概要![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
1969年から1978年まで東宝の看板作品だったゴジラシリーズを中心にTVアニメ、ウルトラシリーズといった他の特撮ヒーロー作品、子供向け実写映画を交えた複数の映像作品をまとめて映画上映するというスタンスで行われた。
東映の東映まんがまつりが成功したのに刺激されて実施されたもので、チャンピオンの名前は第1回で怪獣のチャンピオン『ゴジラ』と男児向けアニメチャンピオンの『巨人の星』、女児向けアニメチャンピオンの『アタックNo.1』から来ている。
併映のアニメは当時東宝系列だったトムス・エンタテインメント(東京ムービー)作品を中心にTVアニメの1エピソードやそれらの統合編集版を流すことが多く、ウルトラシリーズの作品からもそういったTVエピソードの編集版が上映プログラムに組み込まれている。
ゴジラシリーズはこれに合わせての新作が第10作から第15作にかけて制作されたりした他、回によっては旧作のリバイバル上映もあったが、それらはほとんどが微妙にタイトルが変更されていたり、内容にも微妙なシーンカットのある短縮版となっている。
中盤までは春夏冬の休みに合わせた年3回だったが、終盤には春だけの年1回のみに縮小された。
また新作も単独上映時代に比べると予算が下がり、スタッフがその制作に苦労することになった。
公開日・上映作品![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
斜文字は新作
1969年冬期(1969年12月10日公開)![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
コント55号 宇宙大冒険
巨人の星 行け行け飛雄馬
1970年春期(1970年3月21日公開)![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
巨人の星 大リーグボール
やさしいライオン(やなせたかし原作・監督作品)
1970年夏期(1970年8月1日公開)![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
巨人の星 宿命の対決
アタックNo.1 涙の回転レシーブ
1970年冬期(1970年12月19日公開)![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
柔の星
アタックNo.1 涙の世界選手権
1971年春期(1971年3月17日公開)![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ(※)
アタックNo.1 涙の不死鳥
みなしごハッチ お月さまのママ
※ 『怪獣大戦争』短縮再編集版リバイバル
1971年夏期(1971年7月24日公開)![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
いなかっぺ大将 猛獣の中にわれ一人だス、オオ!ミステークだス
みなしごハッチ 傷だらけのバレリーナ
1971年冬期(1971年12月12日公開)![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
ゴジラ・モスラ・キングギドラ 地球最大の決戦(※)
帰ってきたウルトラマン 竜巻怪獣の恐怖
いなかっぺ大将 猫も歩けば雀に当たるだス、当たるも当たらぬも時の運だス
みなしごハッチ 忘れな草に願いをこめて
※ 『三大怪獣 地球最大の決戦』の短縮再編集版リバイバル作品
1972年春期(1972年3月12日公開)![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
帰ってきたウルトラマン 次郎くん怪獣にのる
みなしごハッチ ママにだかれて
天才バカボン 夜まわりはこわいのだ
1972年夏期(1972年7月22日公開)![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
ミラーマン 生きかえった恐竜アロザ
樫の木モック ぼくはなかない
天才バカボン 別れはつらいものなのだ
1972年冬期(1972年12月17日公開)![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
ゴジラ電撃大作戦(※)
※ 『怪獣総進撃』の短縮再編集版リバイバル作品
1973年春期(1973年3月17日公開)![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
飛び出せ!青春
パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻
※一部のポスターには黒べえが含まれておらず3本立てと書かれているものもあった。
1973年夏期(1973年8月1日公開)![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
レインボーマン 殺人プロフェッショナル
ウルトラマンタロウ ウルトラの母は太陽のように
科学忍者隊ガッチャマン 火の鳥対人喰い竜
おもちゃ屋ケンちゃん よそではいい子
山ねずみロッキーチャックロッキーとポリー
1973年冬期(1973年12月20日公開)![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
侍ジャイアンツ ほえろバンババン
ウルトラマンタロウ 燃えろ!ウルトラ6兄弟
山ねずみロッキーチャック がんばれチャタラー
エースをねらえ! テニス王国のシンデレラ
科学忍者隊ガッチャマン 電子怪獣レンジラー
1974年春期(1974年3月21日公開)![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
ハロー!フィンガー5
新造人間キャシャーン 不死身の挑戦者
ウルトラマンタロウ 血を吸う花は少女の精
侍ジャイアンツ 殺生河原の決闘
1974年冬期(1974年12月14日公開)![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
燃える男 長島茂雄 栄光の背番号3
1975年(1975年3月15日公開)![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
新八犬伝 第一部 芳流閣の決斗※
アグネスからの贈りもの
アルプスの少女ハイジ 山の子たち
はじめ人間ギャートルズ マンモギャー
サザエさん 送辞をよむぞ!
※TV版序盤のストーリーを再構成したものであるが映像自体は新撮。
1976年(1976年3月13日公開)![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
※ディズニー・フェスティバルと題してディズニー作品を中心に編成。特撮作品がない唯一の興行。
ドナルド・ダックのライオン大騒動
チップとデールの怪獣をやっつけろ!
ミッキーマウスのがんばれ!サーカス
ドナルド・ダックの人喰いザメ
元祖天才バカボン
1977年(1977年3月19日公開)![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
巨人軍物語 進め!!栄光へ
まんが日本昔ばなし 桃太郎
1978年(1978年3月18日公開)![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
山ねずみロッキーチャック
ルパン三世 ベネチア超特急
新・巨人の星 嵐の中のテスト生
家なき子 はじめての友だちグレース
まんが日本昔ばなし かぐや姫
後年への影響![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
チャンピオンまつり終了から半年後の1978年冬に劇場版ルパン三世『ルパンVS複製人間』、1979年冬に『ルパン三世 カリオストロの城』が公開され、1980年春に映画ドラえもん『のび太の恐竜』の同時上映作として『モスラ対ゴジラ』のリバイバル上映を実施。チャンピオンまつりの流れを汲んだこの編成は大山ドラ時代の映画ドラえもんにおける「ドラえもん長編+他の藤子アニメの劇場版やドラえもんズ等の短編」という編成に翌年以降引き継がれていき、「春季に子供向け長編アニメを公開する」という流れは、映画ドラえもんをはじめ「映画クレヨンしんちゃん(「第2作~第30作まで。この間別時期に公開した作品もあり)」「劇場版名探偵コナン」などに引き継がれていき、以来春休みやゴールデンウィークのアニメ・ファミリー映画は現在に至るまで東宝の重要な屋台骨となっている。
なお、一時期チャンピオン祭りは夏期に開催されてもいたが、夏にアニメ・ファミリー映画を公開するという流れも一応は継続している(劇場版ポケットモンスター、31作目以降のクレしん映画など)。
春休みになれば毎年多くの子供たちを40年以上にわたって興奮と感動の渦に巻き込むドラえもんと、こちらも四半世紀以上にわたって続いており、2010年代以降は邦画を代表する記録的ヒットを次々と連発するメガヒットシリーズとなったコナン。日本を代表する2大長寿アニメ映画シリーズの源流はチャンピオンまつりにあったといっても過言ではないだろう。
余談![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
2024年にソーシャルゲーム『ゴジラバトルライン』の公式対戦大会として「ゴジバト チャンピオンまつり」が開催された(参考)。大会のロゴも東宝チャンピオンまつりのパロディになっているという拘りようである。
また、現在ハリウッドで制作されている「モンスターバースシリーズ」が昭和ゴジラシリーズと同様にシリアスな雰囲気の第1作から作品を経る毎に次第にエンタメ路線に傾倒していっていることから、一部のゴジラファンの間で「金のかかったチャンピオンまつり」「チャンピオンまつりのハリウッド版」等と言われることがある。
関連タグ![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
ルパン三世長編シリーズ 映画ドラえもん クレしん映画 劇場版名探偵コナン
東映まんがまつり…チャンピオンまつり最大のライバル。
第二次怪獣ブーム…チャンピオンまつり時代のゴジラ作品はこの時期の主要作品に分類される。