概要
川崎市川崎駅前のビルの地下に存在する居酒屋。それが怪獣酒場である。
そこはウルトラ戦士たちと戦い時には健闘し時にはコテンパンにされるウルトラ怪獣たちが夜な夜な憂さ晴らしし気力を養いつつ、そして次なる悪事を計画する場所である。
それまではひっそりと営業していたが2014年3月14日から1年間の期間限定で地球人に向けて開放、オープンした。店長はあのバルタン星人である。
天敵であるウルトラ戦士や地球防衛軍関係者は入店禁止(※)となっており、それを判定するために店内に入る前にはジャミラの真実の口と言うものに手を入れる必要があるのだ。ウルトラマンを始めとしたヒーローグッズ(特撮戦隊ヒーローなども)を持ち込もうとすると怪獣に取り囲まれることもあるらしい。
しかしジャミラの真実の口が故障し、更にはゾフィーたち宇宙警備隊に存在が知られて一度は閉店に追い込まれた。2015年3月31日の事であった。
しかしそれもまた想定済みであったらしく、今度は2015年4月15日からは「帰ってきた怪獣酒場」として再オープンした。
そして翌年の2016年3月15日より店名を再度「怪獣酒場」に戻した。
※ ただ、実際には本編でウルトラマンに変身する役や防衛チームの隊員を演じた俳優であっても普通に入店できている(というか、店内にこうした俳優たちのサイン色紙があったりする)ため、このあたりはあくまで形式的なものでそこまで厳しいチェックの元行われている訳ではないようだ。まあ、店舗として運営していく以上当たり前の話とも言えるが…。
メニューも当初こそツインテールやバルタン星人など昭和怪獣をテーマとしていたメニューが中心であったが、近年はガタノゾーアやガンQなど平成怪獣も取り上げられるようになった。
店内
- 怪獣エリア
それまで発売された怪獣のフィギュアを眺めるカウンター席とゼットンやキングジョー、ベロクロンなど印象的な怪獣達をテーマにしたボックス席で構成されている。
- 光の国/地球戦力研究室
ウルトラ戦士や防衛チームの資料や武器、フィギュアなどが陳列されているエリアで怪獣達がウルトラ戦士や防衛チームの研究と分析を行う。防衛チームのライドメカのフィギュアや武器まであるが極めつけはZATの武器であるZATマイティがある事である。
- 宇宙人エリア
このエリアはウルトラQ~ウルトラマンレオまでの登場宇宙人たちや円盤で埋め尽くされたくつろぎエリア。
天井の照明はバルタン星人の円盤である。
- 怪獣無法地帯
大人数向けの掘り炬燵式の広いお座敷席のエリア。壁一面に怪獣達の大パノラマが展開しており、別の壁には「怪獣天下」と「全宇宙征服」の掛け軸がかかっている。宴会にはもってこいの場所。
- 作戦計画室
2人掛けの個室エリアで、宇宙人たちの密談エリアでもある。個室の壁にはササヒラーなどの過去の侵略宇宙人たちの侵略レポートがあり、それを振り返りながら宇宙人たちはリベンジを企てる。また手前の所には宇宙人もしくは怪人が2名ほど密談をしている。
- 要望の部屋
有名シーンを彷彿させるような隠し部屋。誕生月のお客様限定で部屋に入って撮影ができる。
1年ごとに変わっていった。以下の通り。
・2014年:メトロン星人とちゃぶ台
・2016年:メフィラス星人の禁じられた言葉
・2017年:エレキングの尻尾で拘束
・2019年:ブースカ
元祖怪獣酒場
大阪に似たオオサカと言うパラレルワールドにオープンしていた。
2016年5月31日を以て閉店した。
怪獣酒場 新橋蒸溜所
新橋駅の地下洞窟に作られた秘密の蒸留所をそのまま改造した酒場。2017年5月21日よりオープンした。
ジャミラの真実の口も設置されている。
蒸留所ゆえに店内中央には蒸溜釡が設置されており、その中には酒の材料としてミロガンダとマシュラのキノコが入っている。
関連動画
「怪獣酒場」がついに期間限定OPEN!
「怪獣酒場」がリニューアル!!~バルタン店長の限りなきチャレンジ魂~
「怪獣酒場 新橋蒸溜所」への禁じられた潜入映像
なおこの動画にはウルトラ怪獣でもないのだがウルトラマンシリーズと同じ円谷プロ製作の「恐竜大戦争アイゼンボーグ」に登場する恐竜魔王ゴッテスと魔女ゾビーナが映っている。
関連作品
- 怪獣酒場カンパーイ!・・・怪獣酒場を舞台にしている。
- 酩酊!怪獣酒場・・・怪獣酒場をテーマにした作品。怪獣モチーフのメニューの他にも、普通の料理が提供される事もある。江幸田店(江古田がモデル)を舞台としている。
「怪獣酒場」と、半笑い脱力系の即興芝居とCGアニメを融合させたショートコメディー『Peeping Life』とのコラボレーションアニメ作品
先駆け?
怪獣酒場では怪獣をテーマにした料理が出される事で有名だが、バンダイから販売されたカプセルトイ「ウルトラマン ウルトラクッキングスイング」も同じようなコンセプトを持っていた。
説明書にはレシピが書かれているが、どう考えても現実には無理な手段が書かれている。
そもそもウルトラマン用のレシピなので所要時間は3分と設定されている(レオ兄さんが調理を担当したものだけは2分40秒)。それ調理し切る前に時間切れになるのでは…。
第1弾
- ノーバさんウインナー
調理者はレオ兄さん。
素材はノーバ本体となっている。
実際に作ろうとなると頭の部分はミニトマトで代用するのだろうか…。
調理者はジャック兄さん(タッコング焼きも担当)。
ツインテールは海老の味がするという設定を基にした料理。
ツインテールをモチーフとしたエビフライは怪獣酒場でも提供されており、今や定番ネタと化している。
レオが作ったものは時間切れで未完成に終わったという。
- キナコモチロン
調理者はタロウ兄さん。
モチロンから作ったきな粉餅ではなく、きな粉をまぶしたモチロンそのもの。
なお、作り方はモチロンを生み出す所から始まる。それって3分単位で出来るものだろうか…。
調理者はマン兄さん。単純に形が似ているからというチョイス。
なお、作り方の途中までは原作のガヴァドンの生成方法と同じ。
- タッコング焼き
のちにタッコングもタッコングファイヤーボールという技を使用する事に。
説明書には『M78星雲のソウルフード!マヨネーズをかけてもGOOD』(原文ママ)と書かれている。どうやらM78星雲にはマヨネーズがあるらしい。
- ウルトラマンコーヒー
調理者は銀十字軍隊長。
『ウルトラマン』OPの初代マンのシルエットをモチーフとしたラテアート。
第2弾(「ウルトラマン ウルトラクッキングスイング おかわり♡」)
- ツインテール握り
調理者はジャック兄さん。
フライとは違って、ダイレクトに生のツインテールが乗っている絵面が強烈な握り寿司である。
- ケムジラバー
調理者はタロウ兄さん。
ケムジラがスイカを好むという設定が元ネタなのだが、どう見ても異物混入したスイカバーである。
キャッチコピーからバードン用である事が窺える。
- ガンQの目玉焼き
調理者はガイア。
文字通り、ガンQの目玉を焼いたものなのだが、白身はどこから出てきたのかは不明。と言うかガンQは元々呪術師の化身であるので食べたら呪われそうな気もする。
- シーボーズの出汁
調理者はマン兄さん(ジャミラの濡れ煎餅、バルタンフライも担当)。
シーボーズを鍋で煮込み、出汁を取ったもの。
シーボーズが嫌がらない程度の温度で煮込むだけでなく、出汁を取り終えたはきちんと怪獣墓場へ帰すあたり、これまでのレシピの中では良心的な調理法だろう。
- ジャミラのぬれ煎餅
倒したジャミラを焼いて醤油で漬けたお菓子。
ちなみに、漫画「酩酊!怪獣酒場」ではジャミラは乾いたものしか食べられないという設定であり、これが他の作品でも適用されるなら醤油で漬けられただけでも致命傷だと思われる。
- バルタンフライ
バルタン星人から捥いだハサミにツインテールの肉を詰めたフライ。
やたら調理法の殺意が高い。これを考案したのは初代マンじゃなくて赤いアイツなのでは…。
- ウルトラ兄弟チョコフォンデュ
材料はウルトラ兄弟本人で、ヒッポリトカプセルを使ってチョコ漬けにするとの事。
余談
本店のある川崎市は、実はウルトラシリーズとはかなり縁の深い場所であり、特にバルタン星人とは縁が大きかったりする。
初代バルタン星人の初登場した場所は、他にも多くの特撮作品でロケ地として使われた、川崎市多摩区に存在する長沢浄水場であり、建物も2023年現在も現存している。
また、6代目の登場した場所は川崎市麻生区の弘法の松公園であり、『80』ではザンドリアスらも麻生区に出現している。
このように、結果的にそうなったという側面が大きいものの、バルタン星人は川崎市とは少なくない縁を持っているのである。
なお、これ以外にもウルトラシリーズには川崎市で撮影された映像は多く、『ウルトラマンゼアス』のMydoのあるガソリンスタンドも川崎市麻生区に実在していたものであるほか、多摩区も『ウルトラセブン』や『ウルトラマンタイガ』でも向ヶ丘遊園駅付近が登場している。
外部リンク
関連タグ
ジャグラスジャグラー:後に防衛チーム関係者となった為、「怪獣酒場出禁」とネタにされた。
ウルトラマンベリアル:ある番組で同じように「怪獣酒場出禁」とネタにされた。
ウルトラマンブレーザー:とある回で撮影協力している。