概要
『ウルトラマンA』第14話で一度だけ使用された技。
エースキラーに苦戦するウルトラマンエースのために、ゴルゴダ星の十字架に磔にされていたゾフィー、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャックから与えられたエネルギーをトサカの穴「ウルトラホール」に集め、虹色のエネルギーボールとして放つ必殺技。
メタリウム光線が全く通用しないエースキラーを一撃で粉砕した。
裏設定では、エース単独での使用も可能である(最終回の初期案でもジャンボキングに使い、ウルトラギロチンでトドメを刺す予定だったらしい)。
内山まもるの漫画版(『ザ・ウルトラマン』に収録)では、こちらの設定を採用しており、一撃で半径数㎞はあろうかと言う大爆発を起こし、余波で(周囲で包囲していた)レオやジャックを含むウルトラ戦士たち数十人を将棋倒しにした上、タロウのストリウム光線やウルトラ戦士たちによるスペシウム光線一斉掃射すら無傷で受け止めるアサシン星人に脳震盪を起こさせた(それでも耐えていたが)。
後述する『超闘士激伝』でも、1年間の猛特訓を経た闘士ウルトラマンエースが単独使用できるようになっている(未遂)。
前述のジャンボキングに使用する案の名残か、スペースギロチン(ギロチンショット)はこのスペースQを応用したもの。
『ウルトラ6兄弟 THE LIVE in 博品館劇場 -ゾフィー編』でも単独使用され、他のウルトラ戦士の必殺光線と一斉発射し、エンペラ星人の怪獣軍団を消滅させた。
『A』本編では一度しか使用していないがゲームやライブステージなどでは使用することもある(ただし『ウルトラマン超闘士激伝』ではメフィラス大魔王に阻止されトサカが吹っ飛ばされている)。
FC『ウルトラマン倶楽部 怪獣大決戦』では最強の敵・エンペラ星人相手に初代ウルトラマンがウルトラ兄弟の全エネルギーを受けて使用した。
実は敵に模倣された事があり、漫画「ウルトラ兄弟VS暗黒大軍団」ではカブト・ザ・キラーが『A』での意趣返しとばかりに使用したが、ウルトラ兄弟のエネルギーをウルトラホーンに集められる特性を利用したタロウがコスモミラクルダイナマイトを発動するという形で攻略している。
ウルトラ兄弟の力にはウルトラ兄弟の力をといったところか。
ウルトラマンZ
『Z』第19話にて、ウルトラマンゼット・ベータスマッシュが、ウルトラマンエースから力を借りて、バラバにスペースZという技を放った。
こちらは砲丸投げのように投げつけ、着弾した相手を切断することができる(現にバラバが倒れるシーンをよく見ると、左半身が先にずり落ちている)
偶然にもスペースZは「SP・ACE・Z」と表記でき、エース・ゼット両名の名前が含まれるうえ、SPをSPECIALの略称と捉えれば「エースからゼットへ送られた特別な技」と解釈することもできる。辻本監督もこの表記の仕方は放送後に気が付いたらしい。
ウルトラホール
ウルトラマンエースとゼットのみが保有している特殊な器官。
エースのトサカはアイスラッガーやマクシウムソードとは異なり生まれつき存在するものであり、着脱は不可能(訓練次第で取れるようにもなるらしい)。そしてそこに開いている穴が「ウルトラホール」である。
ウルトラの父やタロウの持つウルトラホーンと似た性質を有しており、この部位に光エネルギーを吸収することで光線技や格闘能力を強化することができる。勿論ウルトラ戦士の放つ光エネルギーも同様に吸収可能。
『ウルトラマンSTORY0』では一時的に他のウルトラ戦士の有する「形質」を貸与することが可能と言う設定になっており、異次元に潜むイカルス星人との戦いにおいて、光の国最強の比類なき剛力を有するゴライアンと、身体を粒子化し次元操作することのできるフレアの力を一時的に使用し、イカルスを撃破した。以降も、暗黒宇宙突入時にはフレアと協力してブラックホールを引き裂くのにこの力を使用している。
ゼットの物は普段は穴が閉じており、エネルギーを集約する事で初めてウルトラホールとして機能する。
そのせいか(それともエースの力を使うベータスマッシュでしか機能しないのか)ゼット自身も、実戦の中でエースに教えられながらスペースZを使用するまでその機能を知らなかった(特別総集編でもオリジナルの状態で「まさか、ここに…あんな能力があったなんて」とウルトラホールとなったトサカの窪みを触りながらつぶやいていた)。なにげにこのときは(最低でも)4個分のウルトラホールが開いていた(角度によって見えにくいが、ゼットのトサカの窪みの数自体は全部で6個存在している)。
余談
初期案では球体状の強化アイテムで、頭頂部に光の球が取り付けられるイメージだった。因みにQは五重奏を意味する英単語、クインテット(quintet)の頭文字をとったもの。
関連タグ
ナインエボルブースト…他作品の似たような技