アンチラ星人
あんちらせいじん
「俺を殺してもザイゴンがいる・・・・ザイゴンは不死身だぁ!」
ヤプールより譲り受けた超獣ザイゴンを操るギロン人、メトロン星人Jr.と並ぶヤプール配下の宇宙人の1人。
その使命はTAC基地に侵入して内部から破壊することで、得意の変身能力を使い殉職した事になっている元MAT隊員の郷秀樹に化けてTACの前に現われ、『ウルトラレーザー』なる見せ掛けの新兵器でザイゴンを撃退する芝居を演じ、まんまとTACに入り込むことに成功した。
しかし街中で偶然再会したルミ子や次郎少年に、『帰ってきたウルトラマン』第41話「バルタン星人Jrの復讐」の件以降「くん」付けで呼ばなくなった筈の次郎に対して「くん」付けで呼んだり(これに関しては作中ではなぜか終始ツッコまれなかったが)、郷の大好物の筈のおはぎを2個ぐらいしか食べなかったり、箸の使い方が下手くそ過ぎたり(しかもぶっ刺して口に運んでいた)、利き手が違ったりなどの不可解な行動から、北斗ら(と前作を観た視聴者など)に不審がられてしまう。
次郎少年や梶隊員をザイゴンによって火災に見舞われた病院の病室に閉じ込めて抹殺を図り、救出に向かった北斗に正体を明かして妨害。しかし救出は成功し、最期は北斗のTACガンと夕子のTACバズーカの怒りの集中砲火を受けて爆死した。
次郎少年を遇らう際には「ほらほら、どしたどした」と言ったり、噛み付かれた際には「いてっ」と言ったりとコミカルなシーンも(シチュエーションはシリアスだったが)見られる。
先述のように郷秀樹を演じきれず(それどころか大抵の日本人が日常的に使いこなしているであろう箸が上手に使えてない)に所々でボロが出てしまった点は本人の演技力不足や先にも触れられたコミカルさ…もっと言えばうっかりミスかもしれない。或いは郷本人や日本人の食習慣などへの調査不足だったのかもしれない。
そういった点を鑑みれば『帰マン』第37話「ウルトラマン夕陽に死す」にて初登場し、事前に再生(或いはクローン)怪獣を送り込むなどして、じっくりウルトラマンジャックやその変身者の郷の事を多岐に渡って調べ上げた末に攻略作戦を実行しているというナックル星人への評価が相対的に上がっても見えてくる。
遺品
遺品であり、自作自演で使われた「私にしか使えない」とかアンチラ星人本人が言っていたウルトラレーザーだが、その後TACが兵器として実戦投入しており、第13話、第43話、第47話などで登場し、第13話ではタックアローに搭載している。…あれは嘘だったのか、それともTACの連中がオーバーテクノロジーを使いこなせたり、使えるように改造できるスゴイ奴等なのかは不明。
Qと共にヤプールの側近を務める。バラバとアプラサールと並ぶヤプール軍最強の戦士とされ、こちらはウルトラレーザーを実際に武器とする。メビウスの鍵は蒼の鍵を所持。白い服のQとは逆に黒い服を着用しているが、これは色の組み合わせだけでなく、原典における偽郷の服装も意識したものと思われる。
ヤプールがミスターヤンドとして主催した第2回銀河最強武道会の最中、ヤンドの真意を探るウルトラマン80とウルトラマングレートにQが倒された直後、自身の手で2人を倒して捕らえ、さらに怪僧マザロンが豹変したことから大会の中止を打診しに足を運んだ闘士ウルトラマンジャックも捕らえることに成功。
彼らを捕虜としたのはウルトラ戦士の誰かに擬態することで宇宙警備隊に侵入するためであり、ジャックを選んだのはメタ的には原典を意識したものだが実際は闘士という立場からより信用されやすいと判断したのだろう。
80とグレートを救出したという自作自演で宇宙警備隊に侵入成功。
ヤプール大戦においては表向きはヤプール軍と戦いながら、銀河連合軍の隙をうかがっており、戦闘班の要である闘士ウルトラセブンを倒すべく、偽情報でリーズ星におびき出し、そこで正体を現し、ザイゴンと共にセブン隊と交戦。
最終的には救援として送られてきたホーク・ウェポン3号を用いたセブンの矢で倒され、蒼の鍵を奪われる。
本物のジャックはリーズ星で氷漬けにされているところを救出されたがアンチラ星人とザイゴンとの戦闘で闘士ウルトラマンレオと闘士アストラは負傷した為、セブン1人でメビウス星に向かうことになった。
朧党の一員「暗血羅」として登場。肩書は「変な顔忍獣」という身も蓋も無い物で、後述する人間態から正体を現した時にウル忍と家老から揃って変な顔と言われ、自身も自覚はしていたが泣いてしまった。めひらすからはあまり期待されていなかったようで、今回もやられちゃうんだろうな~とTVのワイドショーを見ながらぼやいていた。
セガサターンが欲しいとだだを捏ねてマンに殴られ泣いていた将軍に、人間の飴屋に変装して近付きコントローラーで洗脳し巨大化させて街で暴れさせた。将軍はある程度意識があったのか、自身を殴ったマンを容赦なく踏み潰している。この時タロウは将軍の顔を整形手術で怪獣の顔にして倒そうとしていた。最も将軍とはコードで繋がっていたため直ぐ見つかり、ストリウム光線でコントローラーを破壊されて将軍を元に戻されてしまった。将軍を操った怒りから自身に殴りかかった家老を痛めつけ、ウル忍は暗血羅忍法パンチラ攻撃(名前に掛けたただのダジャレ)で嘔吐させ、タロウは泡を吹いて気絶寸前まで追い込んだ。直後に憤慨したタロウに苦い粉薬を口に入れられ悶絶し、ウルトラ医術包帯巻で身動きが取れなくなった所をスペシウム&ワイドショットで倒された。将軍も自身のわがままを反省したと思ったら、今度はプレイステーションが欲しいと言い出し結局元のままだった。
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