「相撲とろうよ!」
データ
別名 | すもう怪獣 |
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身長 | 1.5~54m |
体重 | 30kg~3万t |
出身地 | 青葉山(足柄山付近の秘境とも) |
人間態(すもう小僧)/演 | 田辺潤 |
概要
第40話「山からすもう小僧がやって来た」に登場。
足柄山に棲まうと言い伝えられる相撲の神様・すもう小僧が変身する怪獣。
伝説によればその正体は昔、相撲好きの木こりの息子が、村祭りの相撲大会に飛び入り参加しては賞品を独り占めにしていた為に村人たちから疎まれ谷底に突き落とされ怪獣へと化身した姿だとされており、腕白だが純粋無垢な心を持ち、人懐っこく相撲の神様だけあって食べ物には目が無い(その為、食費は5万円を優に超えてしまう)。
そもそも谷底に突き落とされたにもかかわらず人間に恨みを持つどころか基本的に無害な存在であることを考えると、その寛容さはもはや『いい子』を通り越して『聖人』レベルだと言える。
普段は金太郎の様な姿をしたすもう小僧の姿で山奥深くで寝てばかりいるが、目を覚ますと相撲をとってくれる子供たちの人気者で、山に向かって「すもう小僧、一緒に相撲とろうよ!」と呼びかけると里に下りてきて相撲をとってくれるとされており、百番相撲をとれば満足して10年でも20年でも山で眠り続けていらしい。
相撲さえとっていれば何時も機嫌が良いが、一度怒れば手の付けられない凶暴な怪獣の姿になって暴れ回る荒神としての一面もあるため人々から恐れられる存在でもある。
張り手を連発する「弾丸張り手」という必殺技を持つ。
劇中、久方ぶりに目覚めると山里へと降りて来て相撲部のメンバーやUGMと相撲をとるが、その様子を見ていた泥棒のジンとゴンに騙され金儲けに利用された挙句に、彼らに唆されて金持ちの家に侵入しようとした所、防犯の為に家の堀に流されていた高圧電流に感電。
これに怒ってジヒビキランに変身して暴れ回るが、80に百番目の相撲を挑まれたためこれを受け、手に汗握る一進一退の激しい攻防戦を展開。
勝負は80の投げ技で土が付いた事で、勝敗は80に軍配が上がる。
百番相撲をとり終えてた事ですっかり満足し、すもう小僧の姿に戻るとUGMや子供たちに見守られながら足柄山へと帰っていった。
後続作品への登場
OVA版や新章でモブとして登場している。なお、相撲好きのエースと意気投合し、ウルトラの星に相撲協会を作ろうと考えたほど。
『ブースカずもうの巻』で登場。本作では『地響ラン』という名前がついている。
2回に分けてブースカと大勝負を展開した。
余談
鳴き声はホーの流用。
すもう小僧を演じた田辺潤少年(当時)は、『宇宙刑事ギャバン』第40話に登場する佐々木史郎役としても有名。
終盤から登場する怪獣は子供向けのかわいいデザインにするという要求があったため、コミカルなテイストの怪獣が登場するようになり、山口は筋肉の表現などはフランク・フラゼッタの画集を参考にしたという。
第40話では、昭和世代にとって顔馴染みのキャストが出演しており、コソ泥・ジン役(ヒゲの方)に「東映不思議コメディーシリーズ」の常連キャストだった及川ヒロオ氏、関取役に『笑点』の五代目座布団運び役(山田くんの前任)で「手を上げて、横断歩道を渡りましょう」のフレーズでも親しまれた松崎真氏がそれぞれキャスティングされている。
相撲部員には後のTBSドラマ「スクール☆ウォーズ」のラグビー部員役でレギュラー出演した松本誠一、岩本宗規氏がいた。及川氏は「スクール☆ウォーズ」でもヤクザの親分役として終盤ゲスト出演しておりそのときの手下の一人はイケダ隊員役の岡本達哉氏が演じた。
なお、この回は80先生がよく喋る。取組の弾みで建物を破壊してしまい、気まずい反応をするなど、普段とは違った人間くさい80の姿を拝むことができる。ある意味では後のシリーズの先駆けと言えなくもない?
同話を境にOPが「がんばれウルトラマン80」、EDが「地球人だよ」に変更されている。
偶然にも同話のYouTube公式配信(2021年1月7日)と、翌日(2021年1月8日)にこれまた相撲回である『高速戦隊ターボレンジャー』第21話「ドスコイ勝負」が配信され、相撲回の配信時期が被るという珍現象が起きた。