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禁じられた言葉

きんじられたことば

円谷プロの特撮テレビドラマ「ウルトラマン」第33話のサブタイトル。悪質宇宙人メフィラス星人初登場の巻。
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データ編集

脚本:金城哲夫

監督:鈴木俊継

特殊技術:高野宏一


作品解説編集

科学特捜隊フジ・アキコ隊員の弟サトル君は姉とハヤタ隊員と共に航空祭を見に来ていた。

しかしサトル君に何者かが声をかけてきた。「飛行機よりももっと面白いものを見せてあげよう」。

すると空にタンカーが浮かび上がり爆発。飛んでいた飛行機も次々と何かに吸い込まれていった。

科特隊本部でモニターしていた山本博士は待機していたイデ隊員アラシ隊員に成層圏の捜索を要請。F-4戦闘機の残骸が散らばる成層圏には無人になった科特隊専用車の姿もあった。

その頃サトル君は謎の密室に閉じ込められていた。密室の主は悪質宇宙人メフィラス星人。メフィラスはサトル君を地球人の代表として誘拐し、紳士的に地球を手に入れようと交渉を試みる。

しかしサトル君は頑としてメフィラスの要求を拒絶。業を煮やしたメフィラスはサトル君を閉じ込め、フジ隊員を巨大化させて街中で暴れさせる。

メフィラス御一行市街地へ

さらに、ケムール人バルタン星人ザラブ星人を突如都心のど真ん中に出現させ、自らの強大な力を人類たちにまざまざと見せつける。

なおもメフィラスの要求を拒絶するサトル君を拷問にかけるメフィラス。

サトル君と共に円盤に閉じ込められていたハヤタ隊員は事態を見て変身しようとするも、メフィラスに動きを止められてしまう。

しかし科学特捜隊と防衛軍によって宇宙船が攻撃を受けてしまう。防衛軍のF-4戦闘機を退けたものの、ジェットビートルの猛攻で宇宙船は大爆発。ムラマツキャップらによってフジ隊員とサトル君は救出される一方、固まったまま船内に取り残されてしまったハヤタだったが、衝撃でベーターカプセルのスイッチが入ったおかげでウルトラマンに変身することができた。

メフィラスと互角の戦いを繰り広げるウルトラマン。

しかし互いに光線の構えを取ったとき、メフィラスが動きを止めた。


「よそう……、宇宙人同士戦ってもしようがない」

 私が欲しいのは地球の心だった。

 だが、私は負けた。子供にすら負けてしまった。

 しかし、私は諦めたわけではない。

 いつか私に地球を売り渡す人間が必ずいるはずだ。

 必ず来るぞ! はっはっはっ!」


メフィラスは意味深な言葉を言い残して姿を消した。


余談編集

ホシノ君→サトル君?編集

本話のゲストであるサトル君はもともとホシノ少年が登場する予定だったが、演者の津沢彰秀氏が怪我で降板したため別人が設定されたと語られることがある。

しかしホシノ少年が最後に登場した第25話から相当の開きがあり、脚本初稿段階でもサトル君となっていたため詳細は不明。

…だったのだが近年「引力が亡くなった日」という本話の原点とも呼べる脚本が発見され、そこではサトル君に相当するポジションにホシノ少年が登場していた。「禁じられた言葉」の準備稿は第25話放送後の1967年1月7日に印刷されており、この時点でホシノ少年の降板が確定したものと思われる。


シナリオとの違い編集

「引力が亡くなった日」は大まかな話の流れは「禁じられた言葉」と同じだが、航空祭に科学特捜隊が参加している、飛び降り自殺をしようとした人が逆に空に舞い上がる、雲が集まってきて宇宙人の姿になるなど完成作品に存在しない場面もある。

また宇宙人が「俺は無断で地球を奪うのは嫌だ。誰かひとりでもいいからOKを出したら地球を頂く。OKを出した者は生かしてやる」と脅迫する場面があった。

「禁じられた言葉」はほぼ完成作品と同じストーリーとなっているが、以下の2点が異なる。

  • ハヤタはメフィラスによって縮小されて筒の中に閉じ込められてしまい、元のサイズのままのベーターカプセルがメフィラスによって筒の中に放り込まれる。
  • 拷問に耐えかねたサトル君がついにメフィラスに降参し「地球は君のものだ」と言い放ってしまうが、隙を見てハヤタを助けて事なきを得る。
    • 最後にハヤタはサトル君を「ウソをついてメフィラスを倒したんだ」と励ます。

また山本博士は脚本上では岩本博士だった。


ゲスト出演編集

山本博士(一部資料では「ヤマモト博士」とカタカナ表記)役は第6話でダイヤモンドキック・中島三郎を演じた伊藤久哉。劇中で防衛隊員から「山本博士」と呼ばれる場面こそあるが、発声がやや不明瞭なため長らく岩本博士の代役と思われていた。

サトル君役は第15話でムシバを演じた川田勝明

メフィラス星人の声は加藤精三

巨大フジ隊員に銃を向ける警官隊の隊長は中島春雄。警官のひとりは岩本弘司。中島はケムール人のスーツアクターも務めているという説もある。


ブルーインパルス編集

ブルーインパルス1963

冒頭の航空祭にはブルーインパルス塗装のF-86が登場するが、続く第34話の浜松基地のシーンには放送当時の塗装のF-86が登場しているのに対し、本話では放送前の1963年まで見られた初期の専用塗装を纏っている。

出演者による浜松基地ロケは行っていないとの証言もあり、東宝の『今日もわれ大空にあり』など過去作品の映像を流用した可能性が考えられる。


関連タグ編集

ウルトラマン メフィラス星人 巨大フジ隊員

そうだろうねぇ


ウルトラ怪獣擬人化計画 feat.POP Comic code

⇒「禁じられた言葉」で登場したメフィラスが擬人化&女体化するという内容の萌えコミック。

 一応、この話の後日談という位置づけである。


怪獣酒場

⇒お食事メニュー「禁じられた言葉サラダ」として商品化


第32話 ← 第33話 → 第34話

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