「金、金っ、金ぇっ!この世の金は全て俺のもんだぁっ!!」
スーツアクター:榮男樹
データ
概要
『仮面ライダーガッチャード』第2話に登場。
ビークルケミー「スケボーズ」が、強盗犯の須藤の悪意と結合して誕生したマルガム。
両腕を交差させた銀色の素体に、足跡が残る程に踏んづけられた破損寸前の赤いスケボーが一体化したような両腕と頭部を持ち、銀色の包帯で強引に繋ぎ留めたような痛々しい姿をしている。また、頭部の足跡には丸く赤い瞳が不気味に覗かせている様に見える。
人間の身体を支えるほどの耐久力を持つスケボーの性質が反映されており、人間を難なく投げ飛ばすほどの力を持つだけでなく、車輪状の赤いエネルギーを弾丸のように放つことも可能。
最大の特徴として交差させた両腕を解放することで、代わりに分離させたスケボーを使っての高速滑走を得意する。また、スケボーズの姿に変形することで狭い隙間や障害物を難なく回避できる。
また、強盗犯の須藤が持つ金銭への執着心が増幅したことで標的の匂いや存在を嗅ぎ分けて追跡することや逃走力が上がっている。
活躍
とある会社を弟分の高田と共に襲撃して強盗を実行し、逃走した先で奪った金を独り占めしようと高田を突き落とし、彼の悪意に引き寄せられたスケボーズを取り込んで変貌。
スケボーを乗り回しながら、現金輸送車を襲撃し悪意の赴くまま金品を口から吸収し、駆けつけた警察官に暴行を加える。
すると、異変を察知したホッパー1の導きで一ノ瀬宝太郎と九堂りんねが駆けつけ、一度はりんねの錬金術で操るマンホールで動きを封じられ、スケボーズを分離させられそうなるもすぐに奪還し再変貌。
「やってくれるじゃねぇか、お嬢ちゃん。お返しだ!」とスケボーに乗って仕返しとばかりに突進するも宝太郎に回避され、そのまま宝太郎が変身したガッチャード・スチームホッパーと交戦。
スケボーを装備して殴りかかるも押されていき、カマンティスとオドリッパのライドケミーカードを使って変身したオドリマンティスワイルドの繰り出す「オドリマンティスフィーバー」を食らい滅多斬りにされてしまい、形勢不利を察してその場から逃亡した。
しかし、すぐさまゴルドダッシュに搭乗するガッチャードに追跡を許し、妨害工作を働いて近くのクレーン車に追突させようと仕向けるも失敗。
ならばとタイヤ型エネルギー弾を放って攻撃するも、ゴルドダッシュに弾の一つをゴム状に捻られて利用され、そのまま放ったエネルギー弾が跳ね返るカウンター攻撃を受けてしまい、最後はライダーキック「スチームホッパーフィーバー」を叩き込まれて敗北。
分離したスケボーズは再封印され、須藤は「俺の金がぁ……!」と振り続ける金の雨の前に気絶した。
スケボーズマルガム
データ
- ケミー:スケボーズ
- 身長:218.9cm
- 体重:151.1kg
- 特色/力:暴走/高速滑走/エネルギー弾
第36話に登場。
冥黒王ギギストの錬金術によってスケボーズが冥黒の力に染まり、単体でマルガムにされた姿。
それ故にテレビ朝日の公式ホームページでは「スケボーズマルガム(冥黒)」名義で紹介されている。
スケボーマルガムと違い、赤色が入り混じり、漆黒に染まったその容姿は痛々しくも不気味な雰囲気を醸し出している。
固有能力自体はスケボーマルガムとほぼ同様だが、冥黒の力によりスケボーマルガムとは比じゃない程の悪意・戦闘力を持っている。
また、わざわざ両腕のスケボーを合体させなくても素早く動き回れるスピードを実現している。
宝太郎の中に眠るギギストの半身である謎の卵の奪取を試みるも拒絶されて失敗し、ギギストがスケボーズのカードを握りつぶして錬成し誕生。
暴走する悪意のまま暴れ回り、宝太郎/ガッチャードと交戦し、これまでのマルガムとは違う妙な違和感とスケボーズの思い出がフラッシュバックして攻撃を躊躇った隙を突いて高速移動でその場を離れ、遠くでサポートしていた蓮華と錆丸を襲おうとするも、ゴキゲンメテオンの力を借りて発動させた仮面ライダープラチナガッチャードの「プラチナシュート」を受けて敗北した。
しかし、ブランクカードをかざしてもスケボーズは封印されず、そのまま白色化・活動停止に陥ってしまった。
外部出演
GENKI LABOコラボ『錬金術実験していたら仮面ライダー登場!?』
劇場版『最強ケミー★ガッチャ大作戦』との同時公開という形で投稿されたYouTubeのコラボ動画に登場。
冒頭で市岡元気のラボを襲撃するが、直後に駆けつけたガッチャードによって撃破される。
余談
スケボーモチーフのライダー怪人は初。ちなみにローラースケートの怪人であれば『仮面ライダースーパー1』のマッハローラーがいる。
スーツアクターの榮氏は前作にて仮面ライダーギンペン、仮面ライダージーン、仮面ライダーブラーリのスーツアクターを担当していた。