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トリヤマ・ジュウキチ

とりやまじゅうきち

トリヤマ・ジュウキチとは『ウルトラマンメビウス』の登場人物にして同作随一のコメディリリーフ。
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「最近なんとなくだが、私は笑われ者になっているような気もするのだが……?」


「地球の危機なんだ! 限界まで冷却しろ! 壊れたら、新しいのを買ってやる!!」


概要

演:石井愃一


作中ではもっぱら「トリヤマ補佐官」と呼ばれており、フルネームは小説版で明らかにされている。また、CREW GUYSからは「トリピー」とあだ名で呼ばれる事もある。


GUYS JAPANの高官で、姿を現さない総監や総監代行のミサキ・ユキに次ぐ組織のナンバー3でCREW GUYSに指示を出す中間管理職。


世論からの目を何よりも気にしており、保身が第一で、余計な任務が増えることを嫌う所謂『ことなかれ主義』な性格で、普段から何かと保守的な行動や考えをとろうとするも、地球防衛組織の高官というだけあって一定の正義感は持ち合わせている。


一方で、目立ちたがりな一面もあり、マスコミの取材には積極的に応じるも、調子に乗るとすぐに空気を読まない行動をとったり、饒舌が過ぎて大事な機密情報を漏らしたり、不適切な発言をしてしまうなど保守派としては慎重さに欠けた言動が多い。


加えて、意地っ張りだったり好奇心旺盛…そしてドジな一面もあり、ここぞという時に大ポカをやらかして大騒動を引き起こし、その始末に困ってCREW GUYS(特にメンバー内でも比較的優しく接してくれるミライテッペイコノミ)に泣きつくというパターンが多い為、CREW GUYSからはよく白い目で見られるばかりか、自身の秘書であるマルからも「ケチで、臆病で、器の小さな人間」と評され(もちろん、その後すぐにフォローの言葉も沿えられている)、直属の上官であるミサキからも不安視されたり、呆れられたり、叱責を食らう事がしばしば。



…っとこれだけだと、ただのお騒がせなトラブルメーカーに思えてしまうかもしれないが、裏では予算の獲得(シルバーシャークGがもし破損するようなことがあれば、冒頭の台詞(二段目)を言ってのけるほど)や戦闘地域の避難計画の考案、友好的な宇宙人に対する接待役などの地味ながら重要な役割を担っており、余程の非常事態に瀕すると自ら率先して指揮を執り、その際は的確な指示を出すなど、決して無能などではなく、むしろ普段の言動のせいで気づかれていないだけで、実はサコミズやミサキにも劣らぬ優秀な人物なのであるマケット怪獣の実戦投入を提言したのもトリヤマである。

また、剣道の有段者であるらしく、第16話ではマルとの稽古中、高い剣道の腕前を披露するだけでなく普段とは別人の様な堂々として勇ましい振る舞いを見せていた(その威勢を普段の言動にも活かせていたら…)。

加えて、まだ赤ん坊である孫の前でウルトラマンの指人形を手に満面の笑顔を見せるなど、プライベートでは家族想いな好々翁としての一面を見せていた(なお、この時持っている指人形は2004年にユタカから販売された「ちびこれバッグ」に収録されたウルトラマンネクサス(アンファンス)のものである)。


アンデレスホリゾントでは、地球防衛軍の新兵時代にギエロン星獣への地上攻撃に参加したこと(同僚がこの時に後遺症で苦しんでいる事も)が語られておりゾアムルチ回では殺害されたメイツ星人に対して「可哀想」とマル補佐官秘書が発言した際に「だからといって射殺した人間を責めることは出来ない」(という意味の)中立的な意見(TV版でテッペイが同様の意見を述べている)を示している。

補佐官が新兵であった時代にはペダン星人が、その前にはザラブ星人が地球に侵略しに来るなど、地球に来訪するウルトラマン以外の宇宙人は基本的に『侵略』が目的であった為、当時の一般市民の間では『宇宙人=侵略者』という偏見的な考えが浸透してしまっていたがゆえに「一般市民の宇宙人に対しての恐怖感から起こるべくして起こった悲しい事故」と認識していると思われる。


CREW GUYSに対しては、結成当初は(ミライやリュウを除き)殆ど民間人上がりであるという事もあってあまり信用していない素振りを見せていたが、共に任務をこなしていく内に心から信頼していく様になり、面倒事を体裁よく押し付けようとしたり、自らが犯してしまった大失敗の埋め合わせに協力させるなど、何かと振り回したり、迷惑をかける事もあるが、反面、彼らが功績を上げるとそれをマスコミの前で煽てる等、粋な心遣いを見せるなどしている(尤も、第14話でテッペイに対しそれをやった際には裏目に出る形で一騒動起こす事となってしまった)。


また、ミライの正体についてはCREW GUYSやミサキと違って、終盤でミライの正体が世間にバレるまで知らされていなかったが、それに合わせてトリヤマ(とマル)もまた彼の正体を初めて知らされる。だが、彼はミライの正体を知って尚も、大切な部下の一人として守る事を選び、ミライの身柄引き渡しを要求する日本政府のシキ査察官に対して啖呵を切り、庇い切った。


「私は知っている……。ヒビノミライという青年を!彼は不器用だが、誰より一生懸命で!誰より優しく!誠実だ! 彼は…私のかけがえのない部下だ!!」


この様に普段のコミカルなおとぼけぶりと、本当に窮地に陥った際に見せる隠れた有能性や気概溢れるカッコよさとのギャップから、メビウスの作中でも(真逆の意味で話題になったコイツと相対して)隠れた名キャラとして放映終了後もウルトラシリーズファンの間でカルト的に人気な存在となっている。


余談

初期脚本では、ウルトラシリーズの過去作に登場したタカ派将校のような役回りを想定し、TV放送版以上に皮肉屋で融通がきかない堅物キャラクターとして設定されていたが、演者に選出された石井愃一氏のおおらかで愛嬌ある人柄に合わせて、コミックリリーフなムードメーカーとして愛されやすいキャラクターに変更されたという。


『メビウス』最終回において、トリヤマの最後の場面はGUYSメンバー総出で、光の国に帰還するメビウスを見送る中で、一人大袈裟なまでに号泣しているという彼らしいコミカルなものであったが、これは撮影の合間に演者の石井氏が感極まってマジ泣きしていたところを気に入ったスタッフの判断でそのまま劇中の場面として利用されたものであったという。


関連項目

ウルトラマンメビウス GUYS トラブルメーカー ムードメーカー 名脇役 愛すべき馬鹿


カルロス黒崎…初期脚本ではもっと憎まれ役になる筈だったのを、憎めないキャラクターに設定を変更されたウルトラシリーズのトラブルメーカー。


クリヤマ長官ウルトラマンZに登場した防衛チームの長官にして主人公らの上官。人物像は『“ドジ”と“トラブルメーカー”のキャラが抜けたトリヤマ補佐官』と例えるとわかりやすい。しかし彼は終盤に図らずも思わぬ形でトラブルメーカーになってしまう

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