しめる。
セブンとの戦いでは最初こそ地球人以上の聴覚を持つセブンの行動を怪音波で封じ、前蹴りとストンピングのラッシュで戦闘を優位に運ぶ。しかし格闘が苦手なのか反撃された途端空に逃走。スパイラル光線で撃ち落され、落ちた沼で抵抗を試みるも敗北し、擬似空間と共に消えていった。
擬似空間の生物
吸血ダニ
擬似空間に生息する親指ほどの大きさのダニに似た生物。
擬似空間の森や沼でソガとアマギを吸血した。
宇宙植物
擬似空間に繁茂し、能動的に人間を襲う吸血植物。
詳細はスフランの項目を参照。
グモンガ
擬似空間に生息する蜘蛛に似た怪獣で。
口のような部位にある三つの穴から青緑色の毒ガスを吐く。
余談
- 本編では無言を貫いたが脚本の準備稿では喋るシーンがあり、疑似空間に迷い込んだ地球人を食糧の実験材料にするつもりであったことを明かしている。
- モチーフはミツカドコオロギ。だが名前はどう聞いてもスズムシ(英:Bell cricket)である。
その後の作品での登場
ウルトラマン超闘士激伝
OVA版にて銀河連邦加入100周年記念パレードに観客として登場している。
酩酊!怪獣酒場2nd
第25話にて旧世代VS新世代怪獣の全面戦争を防ぐ会議に集まった怪獣として登場。