概要
特撮番組『ウルトラマンメビウス』に登場する地球防衛組織「GUYS」が作り出した人造怪獣。メテオールの1つ。
GUYS総本部には今までの昭和ウルトラマンに登場した防衛組織と戦ったりした怪獣のデータが蓄積されており、それらを「マケット」と呼ばれる分子を使って再現しているのでこの名が冠せられた。怪獣を召喚できる時間制限は1分であり、基本的には1度召喚すると再使用までのチャージに1時間かかる。
作中ではウルトラ警備隊のドキュメントを利用したカプセル怪獣のミクラスとウインダムが登場し、悪の怪獣たちと戦った。また、マケット怪獣は生物ではないため、他の怪獣のデータを合成することで属性攻撃を付属、進化させることが出来る。作中ではエレキミクラスとファイヤーウインダムがこれに該当する。
その他、リムエレキングはマケット分子の影響で生まれたため、戦闘用ではないがマケット怪獣に該当し、GUYSのマスコット的存在となった。
基本的にマケット怪獣はGUYSメモリーディスプレイのソケットにカプセルを装填し、GUYSメモリーディスプレイのトリガーを引くと「realize」の音声と共に召喚されるが、リムエレキングはその行程が不要であり、再出現するためのインターバルも短い。
また、GUYSタフブックのソケットにカプセルを差し込むことで電脳空間内にマケット怪獣を召喚し、戦闘シミュレーションする事も可能(ちなみに、この空間にはGUYSの回線を用いれば身体をデータに変換したウルトラマンメビウスも進入可能である)。
第27話『激闘の覇者』ではマケット怪獣の戦力増加を図ろうとしたGUYSが様々なデータを電脳世界で使用したが、
- バードン:有毒生物のため、環境に悪い
- グドン:1分間のタイムリミットでは地中戦は活かせそうもない
- ツインテール:海では管轄外、陸ではただの餌
- ベムスター:能力自体は申し分がなかったが、かつてベムスターに食べられかけたマリナ隊員が大反対した為、断念
ということになり、最強の怪獣・ゼットンが一時新戦力になりかかるも、トリヤマ補佐官がGUYSのメンバーと取り合いになってデータを誤って床に落っことしてしまったせいでゼットンのデータが暴走、コンピュータウイルスと化して電脳世界(GUYSのコンピューター)を破壊しかけてどえらい騒ぎになった。また、ゼットンを倒すためになんとメビウスのマケット怪獣(名称はプロトマケットウルトラマンメビウス)まで登場したが、(これもトリヤマ補佐官が原因で)あっさりやられてしまった。
結局、この大騒動が原因で、新規マケット怪獣追加計画もお流れという形になってしまった。
この技術に目をつけたノーバはマケット分子を盗用して自らの分身「マケットノーバ」を作り出し、ウルトラマンメビウスと戦わせてエネルギー切れを狙った。
小説『アンデレスホリゾント』ではアギラも実用段階に入っていたが、召喚されず…。
なお、第13話を見るに、カプセルは非番の際には外部への持ち出しが禁じられているようだが、許可さえ取れば持ち出しは可能なようで、お守りとしてコノミがマリナに持たせたものが窮地を救うことになる(メテオール規約7条より)。
玩具版のみ
玩具版ではマケット怪獣セット、食玩ではマケットカプセルの名前で商品化され、DXガイズメモリーディスプレイなどに対応した。このうち、玩具版に登場したもののみ取り上げる。怪獣からの選出は有名といえば有名だが、なかなか商品化の機会に恵まれない怪獣が多い。
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余談
関連項目
セブンガー - 活動制限時間が1分間の召喚式の味方怪獣繋がり。ただし、こちらは再使用までインターバルにマケット怪獣のチャージにかかる時間の50倍である50時間(丸々2日以上)も必要である。
サイバー怪獣 - 本来はマケット怪獣と同じ運用法が想定されており、その後サイバーゴモラのみが実体化に成功し、実戦投入された。
グリッドマン怪獣 - こちらもデータで構成されている怪獣。第27話の展開的にもプロトマケットゼットンの先駆けとも言える。
デジモン - カプセル怪獣がポケモン的ポジションならば(正確には順序が逆だが)、マケット怪獣はこちらのポジションに近い(同時期の作品でも携帯端末からモンスターを召喚している)。