概要
上下水道、ガス管、共同溝などのマンホールの出入り口にはめてある蓋。通常、鋳鉄製で円形のものが多いが、鋼鉄製のものや四角いマンホールもある。鉄筋コンクリート製の蓋もあるが、鉄に比べると耐久性に劣るので少ない。また、私有地の通路内などではFRPなどのプラスチック製のものも用いられる。
表面パターンはスリップ防止のためにつけてあるものだが、ここにキャラクターをあしらうなど独自の意匠を凝らしたものも見られる(ポケふたなど)。
余談
宇宙機を除くと最も高速で飛んだ人工物はマンホールの蓋である。そして歴史上最初に宇宙空間に到達した人工物もマンホールの蓋かもしれないのである。
1957年8月22日、地下核実験の安全性検証のために行われたパスカルB実験において、地下実験場を封じていた蓋が秒速56kmで吹っ飛んだのである。
これは地球の脱出速度どころか太陽系の脱出速度すら遥かに越えており、歴史上記録された人工物の速度としてはダントツに最大である。
大気圏を2秒で突破してしまうため空力加熱に燃え尽きる時間があるかも怪しく、スプートニク1号に一ヶ月以上先んじて宇宙に飛び出した物体が存在したかもしれないのである。
特撮作品
特撮ドラマ「仮面ライダージオウ」の第35,36話にてゲスト出演した釈由美子演じる「北島祐子」が劇中にて攻撃および防御にマンホールの蓋を使うという癖の強いスタイルを貫いており、さらに、マンホールの蓋を持参して結婚式場に乗り込むなど、上記の本来の使い道から逸脱したマンホールの使用方法が視聴者を動揺させた。
36話が放映された2019年5月19日、Twitterのトレンドに「マンホール」というワードが登場し、その後、仮面ライダーシリーズだけでなくスーパー戦隊シリーズなどの特撮作品でマンホールの蓋が作中に登場する際、Xでは「マンホール」がトレンドになる事態が起きている。
登場した主な作品は以下の通り。
マンホールをモチーフにした蛮機獣であるマンホールバンキが登場。
上記の通り、アナザーキバの変身者である北島祐子が生身でマンホールの蓋を武器や凶器として使用している。
第2話で、ヒロイン・九堂りんねがスケボーマルガムへの攻撃のために錬金術で浮遊させて使用。
バクアゲ6にて、ブンレッドがマンホールの蓋で敵幹部の攻撃を防ぐ際に使用。上述のアナザーキバの件を思い出した視聴者が多く、X(旧twitter)で「釈由美子」がトレンド入りした。
その後、バクアゲ33で再び使用した。
またジオウ本編終了後、釈氏にはポケモンデザインのマンホールふたのPRの仕事や、横浜下水道導入150周年の広報大使のオファーがあり、“マンホール女優”としての地位を確かなものになっている。
関連タグ
キング・ヒッポー - 『パンチアウト!!』に登場するカバのような巨漢なボクサー。Wii版のチャンピオン防衛戦で腹部を守る為に、マンホールの蓋を腹部にテープで貼り付けて登場している(勿論、実際のボクシングでは反則)。
古賀葵 - マンホールの蓋鑑賞が趣味。そこから彼女原案の漫画『マンホール戦記アオイ』がコロコロオンラインで連載となった。