DATA
別名 | 硫酸怪獣 |
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身長 | 50m |
体重 | 2万t |
出身地 | 異次元 |
概要
「愛しているから愛されたい。愛されなければ腹が立つ。でも、本当の愛ってそんなちっぽけなものなのか?人のお返しを期待する愛なんてニセモンじゃないかな。思う人には思われず。よくあることだぞ」
「故郷にいたころ、本当に好きな女の子がいてな、その子のためなら何でもしようと思った。その子楽器を欲しがってたんだ。先生どうしても買ってあげたくてさ、必死になってバイトをした。だけどな、二か月目にやっと手に入れた時はもう遅かったよ。その子には新しい恋人ができてたんだ。悲しかった。悔しかった。憎かったよ。だけどな、先生そのままプレゼントしたよ。その楽器が先生の本当の心を鳴らしてくれると思ったんだ。それで終わりだ。今はもう懐かしい思い出だ」
「なあ真一、あの怪獣を作った醜い心がお前の本当の気持ちなんて先生思わないぞ。今にきっとおまえにもわかる」
「お前は本当にみどりが憎いのか!?いいのかそれで!本当にそれでいいのか!真一!」
第3話「泣くな初恋怪獣」に登場。
桜ヶ丘中学校1年の中野真一の失恋による悲しみと怒りによってマイナスエネルギーが発生し、翌日、恋人のみどりを奪った柴田の姿を見た事でマイナスエネルギーが高まり、その日の夜に出現した怪獣。
悲しげな鳴き声を上げ、目から出す硫酸の涙でなんでも溶かしてしまう。口からはマイナスエネルギー波を吐き、尻尾から毒ガスを放つ。大きな耳には自分から30km以内の音を聞き取る力があるとされる。(出典:「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」より)。ウルトラゾーンによればマイナスエネルギー波は体内の硫酸成分をマイナスエネルギーに転化したものらしい。
真一の潜在意識に従って、自分を振ったみどりを殺そうと彼女の自宅の近くに迫る(ホーを生み出してエネルギーを使い果たした真一は放心状態で、ホーを生み出した時の記憶を失っていた)。
真一自身は矢的猛の説得で正気を取り戻したため、ホーは真一の心から離れたが、それでもまだ暴れ続けたためウルトラマン80と戦闘。サクシウム光線には耐えたが、続けざまに放たれたバックルビームで倒された。
しかし、『ウルトラ怪獣大百科』でこの戦いが紹介された際は「たとえこの怪獣を葬ったとしても、人間の潜在意識が怪獣になってしまう事がわかった以上、人類はさらに強力な、第二・第三のホーの出現に対処しなければならなくなるだろう」というナレーションで締めくくられており、それはおよそ19年後に現実のものとなった。
ウルトラマンメビウス
第41話「思い出の先生」に登場
ドキュメントUGMに記録されている怪獣で、統廃合によってなくなってしまう桜ヶ丘中学校の校舎から発せられたマイナスエネルギーによって誕生した(それを見て校舎の屋上で同窓会を開いていた元クラスメイトの一人であるスーパーは、出席していた真一に「お前また(アイツを呼んだのか)!?」と言っているシーンがある)。
手の甲に付属した突起物が若干大きくなり、白目がちだった目に黒い瞳が追加されるなど、『80』の時と比べてやや可愛らしく親しみを持てるようなデザインになっている。
硫酸の涙は健在だが、新たに口からマイナスエネルギー波に変わって七色の光線を発射する能力を得た。また、実態は存在するはずだが、なぜかガンフェニックスのビーム攻撃をすり抜けてしまう。
そのままウルトラマンメビウスと戦うも、その場に押し倒してまるで駄々をこねるかのように涙を流しながら殴り続けた。
しかしウルトラマン80が現れると、一転して彼が来るのを待ち望んでいたかのような嬉しそうな仕草を見せ、80が発したバックルビームを抵抗することなく受け止め笑顔で昇天した。
この事件に対して、GUYSのコノミ隊員は、「校舎が自分が壊されることを悲しんでマイナスエネルギーを発生させた」と想像したが、ミライは「校舎が学校で同窓会を行っていた卒業生たちと80を会わせたくて怪獣を出現させたのではないか」と推測していた(もしこの推測通りだとすれば、おそらく姿を真似ただけで本質的には違う怪獣であった可能性がある。実際、積極的に破壊活動はしていなかったし、そもそも今回は誰も失恋していなかったわけだし…)。
なお、『80』の実質的なラスボスとなったため、マーゴドンも汚名返上することが出来たという隠れた功績がある。
ウルトラ銀河伝説
ウルトラマンベリアルが復活させた怪獣軍団・ベリアル軍団の一員として登場。
怪獣墓場でウルトラ戦士たちと戦ったが、最後はウルトラマンゼロのワイドゼロショットで倒された。
ウルトラゾーン
コントパート「怪しいものじゃないです」とドラマパート「いつも隣にホーがいる」に登場。
コントパート
「都心から電車で30分、閑静な住宅地に建つ瀟洒なマンション」に出現(CV:角田晃広)。
性格は泣き上古ではマンションの一室に住む女性からマイナスエネルギーを感じ、その理由を聞き出していた(「失恋したか?」とか「母校が統廃合されたか?」など質問内容は原作を意識したもの)。
ドラマパート
初代同様、失恋の悲しみから生まれた怪獣で、普段は透明な人間サイズで活動する。
失恋すれば方法や年齢を問わず誰でも現れるようで、例えば女の子と喧嘩になってしまった男の子にも薄らとホーが現れていた。出現する際には名前の通り「ホー…」という鳴き声を上げる。
自分を生み出した人間についていくが、特に危害は加えない。
悲しみが深いほど姿ははっきり見えるようになり、失恋のショックでホーを生み出したノボルと恋人をルナチクスに殺されたショックで生み出したタマエだけ視認できる。
ちなみにホーがいるかどうかで相手が悲しんでいるかわかるらしく、例えば修羅場になっていた女性の内、男性に捨てられた方にはホーが現れ、ベンチに座って泣いていた女性にはホーが現れなかった。(要するにベンチの女性は嘘泣きをしているという事である。)
2人の前に突如現れたルナチクスの爆炎がタマエを飲み込むと、彼女が死んだと思ったノボルの悲しみの力でホーが巨大化しノボルを守る。ルナチクスの火炎放射で劣勢になるが、硫酸の涙をぶつけてダメージを与え、ルナチクスは地底に逃走。
ホーが盾となったため生きていたタマエとノボルは再開するが、ノボルのホーは悲しみが強すぎたため暴走し二人に襲い掛かる。だが、死を覚悟した2人が思いを伝えあい、失恋の悲しみから解放されたため消滅。
その後恋人同士となった2人の前にホーが現れることはなかった。
ちなみにノボルは元仮面ライダーだったりするとかしないとか。
ウルトラマンオーブ
「明日を捜せ」
第7話「霧の中の明日」に登場。
外見・戦法は『メビウス』に登場した個体とほぼ同じだが、新たに口から七色の光線を放つ際に周囲の霧(マイナスエネルギーだと思われる)を首から吸い込むという演出が取られている。
予知夢を見る少女・霧島ハルカの夢の中で度々現れ、最初は霧の空間の中にシルエットのみが出現する。
次に見た予知夢では、街を破壊している最中にウルトラマンオーブ・バーンマイトが現れ、戦闘が始まるところで夢が終わる。
最後の予知夢ではオーブの背後を取り、ついに彼を撃破してしまう。
そして8月20日にハルカの予知夢通りつばさぞう公園に突如として出現、街を破壊し始める。
実はホーを出現させたのは『予知夢を見ても運命には逆らえない』という思いから絶望し悲しむハルカのマイナスエネルギーであり、それに呼応するように暴走していたのだった。
夢と同様に出現したオーブとの戦闘になるが、戦闘能力はハルカのマイナスエネルギーを大量に吸収しているためかかなり強化されている上、泣くフリをしてからのだまし討ちなどの狡猾さも駆使し、一方的にオーブを追い詰める。
運命を変えようとするオーブのストビュームダイナマイトを食らって一度は消滅したかに見えたが、周囲の霧が集まり再び実体化。予知夢通りオーブの背後を取るものの、ガイやSSPの夢野ナオミの言葉で「運命を変える」と決意したハルカの助言でオーブは攻撃を回避。
すると途端に戦意を喪失し、彼女の心境の変化に呼応するように周囲の霧も消滅する。
最後はスペシウムゼペリオンにチェンジしたオーブのスペリオン光線を避けることなく喰らい消滅した。
怪獣よりも強い超獣を圧倒し、歴代のラスボスクラスとも互角に渡り合ったオーブのカラータイマーを点滅させるまで追い込んでみせた隠れた強豪である。上述の描写から、マイナスエネルギーが消えない=ハルカが予知夢の恐怖を乗り越えない限り倒す事ができなかったとも推測できる。
関連タグ
ホー:曖昧さ回避。