鋼魔四天王
こうましてんのう
『ウルトラマン超闘士激伝』に登場するメフィラス大魔王配下の四人の宇宙人。
武闘会ではウルトラマンと彼の強さに興味を持ったメフィラスを戦わせるために互いに引き分ける八百長を演じていた。
全員が闘士(ファイター)で、装鉄鋼(メタルブレスト)の他、特性に応じた強力な武器を持っている。
メフィラス本人が「一人が百軍に匹敵する」と言うほどの実力者であり、一人一人が惑星を瞬時に制圧できるほどの武力を有している。
四名しかいないのは「数が多ければ強いというのは愚か者の考えで、統制が効くだけの人数の強者がいればいい」といったメフィラスの持論からきており、実際この四人だけであっという間にウルトラの星を破壊しつくした。
だがこの四人が力を合わせてもメフィラス大魔王には勝てないとされており、メフィラス本人も「都合のいい手駒」としか思っていなかった。
しかし大魔王への忠誠心は高く、ゴーデスや二大魔神との戦いでは大魔王の招集に集合し、ウルトラ戦士達に協力した。
第2回銀河最強武闘会では観客席で観戦しているのが確認できる。
- 闘士バルタン星人
ミサイルランチャーや分身用カプセルが装備されたメカニカルな装鉄鋼を装着する。
カプセルから生み出だす分身体PSY=バルタンはバルタンの精神エネルギーで生み出されており、バルタンの十分の一の強さしか持たないが、それでもウルトラ戦士全員を圧倒できる。
必殺技はバルタン・ミクスド・ファイヤー。魔神相手には強化版と思しきバルタン・ミクスド・ノヴァを使用。
- 闘士ザラブ星人
ザラブロッドという棒を備えた装鉄鋼を装着する棒術の達人。魔神相手には旋風光輪波をくりだした。
紳士的な性格で、頭は切れる方らしい。
- 闘士ケムール人
光線をはじく重装甲型の装鉄鋼を装着する。超高圧パワーグライドが得意技。
四天王の中で最も大柄でガラも悪い。故に性格が丸くなったのが最も顕著であった。
- 闘士ダダ
バラを口に咥え、三本爪の付いた装鉄鋼を装着する。
「あまりに早く強いため、抑えることができない四天王最強の男」を自称しており、四天王で唯一武闘会に出なかったのもそのため(八百長ができない。代わりに殺し屋としても雇われていたガッツ星人が参加)。過去に一時間で惑星を制圧したことがある実力者。
原作でのA、B、C三つの顔を模した仮面を持っており、それを被って超高速で分身する闘士ダダ仮面の舞が得意。
バルタン星人、ザラブ星人、ケムール人は原作でもメフィラス星人配下として登場したが、ダダも脚本段階では登場が予定されていた。
放送当時の楳図かずおによるコミカライズ版では、ダダを加えたこの4体が実際にメフィラス星人の配下としてウルトラマンと対決する。