概要
2001年5月12日に公開された日本・インドネシア合作映画。
インドネシア独立戦争を戦った日本兵にスポットライトをあてており、撮影にはインドネシア国軍が全面協力し、迫力ある戦闘シーンが描かれている。
タイトルにもなっている『ムルデカ(MERDEKA)』とはインドネシア語で「独立」の意味であり、17805とは皇紀2605年8月17日(日⇒17、月⇒8、年⇒2605の下2桁、の順)を意味し、スカルノ大統領によるインドネシア独立宣言が行われた日付である。
ストーリー
1941年12月8日、太平洋戦争(大東亜戦争)が開戦し、島崎武夫中尉の属する第16軍はオランダ領ジャワ島へ上陸した後オランダ軍を降伏させた。
島崎は、そこにインドネシアの青年たちを集め、軍事教練を施すための『青年道場』を創設し、共に訓練する中で彼らに自分たちの手で独立を勝ち取ることを教えていった。
しかしその後、戦局は悪化し日本が敗戦に追い込まれたのを見計らい、オランダがイギリスと連合を組み再びインドネシアに侵略し、島崎と親友の宮田中尉は戦犯としてオランダ軍に捕らえられ、酷い拷問を受ける。
だが、捕虜として捕らえられていた島崎のもとに、独立軍に身を投じた『青年道場』の教え子たちが救出に現れる。奇跡的に生還した島崎は、祖国と祖国民のために戦う彼らと、この地に散っていった仲間たちのために、独立軍として新たな戦いに身を投じていく。
登場人物
島崎武夫中尉:山田純大
宮田中尉:保坂尚輝
片岡大尉:榎木孝明
山名通訳:六平直政
川村通訳:水橋研二
ヌルハディ:ムハマド・イクバル
アリヤティ:ローラ・アマリア
アセップ:アウリア・アクサン
宮田文子:松原智恵子
宮田早苗:藤谷美紀
島崎房代:藤村志保
余談
当初は監督として長谷部安春の登板が予定されていたが、体調不良により藤由紀夫に交代となった。
試写会を見たプロトディニングラット駐日インドネシア大使は、
「インドネシア人と日本人、特に若い世代の相互理解を育てることが期待されている」
と、この映画の制作意図に理解を示した。
その上で、インドネシアの歴史や習慣にそぐわない点があるとして、そういった場面は劇場公開前に削除された。