概要
「ラジオドラマ」とは、ラジオで放送されるオーディオドラマ(俳優や声優が声のみで演じ、音による演出が行われるドラマ)のこと。また、オーディオドラマそのものの別名として用いられる場合がある。
ラジオ放送が始まって間もない頃は、ラジオドラマに相当するものは演劇(ミュージカルなど)の音声を流す形で放送されていたが、徐々にラジオ向けに構成され直した形での収録や、オリジナルの脚本を使った劇が制作されるようになっていった。
日本において、テレビが一般家庭に普及する1960年代まで、ラジオは日常生活における主要なメディアの一つであり、ラジオドラマも娯楽として大きな存在感を示していた。
しかし、テレビの隆盛によりメディアとしての影響力は低下。2020年代でも少数のラジオドラマが放送されているが、テレビドラマと比べるとマイナー、マニアックな文化と位置づけられている。
原作がある作品や、映画・テレビドラマとして発表された作品をラジオ用に構成したものから、完全オリジナルのものまで様々ある。必ずしも劇ではなく、また掛け合いがないことも多い朗読番組とは一応は区別される。
オーディオドラマ自体はレコード、カセットテープ、CDなど外部の記憶メディアを利用した形での発表が増え、またラジオで放送された作品を収録したドラマCDも発売されている。
「アニラジ」(アニメ作品などの宣伝の為のラジオ番組)が隆盛だった頃はメディアミックスの一つとして数多くのラジオドラマ(いわゆるラジメーション)が制作されていたが、現在は減少傾向となっている。アニメやゲーム等に関連する場合や、インターネット配信など同人系の作品はボイスドラマと呼ばれることも多い。
ピクシブ百科事典内に項目のあるラジオドラマ
※☆マークはメディアミックスを前提とした作品