「死んだはずのガピヤ星人サデスだよぉ!」
「昔の事なんてど~でもいい!それより、今日をどう生きるか!君が、どう死ぬかだよ!」
データ
別名 | 奇機械宇宙人 |
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身長 | 190cm~50m |
体重 | 190kg~3万t |
CV | 山寺宏一 |
概要
かつてウルトラマンオーブとの戦いに敗れ、体の半分を機械化して復活したサイボーグ宇宙人。
かつては火山惑星ガヌン・アビの鉱山主であるオルロック伯爵の用心棒を務めており、採掘量が減った鉱山を住民諸共爆破し、保険金をだまし取ろうとする詐欺行為に協力していたが、ガイに阻止され、激闘の末火山の中に落下した(オーブクロニクル第2章より)。
その後、ムルナウに拾われて、肉体の一部を機械化させることで復活を果たし、ガイとの再戦のために、彼女の用心棒として地球に襲来してきた。
結果ではなく、いかに本気になれるかにこだわる、非常にハイテンションかつポジティブな性格で、その予想不能な行動と挙動はウルトラ戦士をも翻弄する。ガッツ星人ドッペルからは「熱苦しい」と評されていた(演じた山寺氏も、パンフレットのインタビューで“松岡修造さんみたいな人”と評している)。
また、ダメージを受けると大袈裟に痛がったり、相手の攻撃がぬるいと「そんなんじゃ全然気持ち伝わってこないよ!」と叫んだり、ウルトラセブンに圧倒された際には、思わず「さすが生涯現役!」と発言したり「セブンのキック、効っくぅ……!」とダジャレを言うなどコミカルな言動も見せる。
しかし、攻撃をムルナウの円盤へ向けて誤って弾いてしまった際には、「あっ!そっち行っちゃった…」の一言で済ませ、彼女のことを一切気にかけなかったり(結果的に彼女はこれが原因で命を落としている)、オルロック伯爵の残忍な詐欺行為に平然と加担するなど、その陽気な言動をよくよく観察してみると、戦うことには熱心だが、それ以外のことには殆ど興味を示さないという戦闘狂とも言えるマッドな本性が垣間見える。
戦闘能力
トリッキーな格闘能力もさることながら、右腕の二連式突撃銃ガピヤ・スネイクやノコギリのような刃が付いた長剣サデステインといった武器も使用する。
必殺パンチギャラクティカ・サデスファクションも強力で、限界が近づきかつエックスの宝石化を見て油断した隙を突いたとはいえこれまで無敗だったサンダーブレスターを初めて破った(それまでは自身の攻撃が全く通じなかったにもかかわらず、である)。
その上、デアボリックの背中に自らの両腕を差し込んで放つデアボリックキャノンも強力である。
また非常に強力な再生能力を持ち、一度はオーブトリニティのトリニティウムブレイクによってバラバラになった状態から復活した。
なお、サイボーグ化されているためか、初登場時には格闘の際、モーターの駆動するような音が鳴るのが確認できる。
劇中での活躍(ネタバレ注意)
ムルナウの洋館の庭にてラジカセで音楽を流しながらエクササイズ(しかもヒンズースクワット)をしていた所をクレナイ・ガイと再会し、人間大のままガイとの戦闘に突入。その後巨大化し、オーブと戦闘となる。バーンマイトとの格闘対決はほぼ互角で、ストビューム光線を物ともせず、ハリケーンスラッシュとの武器対決ではオーブスラッガーランスを弾き飛ばしカラータイマー点滅まで追い込む強さを見せる(ちなみにこの時、気合を入れさせようとオーブからはみ出した半透明のウルトラマンジャックとウルトラマンゼロを叩いて戻していた)。
しかし、戦いに夢中になりすぎている事を見かねたムルナウが差し向けたヒッポリト星人カリスト、テンペラー星人バチスタ、ガッツ星人ドッペルが乱入しオーブを連行されてしまったため決着はつかなかった。
その後、デアボリックとオーブやウルトラマンエックスの戦闘に「2対1なんてズルい」と主張して乱入。この時はサンダーブレスターにフュージョンアップしたオーブの前に劣勢になるも、エックスがデアボリックに宝石にされた事に動揺したオーブの隙を突き、前述の通りギャラクティカ・サデスファクションでこれまで無敗だったサンダーブレスターのオーブを倒した。
オーブがオーブトリニティとなってからはトリニティウムブレイクで体をバラバラにされてしまうが、「こんな熱い展開に、死んでる暇なんかなーい!」と叫びつつ再生能力で体を再生させ、デアボリックキャノンでオーブが展開したトリニティウムシールドを破りオーブに大ダメージを与えて追い詰める。しかしオーブの加勢に現れたウルトラセブンにはアイスラッガーでデアボリックキャノンを切り裂かれてしまい、その後もセブンの強さの前に圧倒される。最後はオーブのトリニティウム光輪によってデアボリック共々体を両断されるも、「燃え尽きる~~~!!でも、最高~~~~~っ!!」と叫び悔いなく戦えた事に満足しつつ倒された。
余談
情報公開前はガピア星人サデスと紹介されていた。
スーツの胴体はダークゴーネの改造。ウルトラシリーズで人間体の宇宙人ではなく、新たにスーツが用意された新宇宙人は、サデスと同じく本作で初登場したクカラッチ星人とガルメス人同様、レイブラッド星人以来9年ぶりの登場となる。
声を担当した山寺氏は、『ウルトラマンG』以来27年ぶりのウルトラシリーズ出演となった。
当初はキザな用心棒という想定だったが、ジャグラスジャグラーとキャラが被るため、ハイテンションなキャラクターに改められた。
体の渦巻き模様は、『ウルトラセブン』に登場したペロリンガ星人をイメージしている。また、ガピヤ星人とはペロリンガ星人の元になったピニヤの捩りである。
『ウルトラマンオーブTHE_CHRONICLE』第7話の新規撮影パートにて、オーブクロニクル第2章での戦いを再現したシーンが登場した。スーツは変わっていないが、機械化された部分が目立たないように立ち回っている。
『ウルトラマンZ』では、サデスサインがバロッサ星人の武器の一つとして登場した。
関連タグ
ガピヤ星人アベル:『ウルトラマンタイガ』 第6話「円盤が来ない」に登場したサデスの弟。ちなみに同話にはペロリンガ星人も登場している。
松岡修造:先にも触れられている通り、言動や暑苦しさはこの人を彷彿としてならない。