「ウルトラマン…よくやったなあ! おれは…お前の親友であることが誇らしいぜ!!」
CV:関俊彦
概要
M78星雲光の国のウルトラヒーロー。原作同様、カプセル怪獣を引き連れている他、闘士ウルトラマンレオの師匠であることも明確に言及されている。
エンペラ軍襲来に際しては北銀河守護の総監督である守護闘士に選ばれた。
冷静沈着で知性に長けるが、心に秘めた闘志は人一倍であり、友情を汚す者は決して許さない正義漢。闘士ウルトラマンとは幼馴染であり、彼からも「最も大事な友達」と語られていた。ルーキー時代からウルトラマンとは良きライバルだったようで、顔がそっくりなネオス&セブン21コンビと仕事をしているマンに対し「ああいうのを見ているとほっとけないんだよな、俺にも昔から勝てねえヤツってのがいるしな」と語っている。
セブン21とは親戚同士らしく、「先輩」と呼ばれ慕われている。21はセブンからも「レッド族の中でも特に優秀な部類」と子供のころから一目置かれていたらしい。
なお、漫画本編では闘士ウルトラマンタロウとは異なり口が開かない(つまりTV版の着ぐるみのマスクに準ずる顔)のだが、OVA版のみセブン21同様唇を動かして会話している。
活躍
初期
第1回銀河最強武闘会においては、メフィラス大魔王の裏工作により弟子であるレオと戦わされるもこれを下しベスト8に進出した。しかしゼットンには手も足も出ず準々決勝落ちとなった。準決勝でゼットンと戦ったエースには「俺の二の舞になるんじゃねえ!!」と発言していることから、恐らく光線技カウンターで敗れたと思われる。
決勝戦ではゼットンを圧倒する闘士ウルトラマンの活躍を我が事のように喜ぶも、メフィラス大魔王との内通でハイパー化したゼットンの暴虐ぶりに怯え、タロウやジャックと共に暴れ狂うハイパーゼットンに果敢に挑みかかるも全く通じず、7人まとめて吹っ飛ばされてしまった。
激闘の末、闘士ウルトラマンはゼットンを下して優勝し、セブンは冒頭の台詞を胸に男泣き。ボロボロになった親友を救うべく担架を取りに走るも、そこでガッツ星人に闇討ちにされてしまう。
磔に封印されたセブンに死が迫る中、ウルトラマンは懸命にキング星へと向かい、救いの鍵となるダイモードクリスタルをウルトラマンキングより授かり帰還。ウルトラ警備隊の助力によりセブンは辛くも復活し、ウルトラの星を滅ぼすべく侵攻を掛けてきたメフィラス大魔王との決戦にはせ参じる。かくしてセブンは窮地に立たされたウルトラマンを救い、首の皮一枚繋がったウルトラマンはセブンより受け取ったチャージ・アイスラッガーでメフィラス大魔王を宇宙空間まで吹き飛ばし撃破するのだった。
メフィラスが去った後、レオは捕えたガッツ星人をセブンの前に突き出すも、セブンの額より放たれたエメリウム光線が彼らを射抜くことは無かった。
「…死ぬってェのは、誰だって辛いからな…」
「今度は命を大事にしろよ お前たちだけじゃなくて 他の人の分もな」
その後、ウルトラの星には記念像が建てられた。その像は、互いに肩を貸し支え合う二人の戦士の姿を模していたという…。
闘士ウルトラセブンとして
ウルトラの星が復興した後、セブンは他のメンバーと共にウルトラマンキングの下で修業を積み、ウルトラ警備隊から装鉄鋼を伝授され闘士認定を受けた。
向かえた第2回銀河最強武闘会では予選で難なくプロテ星人を下し、本選第1回戦では前回とは比べ物にならない程強くなった闘士エレキングを敢闘の末に破る。
しかし、準々決勝にてマザロンの提案した電磁ネットデスマッチの残虐さを見て辟易し、「こんな殺し合いモドキは武闘ではない」と棄権した。
本性を現したマザロンと超闘士ウルトラマンが差し違えて死亡すると、怪獣たちと協力し、迫りくるヤプール軍団との全面戦争に備え特訓を開始した。
フルアーマー闘士ウルトラセブン
ノタニー博士の開発したHW(後述)を装備することで更に強化されたセブンは、雲霞の如き勢いで迫る超獣軍団を千切っては投げ千切っては投げ、ウルトラの星の最大級戦力として燎原の火を押しとどめる。
そんな中、ジャックを拘束し成りすましていたヤプール軍幹部・アンチラ星人の策略に嵌り、氷の星で始末されそうになるも、間一髪で完成したHW3号によりアンチラ星人とザイゴンを撃滅。首領ヤプールの居城の鍵となる「蒼の鍵」を入手し、マイナス宇宙のメビウス星へと向かった。
メビウス星でタロウ&メフィラスコンビや、同じく鍵を入手したゼットン・エース・エースキラーと合流すると首領ヤプールの元へと向かうが、マザロンの亡霊が憑依したジャンボキングに足止めを喰らう。圧倒的巨体と火力を有するジャンボキングに(先行させたメフィラス&タロウを除く)4人がかりでも苦戦するものの、ジャンボキングにエネルギーを与えているのが水先案内人だった古代超獣スフィンクスであることを見抜くと、エースとの合体技でスフィンクスをジャンボキングに叩き付け、更に十字砲火を浴びせジャンボキングの討滅に成功した。
急ぎ首領ヤプールの元に向かうも、セーブカバーをぶっ壊し本性を現したヤプールにはまるで敵わず、メフィラスの案に乗り装鉄鋼を破壊して自滅に追い込もうとするも、「エネルギーが尽きるより早く貴様らなど倒せる」と言わしめる結果になってしまった。
しかし決してあきらめないウルトラ魂を冥界のウルトラマンから伝授されたタロウによりヤプールは破れ、ヤプール次元の崩壊を巻き起こしかねないテリブルゲートの破壊にもセブンは率先して関与していく。その眼には凶悪無比な敵への憎悪ではなく、倒れた者に手を差し伸べる優しさの灯が燈っていた。
それから3年後、第3回銀河最強武闘会においては100人同時のバトルロワイヤルを全く意に介さず突破して本戦に駒を進める。しかしダークホースのウルトラマンパワードと当たってしまい、残念ながら1回戦落ちとなってしまった。
重装鉄鋼ウルトラセブン
目覚めた究極魔神シーダとの対決に赴き、メフィラス大魔王と共にウルトラキーの発射を敢行した(ふたりで発射したため、後にセブン21が使用した時よりも威力は上のようだ)。結局シーダはすぐに生き帰ってしまうものの、超闘士ウルトラマンが来るまでの時間稼ぎは果たせた。
フルアーマー重装鉄鋼ウルトラセブン
OVAで登場。地球の銀河連邦加盟記念式典に来賓として出場していたセブンが変身した姿。
地球を襲う彗星戦神ツイフォンとの対決に挑むも、何のダメージも与えられなかった。
守護闘士として
エンペラ星人侵攻に伴い、北銀河守護の全権を委任される。ゼットンらと組んで、エンペラ星人旗下のメタルモンスや闘士怪獣兵団を討伐した。
エンペラ空軍参謀・ブラック指令がセブン21を洗脳し太陽を破壊しようとした際には、セブン21を救うべく他の守護闘士(エース、タロウ、グレート)と共に水星に結集。襲い来る空軍をバッタバッタと薙ぎ倒し、遂にブラック指令を滅ぼしたのだった。
その後『ウルトラマン超闘士激伝新章』においては、ウルトラマンがデスレムにより皇帝空間に取り込まれたことを受け、精神と時の部屋…もとい超空間内部で特訓を積む。かつての呼び名であるウルトラ兄弟の名を受けたセブンは、囚われのウルトラマンを救出できるのだろうか。思えば『超闘士激伝』は囚われたセブンを助けるため奔走するウルトラマンが最初に描かれていたため、ある意味意趣返しとも取れる内容である。
技
皆さんご存知宇宙ブーメラン。惑星を更地にするほどの爆発に耐えたエースキラーの首を斬り落とすほどの切れ味を有し、セブンのウルトラ念力により自在に動かすことが可能。
ちなみにエースキラーに使用した理由は、彼が決死の覚悟で発動した自爆攻撃から彼自身を助けるためである、ニクいね。
- チャージスラッガー
ウルトラマンエースのスペースQの要領で、アイスラッガーに直接スペースチャージを受けると放てる超強力な一撃。
額のビームランプから放つ。
腕をL字に組んで放つ必殺光線。最終話ではエースのメタリウム光線、タロウのストリウム超光波、グレートのバーニング・プラズマと共に放ち、空軍要塞サタンモアを著しく損傷させた。
- HW1号(ホークウェポンいちごう)
ノタニー博士の作り上げたHWシリーズ第1号。ウルトラホーク1号を模した装鉄鋼で、分離後はそれぞれ剣・盾・翼となる。
- HW2号
2連装キャノン砲に変化するHWシリーズ第2号。勿論モデルはウルトラホーク2号。作中ではセブンから一時的に貸与されたエースが使用した。
- HW3号
巨大な弓矢に変形するHWシリーズ第3号。モデルは言わずもがなウルトラホーク3号。
- スラッガーブレード
新章にて会得した技。アイスラッガーを柄としてビームの刃を伸ばし、ビームサーベルのごとく敵を切り裂く。スラッガーを頭部に付けたまま発動できるので、相手の不意を突くこともできる。