曖昧さ回避
- 『特捜戦隊デカレンジャー』に登場するアリエナイザー、ジンギの種族名。
- 漫画『ザ・ウルトラマン』に登場する宇宙人。本項で解説。
概要
『小学三年生』1979年11~12月号連載の『飛べ!ウルトラ戦士』「暗殺宇宙人の巻」「たおせ!アサシンの巻」(単行本『ザ・ウルトラマン』収録時に「ゾフィーの危機」に改題)に登場。
別名は忍者暗殺星人。シリーズの実質的なラスボスで、劇中では一貫してアサシンと呼ばれるその名が示す通り暗殺業を生業とする凄腕の殺し屋。
地獄の使者との異名を持ち、一度星人に狙われた者は決して生き残らないため、詳しい詳細はほぼ謎に包まれていた。
ジグモのような顔を持ち、全身を鎧のような漆黒の外骨格で覆った、どこか忍者を思わせる容姿をしている。
あのゾフィーですら瀕死の重傷を負うほどの威力を持つ『光波手裏剣』、地面に撒く『光波撒菱』、切れ味抜群のシャムシール状の刀、どんな壁や地面にも紛れ込むことができる『隠れ身の術』のほか、口から放つ溶解液や催眠術など非常に多彩な能力を有しており、蜘蛛のように天井や壁を這い回って神出鬼没に現れ、これらの能力を駆使して必ず依頼を達成する、まさに暗殺のプロフェッショナルである。
と言ってもこれらはアサシン星人の能力の中ではまだ序の口であり、真に恐ろしいのはその肉体そのもの。
ウルトラ戦士の中でもかなりの実力者であるタロウやエースの光線技を受けようが、一般戦士のスペシウム光線による一斉攻撃を受けようが傷一つ負わず、しまいにはあのウルトラ兄弟最強の合体技の一つ『スペースQ』の直撃を受けても軽い脳震盪を起こすだけに留まるという、凄まじい防御力を誇る。
本編でのアストラの言葉を借りれば「どんなウルトラ技も効かない」、まさしく化け物じみた存在。
徹底的にゾフィーを始めとするウルトラ戦士団を追い詰めたが、最後はスペースQの直撃で脳振盪を起こしている隙に落とした自分の刀を拾ったタロウに体を切り裂かれ、絶命。
結局、この手でしか星人を倒せなかったことから、タロウは勝利の余韻に浸ることもできぬまま、ただ一言「恐ろしい怪物だった」と呟いたのだった……。
その他の登場宇宙人
- ウルク星人
蛸のような体を豹のような模様が覆うヒューマノイド型宇宙人。
アサシン星人のことは以前から知っているらしく、何らかの理由で邪魔な存在である宇宙警備隊隊長・ゾフィーの暗殺を依頼する。
雇ったアサシン星人の任務失敗の後の動向は不明。さすがに「一度狙われたら最後、生き残った者が宇宙に存在しない」と言わしめるアサシン星人の敗北を知った暁にはその野望も何もかも諦めざるを得ないだろうが……。
ちなみに「ウルク星人」の名前はあくまでも仮称で、実際には劇中で名前は明かされていない。アサシン星人に依頼場所として指名した場所が「ウルク星」だったため、一部ではこの仮称で呼ばれているのである。