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概要編集

前作で初登場し人気となったメカゴジラをメインタイトルに据えて再登場させた作品。前作では敵怪獣はメカゴジラのみで、ゴジラにはアンギラスキングシーサーという味方怪獣がいたが、本作ではゴジラが単独で、強化改造されたメカゴジラと新怪獣のチタノザウルスの2体を同時に相手にする。


ゴジラ映画でタイトルにゴジラの名が入らず、代わりにゴジラ以外の怪獣がメインタイトルとなったのは、全シリーズで事実上※本作だけである。米国版も「Terror of Mechagodzilla」。

※「三大怪獣地球最大の決戦」と「南海の大決闘」はそれぞれ米国版タイトルが「Ghidorah, the Three-Headed Monster(三つ頭怪獣ギドラ)」「Ebirah, Horror of the Deep(海原の怪エビラ)」でありゴジラの名が入らず、他の怪獣がタイトルとなっておりこれらをカウントすれば唯一ではない


シリーズを追うごとに子供向けのヒーロー路線をたどっていき、特に本作の「チタノザウルスに踏みつぶされそうになる子供がゴジラに助けを求める」というシーンがそれを如実に表している。本作の劇場パンフレットで、監督の本多猪四郎はその要因として、子供のファンからの「悪者にされてゴジラがかわいそうだ」、「ヒーローのゴジラを観たい」との多数の意見があった事を挙げている。


敵であるメカゴジラとチタノザウルスの街を襲撃するシーンなどが目立っており、主役であるゴジラは若干影が薄い存在となっている。これは当時怪獣映画が斜陽期に差し掛かっていた象徴。


一方で、本作は田中友幸が観客動員を増やそうとして、大人向けに「初期のゴジラシリーズの雰囲気」を再度描くことを試みた。そのため、リアリティを追求した本多猪四郎が監督に復帰。

サイボーグ少女・桂の人間としての感情と冷たい機械の挟間での葛藤が盛り込まれ、全体的に重い人間ドラマの部分を強調した作劇がなされた。それは、『ガス人間第一号』・『怪獣大戦争』での悲恋メロドラマを彷彿させるものだった。


脚本はコンテストによって高山由紀子の脚本が選ばれ、本作はゴジラシリーズで初めて主要スタッフに女性が加わる作品となり、シリーズで唯一の女性脚本家となった。


キャスティングでは、前作に引き続き平田昭彦が出演。前作の宮島博士や、第1作芹沢博士とは対極に位置するマッドサイエンティスト的な役柄で登場した。尚、平田は、1984年7月25日に他界し、本作がゴジラシリーズ最後の出演作となった。

同時に、本作は本多猪四郎にとっても、最後の監督作品となり、これ以降本多は黒澤明監督に請われ、黒澤作品の演出補佐を務めた。


更に、劇中音楽では、第1作ほか数多くのゴジラシリーズ作品を担当した伊福部昭が担当。本作では、第1作目(1954年)のメインタイトルとして使われた曲が、かなりの編曲はなされているがメロディはほぼそのままでゴジラのテーマ曲として使われている。


本作は、第1作の約10分の1にして、ゴジラシリーズ観客動員数の歴代ワーストの97万人を記録してしまった。

この事実を受けた東宝は莫大な製作費を必要とする『ゴジラ』シリーズを一時休止させることを決定した。その結果、本作を最後にこの昭和シリーズは終了となり、84年版ゴジラまで9年間のブランクが空く事になった。


あらすじ編集

ゴジラに敗れ、海に沈んだメカゴジラの残骸を調査していた潜水艦「あかつき号」が「恐龍」という言葉を残して消息を絶った。原因は15年前に学会を追放された真船信三博士が操るチタノザウルスだった。海洋学者の一之瀬は、乗組員の最期の言葉から、15年前に「自らが発見した恐龍を、自由にコントロールしてみせる」として学会から異端と睨まれ、学会を追われたのみならず人間社会からも迫害された真船博士の娘・真船桂(かつら)と接触を持つが、桂は「父(真船博士)はもう死んだ」と答える。しかし、真船博士の唱えた説と研究に感銘を受けた一之瀬は、その後も桂と出会いを重ねる。そうしていく内に二人の間には、ほのかな恋愛感情が芽生えていく。だが、遅すぎた理解者と社会からも迫害された研究者の娘、この二人の出会いが新たな災いの火種となる事を、当の二人は知る由も無かった。


ブラックホール第3惑星人は、かつて、事故で1度死んだ桂を蘇らせたという縁から、真船博士と手を組み、博士の協力のもと天城山中の秘密基地でメカゴジラを修復し、メカゴジラIIとして蘇らせていた。そして恐龍コントロール装置実験中の事故によって死んだ桂を、サイボーグとして再び蘇らせてメカゴジラと同調させ、桂の怒りをそのままメカゴジラの怒りとして利用しようとする。


翌日、チタノザウルスとメカゴジラが横須賀に上陸した。自衛隊は街を守るために攻撃し、ゴジラはたった1頭で戦うのだが、チタノザウルスの尻尾の起こす強風に苦戦を強いられる。自衛隊はゴジラに加勢するものの、メカゴジラのスペースビームにより壊滅。そして新必殺兵器・回転ミサイルの威力を前に、ついにゴジラは生き埋めにされてしまう。一方、インターポールは真船博士の足跡を追い、ついに宇宙人の基地を突き止めた。一之瀬は真船邸へ向かうも捕虜にされてしまうが、必死に真船親子を説得しようとする。果たして戦いの結末は・・・。


登場怪獣編集

ゴジラ

メカゴジラ

チタノザウルス

ブラックホール第3惑星人


過去の映像で、キングギドララドンマンダキングシーサーが登場している


関連タグ編集

昭和ゴジラ

メカゴジラ チタノザウルス

ブラックホール第3惑星人 サイボーグ

平田昭彦 本多猪四郎 伊福部昭


ゴジラ対メカゴジラメカゴジラの逆襲84ゴジラ

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