武内つなよし(1話のみ福井英一)による漫画作品、またはその主人公の名前である。
いわゆるメディアミックスのさきがけであった。
漫画作品としての概要
福井英一による読み切り漫画作品「よわむし鈴之助」を元に1954年、「少年画報」(少年画報社)で福井の筆により連載が開始された。
しかし1話掲載直後福井が急逝したために武内つなよしが後を引き継いで執筆、1960年まで続いている。
1957年にラジオドラマ化され、ラジオ東京にて放送された(1959年2月まで)。また、並行する形でテレビドラマ化され、ラジオ東京のテレビ部門にて放送された。さらに、ラジオ東京のテレビ部門とは別に大阪テレビ放送でも独自のテレビドラマ版を製作・放送していた。
大映京都撮影所の手によって映画化され、1957年から1958年にかけて合計9シリーズ作られた(下記参照)。
トムス・エンタテインメントの手によってテレビアニメが作られたことがある。1972年4月から1973年3月にかけてフジテレビ系列局ほかで放送された。
また、フジテレビは、1979年6月と1985年7月の二度にわたりテレビドラマ化している。前者は火曜ワイドスペシャル「TVスーパーヒーロー傑作選」の企画のひとつとして原作に基づいて製作、後者は月曜ドラマランドのプログラムのひとつとして、内容を大幅にアレンジした上で製作され、それぞれ放送された(が故に後者については放送を見送った系列局が存在)。
さらに、本作の世界観を元に、時代を令和にした上、大人になった赤胴鈴之助と、兄弟子の竜巻雷之進が、令和の日本に迷い込んでしまうという設定のスラップスティックコメディドラマ「まったり!赤胴鈴之助」が、2022年1月から3月にかけてテレビ大阪とBSテレビ東京で放送された。
キャラクターの概要
CV:山本圭子(アニメ)
CV:横田毅一郎(ラジオドラマ)
演:尾上緑也(後の6代目尾上松助)/郷ひろみ(火曜ワイドスペシャル)/木村一八(月曜ドラマランド)/尾上松也(まったり!赤胴鈴之助)
剣技に優れた金野鈴之助は、父親の形見である赤い胴を身に着けていることから「赤胴鈴之助」と呼ばれるようになる。
鈴之助は、江戸に出て父の友人である千葉周作に弟子入りし、修行を積んで心と技を磨いていく。兄弟子竜巻雷之進との確執や、幕府転覆をもくろむ鬼面党との対決など、様々な事件が起きるが、いかなる苦難にも負けず正義と剣の道を貫いて行くことになる。
映画シリーズ
1957年より、大映より映画化された。合計9作が製作されている。
作数 | タイトル | 備考・内容 |
---|---|---|
1作目 | 赤胴鈴之介 | 前後編の前編 |
2作目 | 赤胴鈴之介・月夜の怪人 | 前後編の後編 |
3作目 | 赤胴鈴之介・鬼面党退治 | 盗賊団「鬼面党」と財宝を巡る戦いに巻き込まれる |
4作目 | 赤胴鈴之介・飛鳥流真空切り | 必殺剣技「真空切り」を体得する |
5作目 | 赤堂鈴之助・新月党の妖鬼 | 初のカラー作品。以後カラー化。鬼面党の残党と戦う |
6作目 | 赤堂鈴之助・一本足の魔人 | ビスタビジョンに。名宝名器を奪う怪人と対決 |
7作目 | 赤堂鈴之助・三つ目の鳥人 | 子供をさらい怪光線を放つ鳥人と戦う |
8作目 | 赤堂鈴之助・黒雲谷の雷人 | 秩父の慈光石を狙う、6本の鉄爪を持つ雷人と決闘 |
9作目 | 赤堂鈴之助・どくろ団退治 | 剣が効かない鉄人・風太郎を味方にしたどくろ団と戦う |