概要
漫画家内山まもるが、小学館の小学三年生の1975年4月号から1976年3月号に連載したウルトラシリーズの外伝的作品「さようならウルトラ兄弟」三部作(コロコロコミック再掲載時『ザ・ウルトラマン』に改題)に登場する内山まもるオリジナルデザインのキャラクターで、名前の元ネタは太宰治の小説『走れメロス』。
短編アニメ版での声優は山寺宏一。
ウルトラマンキングと互角の能力を持つ強敵宇宙大魔王ジャッカルにより光の国が破壊され100万人いたウルトラ戦士が全滅し、ウルトラの母と28人のウルトラ戦士を従えて地球に身を隠していたゾフィーの前に、↓の鎧を着た姿で現れた。
地球で狼藉を働くジャッカル軍団の前に現れた謎の超人メロスは、
- アンドロキック
- アンドロレーザーN75(両肩に装備されたレーザー砲。)
- アンドラン(腹部に装備された分割可能なブーメラン)
- レーザーショット・アンドロメロス(前方に伸ばした両腕を交差して発射する最強の光線技)
という強力な必殺技の数々で光の国のウルトラ戦士が手こずるジャッカル軍団員を次々と撃破し、一斉に発射されたジャッカル破壊光線をその身にうけてもびくともしなかった。
地球に潜伏していたゾフィーらはメロスが何者か正体が掴めずにいたが、宇宙大魔王ジャッカルが地球に送り込んだジャッカル四天王の前に現れたメロスは、「きさまらなどよろいがなくともたおせるわ」とあっさり鎧を脱いで宇宙警備隊アンドロメダ星雲支部隊長のウルトラ戦士メロスである事を明かした。
その姿は、人間の顔の様なマスクをつけた鎧の姿と異なり、ジャンボーグ9を彷彿とさせる独特な形状の頭をしたウルトラマンだった。
そして、ゾフィーらも加わっての乱戦の中、鎧が無くても倒せると自分で脱いだメロスは、四天王の実力を認めて鎧を纏い四天王を倒した。ゾフィーから協力を求められたメロスだったが、”気丈でわがまま”と言う公式設定により地球に隠れて反撃の機会をうかがうゾフィー達を「こそこそにげまわっている」と指摘し、単身で宇宙大魔王ジャッカルの元に向かった。
宇宙大魔王ジャッカルの艦隊と単身戦うメロスだったが、戦いは熾烈を極め、援軍に来た生き残りのウルトラ戦士達にも犠牲がでていった。そして戦いの最中、背後からメロスを襲おうとしたジャッカル四天王の攻撃を1人のウルトラ戦士が身をていしてメロスを庇った。自分を庇って死んだウルトラ戦士の最期の言葉に自身の馬鹿さ加減を知ったメロスは、宇宙大魔王ジャッカルの拠点ジャッカル星を前にゾフィーらと共闘する道を選んだ。
宇宙大魔王ジャッカルとの最終決戦では、ジャッカルにより鎧を脱がされてジャッカルはかい光線の直撃をうけて敗北したが一命をとりとめ、以降はウルトラの国の戦士達を助けるオリジナルキャラクターとして登場する事になる。
『ウルトラマンマックス』放映時に登場が検討されたが、内山まもるオリジナルデザインキャラゆえの権利的な問題で登場はかなわず役目をウルトラマンゼノンに譲った。そして連載から30年後に『ウルトラマンメビウス』の外伝漫画作品にて弟のファイタス共に復活を果たした。
『ウルトラマンZ』ボイスドラマではアウラと共に宇宙警備隊入隊試験の試験官を務めているようで、本編時空にも彼らが存在する事が確定となった(一応、ウルトラマンオフィシャルデータファイルによればアンドロメダ支部が存在すると記載されている辺り、彼らの存在は仄めかされていた)。「大いなる陰謀」にてアンドロメロスも登場しているため、いつかはダブルメロスが実現する日もあるのかもしれない。
関連キャラクター
メロスの実弟。兄同様にオリジナルデザインの鎧を纏い、腰には武器のサーベルを帯刀している。
宇宙魔王ジャッカルとの戦い終結後、復活したウルトラの国の道場で師範をしていたウルトラセブンの前に現れ、ウルトラセブンに対して他流試合を申し込むも他流試合は禁止だと断られた為、ウルトラセブンを卑怯者とののしって道場を後にした。その後、ウルトラセブンと戦いたいと言う気持ちをつけこもうとしたジャッカル軍団の生き残りに協力したようなかたちでウルトラセブンの前に現れるが、ウルトラセブンと共に機先を制して人質となっていたウルトラの母らを救出した。
兄のメロスの登場により本来の任務はジャッカル軍団の生き残りを探す事だった事が判明。兄メロスやウルトラ戦士達と協力してジャッカル軍団の生き残りを殲滅後、希望がかなってウルトラセブンと1対1の戦いを行い敗れて死亡した。
そして30年後、ウルトラマンヒカリにより蘇生していたファイタスは兄と共にウルトラマンメビウスの外伝的漫画作品に登場し、30年前には見せなかったレッド族としての姿を読者に見せてくれた。
ウルトラマンメビウスの外伝的作品より登場するオリジナルの女性戦士。
父親はメロスが宇宙大魔王ジャッカルの艦隊と戦っていた際に、メロスの背後から襲撃しようとしたジャッカル四天王の攻撃を身を挺して防いで戦死し、慢心していたメロス改心のきっかけをつくったウルトラ戦士で、その後はメロスにひきとられて戦士として育てられた。
おかげで、メロスも手を焼くわがまま娘に育ってしまった。
小学三年生 1979年4月号、5月号連載の「月面要塞大作戦」、てれびくん 2008年3月号から連載の「ウルトラマンメビウス外伝アーマードダークネス」に登場。
アンドロメダ星雲支部長官。メロスの上司。アンドロメダ星雲支部代表として作戦会議に出席。
メロスに髯を付けたデザインのためメロスの父では?と、噂あり
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