概要
陸前国で生をうける。
幼い頃に千葉吉之丞から千葉家に伝わる北辰夢想流の剣術を学んだ。
父・千葉成胤と共に下総国に移って小野派一刀流を学び、23歳で免許皆伝。その後、一刀流中西道場に通って稽古に励むが、一刀流組太刀の改良を考えて独立。
北辰夢想流と小野派一刀流中西派を合わせた北辰一刀流を創始した。
各地を巡っては試合を重ね、名声を高めると江戸に戻って玄武館道場を開き、北辰一刀流を伝授するようになる。
多数の門人を抱え、剣術最大の流派となった。門下の中には清河八郎、山岡鉄舟、山南敬助、伊東甲子太郎、鈴木三樹三郎など後に幕末の立役者となる者も多かった。
1839年には徳川斉昭の招きを受けて、水戸藩剣術師範となる。1841年には馬廻役として100石の扶持を受けた。