プロフィール
年齢 | 17歳 |
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演 | 田中伸彦 |
概要
TLT-Jの作戦参謀を務め、『イラストレーター』と呼ばれる謎の美少年。
スペースビーストやウルトラマンの存在を感知する超能力を持ち、ビーストが出現するとナイトレイダーに出撃命令や作戦指示を下す。
ナイトレイダーや松永管理官の前に直接現れる事はなく、CIC(Combat Information Center)と呼ばれる薄暗い部屋からオペレーションルーム等に立体映像を投影して指令を下している(フォートレスフリーダム内ならどこでも投影出来る模様)。
参謀だけあって有する権限は松永管理官より高く、ビーストやウルトラマンの正体を知っている素振りを見せる。
その一方で作戦傾向は極めて冷徹であり、ペドレオンが人質を取った際には人質諸共殲滅する事を即座に命令している。また、バグバズン戦ではウルトラマンへの攻撃を命令し、孤門からウルトラマンは味方だと主張されても、微笑みを浮かべながら「(味方)だからだよ」という謎めいた言葉を口にしていた。
その為、一部視聴者からは彼こそが全ての黒幕でないかとすら疑われていたが、第三のデュナミスト・千樹憐が現れてからは吉良沢の言動にも変化が生じていく。
余談
当初、憐役を演じた内山眞人氏は吉良沢役のオーディションを受けていたが落選した。
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ネタバレ
彼は「プロメテウス・プロジェクト」と呼ばれる計画で生み出されたクローン人間「プロメテの子」であり、来訪者のテレパシーを受信するために作り出されたコンタクティ。イラストレーターと呼ばれるのは、彼がコンタクティとしての能力に目覚めた当初、予知した未来をイラストで書き表していたことから来ている。
千樹憐とは同じ遺伝子を共有する兄弟のような関係であり、また施設の寮にいた時に1ヶ月ほど同室だった。憐が施設から脱走を試みた際には「君は海まで辿り着けない」と未来を予知したが、憐はそれを覆して吉良沢に拾った貝殻を渡してみせた。その為、「未来は変えられる」という強い確信を持っている。
また、人類の未来を護る事が人工的に生み出された自らの使命だと考えており、CIC内への実質的な幽閉状態も彼自身が望んで受け入れた待遇である。
使命の為に私情は捨てており、多少の犠牲やリスクは無視する素振りを見せるが、一方で非情に徹しきれない部分もある。特に憐がデュナミストになって以降は物語序盤では見せなかった私情を垣間見せるようになっていった。
また、ウルトラマンの攻撃指示を下していたのは敵視していた為ではなく、実はビースト因子を抑制する「抗体」を開発する為であった。
抗体の開発を促進するためには、ウルトラマン、TLT、ウルティノイド、スペースビーストという四者のパワーバランスが拮抗せねばならず、敢えてウルトラマンの力を削いでバランス調整することも必要だったのである(事実、初めてウルトラマンへの攻撃命令を下した際にはバグバズンの逃亡を手助けしたようにも見える)。
しかし、皮肉なことにビースト側の黒幕であるダークザギも同じことを考えており、なおかつザギのほうが狡猾に計画を進めていた。ウルトラマンとTLTが、ビーストやウルティノイドと互角に戦えていたのは、水面下でこうした策謀が繰り広げられていた為でもある。
最終回では有事と判断してCICから退室。レーテに迫る黒幕に向かってディバイトシューターを正確に発射したことから、ある程度の軍事訓練は受けていたようだ。ただし長い幽閉状態が祟ったのか衰弱した様子を見せ、最後は松永に支えられてウルトラマンの戦いを見守っている。
「もしこの戦いで、ウルトラマンが勝利したなら…運命を、変えられるかもしれない。」