真実の口
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しんじつのくち
真実の口とは、イタリア・ローマにある彫刻(絵左上)。
彫刻は直径1.75mほどの円形で、その面に海神が刻まれている。
嘘つきが海神の口に手を入れると、手が抜けなくなる、又は食いちぎられるとの伝承がある。
映画ローマの休日の名場面に登場し、観光名所となっている。
元々は下水の蓋だったという説がある。
ローマの休日
ジョー・ブラッドレイ記者がこの真実の口に自らの右手をつっこみ、噛まれるふりをしてアン王女をパニックに陥れてから、嘘だとばらすシーンで有名である。
実はジョーを演じたグレゴリー・ペックが、共演のオードリー・ヘプバーンがガチガチに緊張しているのを察し、驚かせて気持ちをほぐしてやろうと思って仕組んだアドリブだった。
つまり、悲鳴を上げながら苦しむグレゴリーを助けようと必死に腕を引っ張り、その右手がないのを見て両手で口をふさいで絶句し、その直後に袖から手を出して「ハロー」と笑って見せた彼の胸をポカポカ叩いて笑いだす、という一連の微笑ましい流れは、すべてオードリーの素の反応であり、彼女の可愛らしい人柄がうかがえる場面となっている。
結果はグレゴリーの狙い通りにうまく行き、その後の撮影は順調に進んだと伝わっている。
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