BOW TO YOUR NEW KING
(新たなる王に平伏せ)
RISE TOGETHER OR FALL ALONE
(共に戦うか、孤独で倒れるか)
世界は今、目撃する。
一線を越える。常識が変わる。
概要
モンスターバースシリーズの第5作目となる映画作品。同シリーズは前作である第4作『GODZILLAvsKONG』で完結の予定だったが、同作のヒットを受けて続編となる本作の製作が決定。
前作から5年後の2029年が舞台となる。
当初、アメリカでは2024年3月15日公開予定だったが、俳優組合のストライキによる影響で同年4月12日→同年3月29日と公開日が二転三転することとなった。(公開前倒しは、2024年3月29日に公開を予定していた『Mickey17』の公開が延期が影響していると思われる。)
当初はコングを主役とし、原題も『コングの復讐』と同じ『Son of Kong』となる予定だった。
監督は前作に引き続きアダム・ウィンガードが担当。
キャストはジア役のカイリー・ホットル、アイリーン・アンドリューズ役のレベッカ・ホール、バーニー・ヘイズ役のブライアン・タイリー・ヘンリーがそれぞれ同役で続投する他、実写版『美女と野獣』で野獣を演じたダン・スティーヴンスが主役を担当。
なおウィンガード監督・スティーヴンス主演のタッグは2014年の映画『ザ・ゲスト』以来2度目で10年ぶりとなる。
本作では人間側の登場人物をかなり絞っており、メインとなるのはカイリー、レベッカ、ブライアン、ダンが演ずるわずか4名のみで、それ以外はほぼモブキャラも同然な扱いで済ませている。
代わりに怪獣の登場パートはこれまで以上に長めに取っており、ほとんど怪獣というかコングの視点で物語が進む場面が本編においてかなりの割合を占めている。
加えてコングとその周辺の怪獣はかなり擬人化が進んでおり、仕草や挙動、感情表現もどこか人間臭く、なんとなく彼らがその時に何を思っているのか、何を考えているのかが読み取りやすくなっている。
全体的な作風もシチュエーションこそシリアスながら、その中で描かれているのは“人間のように振る舞う怪獣達のドラマ”が中心という昭和時代のゴジラシリーズを彷彿させるどこか呑気な雰囲気が漂ってくるもので、特に物語終盤のゴジラとコングが息を合わせて並んで走るシーンは本作を象徴するビジュアルとなっている。
同年12月に正式予告編が、2024年1月10日には日本版予告が公開。
日本語版主題歌はYaffle&AIの「RISE TOGETHER feat.OZworld」。
これにより、ゴジラシリーズは生誕60周年と65周年に続き、70周年もハリウッド映画となり、更にモンスターバースシリーズは10周年を迎えた。
また、奇しくも65周年の際、前年の11月に日本側でアニメ映画『GODZILLA』の完結編が公開された後、ハリウッド側で『キング・オブ・モンスターズ』が公開された様に、本作も日本側で『ゴジラ-1.0』が公開された翌年に公開される流れとなっている。
海外における興行収入は5憶7000万ドル以上に達しており、これはそれまでシリーズ最高記録とされていた『KONG:SKULL ISLAND』を超えるものであり、この結果を受けてレジェンダリー社はシリーズ第6弾となる次回作の制作を決定(併せて、ネットドラマである『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』のシーズン2の制作も決定した)。2027年の公開を目指しているとのこと。
なお、監督は当初アダム・ウィンガード氏が続投する予定であったが、諸事情により降板し、新たにグラント・スピュートリ氏が監督となることが発表された。
日本では、2024年10月16日にDVD&Blu-rayが発売及びレンタル開始。
キャスト
登場怪獣
余談
- 東宝とレジェンダリー・ピクチャーズは「日本版とハリウッド版のゴジラ映画を同時に上映しない」という契約を結んでいるとされていたが、日本における『ゴジラ-1.0』のアカデミー視覚効果賞受賞による凱旋上映が決定後は本作の公開後も『-1.0』の上映継続が許可されていた模様で、一部の映画館では日米のゴジラ映画が並行で上映されるという珍しい事態となった。
- コングのシナリオパートにおいてそこに出てくるキャラクターの大半が猿型の怪獣ということから、その辺りのシチュエーションが“知的な猿人種が支配する社会を描いた『猿の惑星』を連想させる”という感想も見られた。さらに同年にはその『猿の惑星』シリーズの新作公開があり、映画館では本作の上映開始前にその予告編が流れることも多かったため、本作を見ている内にどうしてもそっちを意識してしまう人が少なくなかったとか。
- 日本人からすると“無頼の武闘派主人公がディストピア状態のコミュニティを訪れ、そこの暴力的な支配者を打破して本来の秩序を取り戻す”という展開が『北斗の拳』を想起するという人もそれなりに居たとも。
- 本作はモンスターバースシリーズの中で唯一日本人キャストが出演していない作品となった。
- 吹き替えの声優陣はゴジラシリーズに由来するキャストが数多く参加している。
- 2024年4月18日に東宝繋がりで、『劇場版名探偵コナン100万ドルの五稜星』とのコラボムービーが公開されている。
- 同年5月17日に同じく東宝配給作品である『劇場版ウマ娘プリティーダービー新時代の扉』とのコラボムービーが公開された。
- 上述の通りモスラが登場しているが、奇しくも本作が公開された2024年はゴジラとモスラの初共演且つ対決が描かれた「モスラ対ゴジラ」の公開60周年である。
関連動画
初報
予告編1
予告編2
日本版予告
日本版予告2
吹替版特報
吹替版版予告
特報1
特報2
特報 共闘編
特報 走れ!翔べ!編
特報 起きろ!編
特報 ゴールデンタッグ編
関連項目
GODZILLA(モンスターバース) Kong(モンスターバース)
GODZILLAvsKONG←ゴジラxコング:新たなる帝国