堀田辰雄

ほったたつお

『ゴジラ-1.0』の登場人物。元「雪風」駆逐艦長。メイン画像左。

「海神作戦を開始する！」

演：田中美央

概要

作中の日本において、戦時中に陽炎型駆逐艦「雪風」の駆逐艦長を務めていた元帝国海軍人。

以下、本作品のネタバレ注意

ゴジラ駆除作戦「海神作戦」においても再び「雪風」に乗艦し、作戦全体の指揮を執る。

同作戦の説明会では、参加者で自身と同じ元海軍軍人らに作戦参加への志願を呼びかけつつそれに反発する声も受け止めると、終戦後で軍隊も解体されている事から「これは命令ではありません。個々の事情がある方は帰ってもらって構わない。それを止める権利は我々にはない」と伝え、参加を強制しないことも併せて強調した（これにより説明会参加者の数人が家族等の事情でその場を後にして作戦から降りている）。

それでもなお参加を表明した人々には、静かだが力強く「皆さん……ありがとう……！」と感謝した。

作戦では、ゴジラの放射熱線のとてつもない威力を初めて目の当たりにして唖然としていたが、野田健治から熱線の再発射までには時間がかかると伝えられた上で「腹ァ決めてください！」と喝を入れられ「海神作戦を開始する！」と作戦決行を宣言。

作戦中は「多少の損傷は構わん！」「やれることは全部やるんだ！」と作戦成功のために全力を投じる様子をみせつつも、艦内に的確かつ手短な指示や号令を出し続け、作戦を遂行した。

作戦終了後は、ゴジラにトドメを刺した敷島浩一が水島四郎や太田澄子に出迎えられる様子を後ろで静かに見守っていた。

余談

演じる田中氏はキングダムなどに出演する声優としても人気であることもあって、「海神作戦を開始する！」や「衝撃に備えよ！」などのセリフに迫力があったとファン、キャストの間で好評だった。舞台挨拶でもその二つのセリフを披露し浜辺美波（直接共演するシーンはなかったものの）から絶賛されている。

史実における終戦前後の雪風駆逐艦長は古要桂次。

見た目は先代の寺内正道が近いというべきか。演者の田中氏も寺内正道に似ていると感じたらしい。

終戦時の階級は中佐で、作戦参加者らの中では最も階級が高位である。

作戦で使われた「雪風」などの駆逐艦は、連合国に引き渡し予定のところを交渉で提供してもらったとされるが（小説版では政府に交渉したと語られている）、おそらくは堀田たち各駆逐艦長たちが交渉したのだろう。

公式設定ではないが、田中氏は堀田を演じるにあたり、軍人より民間人のほうにウエイトを置いた市井の人間という意識を重視しており、「息子が戦場で命を落とした」という裏設定を自分なりに考えていたらしい。

田中氏はNHK大河ドラマ『どうする家康』にて岡部元信役で出演しており、本作で水島四郎を演じている山田裕貴氏と共演している。

また、山崎貴監督作品では『海賊とよばれた男』にタンカー「日承丸」の航海士役で出演しており、こちらでも号令を飛ばしている。

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ゴジラ-1.0