概要
『ウルトラマン超闘士激伝』における宇宙警備隊エリート戦士の一人…なのだがレギュラー陣の中でトップレベルのアホ。墓穴を掘る、すぐ調子に乗る、瞬間湯沸かし器の如くキレるなどおっちょこちょいでドジ。
どうしてこうなったのかというと、原作者の嗟川竜が「ウルトラマンやセブンには絶対ギャグをやらせないでください」と絵師の栗原仁にキツく念を押した所、栗原氏が「じゃあエースは?」と聞かれ「許す」と応えたからとのこと。
ともすればオフザケに走りがちで、しょっちゅう二頭身に縮んだりしているが、根は誰よりも純粋で熱い心の持ち主。一見アホっぽい、というかライバル関係のエースキラーが見抜いていた怪僧マザロンの策略に「俺、騙されていたかも」と自分で言うほどだが、3度の武闘会ではいずれもBEST8に入り、メフィラス大魔王がタロウを次の超闘士候補として擁立しようとした際には「セブンやエースじゃないのか?」と問われるほど、周囲も実力を認めている。原作通り剣術と光線技に優れる一方で、『新章』では大の相撲好きであることが明かされ、ジヒビキランと共にウルトラの星に相撲協会を作ろうとしていた。
(作中では言及されていないがTV版の設定ではウルトラの父と母の養子であるという設定があるためか)闘士ウルトラマンタロウとは仲が良く、「タロ坊」と呼んで可愛がっている。
また、闘士バルタン撃滅の一件からグレートとの絡みも比較的多く、元よりかまってちゃん体質なため『ウルトラマン超闘士激伝新章』ではタロウの弟子について「グレートお前は誰だと思う? ギ○ガかな!?」と問いかけたりしていた。
なお、本作は31世紀が舞台であるが、「何十年か前に地球を襲ったヤプールをオレが叩きのめしてやったのよ」と本人が語っており、闘士ウルトラマンがエースキラーと初対面であることから、恐らく本作は『ウルトラマンA』に至るより以前の時系列(少なくともツイフォン襲来やウルトラマンがゼットンとの戦いを済ませた後)でTV本編から分岐していると思われる。
活躍
初期
第1回銀河最強武闘会ではメフィラス大魔王の陰謀により地球人チームやバキシムと戦わされ、満身創痍の状態で辛くも予選を突破。
本戦では潰し合いを避けるためジャックが棄権したのに伴い準決勝に進出するも、光線技使いであるが為にゼットンに散々カモ扱いされ、最後は暴れ回るゼットンに殺されそうになった所でウルトラマンが乱入したことで反則負けとなる。しかし気を失ってもなお戦場に挑む姿勢を崩すことは無く、決勝戦ではウルトラマンがエースリフターを使い意趣返しを果たした。
治療を終え、ガッツブラザーズに封印されたウルトラセブンを救うべくウルトラマンがキング星に向かうと、最強戦力が抜けた穴を補うためウルトラの星の警護任務に就くが、突如としてメフィラス大魔王傘下の鋼魔四天王が襲来。圧倒的戦力差に打ちのめされそうになるも、何倍にもパワーアップして帰参した闘士ウルトラマンにより鋼魔四天王は一瞬にして全滅。しかし、もうエースには戦う力は残されていなかった…。
本性を現したメフィラスによりウルトラマンが追いつめられると、同じく戦線を離脱したゾフィー、ジョーニアス、80と協力しスペースQで助太刀を目論むが、メフィラスによりトサカを破壊されノックアウトされてしまった。
闘士
その3年後、キング星での修行を経て闘士(ファイター)として覚醒を果たし、第2回銀河最強武闘会に出場。予選で「宇宙最強」を自ら称するヒッポリト星人を破り本戦に出場した。
1回戦でゴモラを破り、ヤプールが倒された後もその名前を理由にエースを倒すことのみを使命としていたエースキラーと準々決勝で戦い、新技・メタリウムバーストを放って吹き飛ばすが、デスマッチ形式でステージ周辺に張り巡らされていた電磁ネットに彼が叩き付けられそうになったのを見て自ら身を挺して庇い、こうエネルギーの電磁波を浴びて戦闘不能となり脱落した。
ヤプール戦役では腐れ縁になり、修理を終えたエースキラー改めエースキラーR(リベンジャー)と共に超獣軍団と戦うも、翠の鍵の番人である天女アプラサとの悲恋を経て、マイナス宇宙に到達。
ヤプール一味の本拠地であるメビウス星では怪僧マザロンの転生した最強超獣ジャンボキングに襲われ、闘士ゼットン、闘士ウルトラセブン、エースキラーRの4人でこれに立ち向かい、エネルギー供給点だったスフィンクス諸共十字砲火を浴びせて撃破した。
急ぎ首領ヤプールの元に向かうも、オーバーボディを破り真の姿を見せたヤプールには全く敵わず、メフィラスの一計で装鉄鋼(彼らにとってはエネルギーを制御する拘束具)を破壊し暴走勝ちを狙うも、逆にヤプールをパワーアップさせてしまう。
危うくヤプールに殺されそうになるも、ウルトラマンからの金言を聞き覚悟を決めた超闘士ウルトラマンタロウの完全覚醒に伴い、首領ヤプールは敗北。ヤプール次元とM78宇宙を繋ぐテリブルゲートが暴走すると、タロウの提案に従い彼にエネルギーを渡し、コスモミラクル光線でテリブルゲートを破壊させた。
第3回銀河最強武闘会予選では怪獣軍団の総攻撃にも痛がる素振りすら見せないほどの余裕勝ちでBEST16に選出される。
1回戦でレオに勝利するも、準々決勝では仮面騎士に敗退。更にウルトラマンパワードとの戦いで恐るべき正体を現した仮面騎士によりエネルギーを強奪され戦線離脱した。
重装鉄鋼ウルトラマンエース
治療を受けた後、ゴーデス細胞を遮断する重装鉄鋼を付けた仲間たちや鋼魔四天王、メフィラス大魔王と共に究極魔神シーダ討滅に向かうも、時間稼ぎにしかならなかった。
OVAではねんがんのメタリオンソードを手に入れ、怪彗星ツイフォンの破壊に向かうも、彗星外殻が破壊されたことで覚醒した彗星戦神ツイフォンにあっさりへし折られ、真空波でタロウやセブン共々ぶっ飛ばされて戦線を離脱する。
守護闘士
エンペラ星人侵攻に際し、南銀河の守護闘士に任ぜられる。マンガではカットされたが、シナリオによればエンペラ海軍参謀バルキー星人の巻き起こした大津波に苦戦するウルトラマンたちを救うため大活躍したらしい。
最終回では同じく守護闘士となったセブン、タロウ、グレートと共にブラック指令率いるエンペラ空軍を打ち滅ぼした。
『ウルトラマン超闘士激伝新章』では、デスレムに攫われたウルトラマンを助けるため、亜空間で地獄の特訓に参加。装い新たにウルトラ兄弟No.5として生まれ変わり、皇帝空間に向かった。
最下層ではいきなりデビロンに洗脳され、ウルトラ兄弟に襲いかかってしまうが、闘士ウルトラマンコスモスにより一瞬で浄化。彼の力で一気にラストダンジョンへと向かった。
最上層では復活を果たした巨大ヤプール(数十年前の元・使いッパシリ)と邂逅を果たし、セブンと共に撃滅に向かう。
技
- エースリフター
- スター光線
- パンチレーザー
- バーチカルギロチン
- ウルトラスラッシュ
- メタリウム光線
- メタリウムバースト:地面にメタリウムエネルギーを流し、全方位を攻撃する。
- メタリオンソード
- メタリウム浴びせ倒し:瞬間的にメタリウムエネルギーを両掌から放ち、無数の張り手からの組投げを放つ。セブン曰く「おまえのだけカッコ悪くねーか」。元ネタはキングクラブ戦及びベロクロン二世戦。嘘みたいだがホントにこんな戦い方をしている。
- スペースQ:特訓の末に一人で放てるようになった(未遂)。