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ファントン星人

ふぁんとんせいじん

ファントン星人とは、『ウルトラマンメビウス』および『ウルトラマンX』、『ウルトラマンタイガ』に登場する宇宙人である。
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DATA編集

別名・身長・体重・出身地は『メビウス』と『X』とで共通。

別名健啖宇宙人
身長2m
体重92kg
出身地ファントン星
CV川津泰彦(メビウス)、松本保典(X)、高橋麻琴(人間態の演技も担当)(タイガ)

概要編集

ウルトラマンメビウス第7話「ファントンの落し物」に登場。

カタツムリのような突き出た両目を持った、侵略行為を行う宇宙人が多いウルトラ世界の中では珍しく友好的で陽気な性格の宇宙人。

深刻な食糧危機に陥っている母星を救うため、食糧探しの旅をつづけながら非常用の食料「シーピン929」の開発を行っていた。

だが母星に帰る途中で完成したシーピン929に狙いを定めたボガールによって宇宙船が故障した上に地球に落っことしてしまったため、宇宙語を使った通信でGUYSに事情を話し捜索を依頼。


「食べる」という事を神聖な行為と捉える特殊な文化を持ち、食前には神様への感謝の祈りと踊りを行い、食べ終わったら少ない食料から得られるエネルギー節約のため睡眠をとる。また食器の概念がないのか、皿ごと食おうとして周囲から止められていた(但し、後述する作品では感謝の祈りと踊りを省く個体がおり、恐らく前述の行為は「メビウスの世界に限定されている」か「単純に尺の都合でしない」の何れかであろう)。

歯は陶器で作られた皿を噛み砕けるほどに高く、地球上にあるあらゆる食べ物を好む嗜好性があり、嫌いな食べ物はないという設定。しかも、GUYSの食券半年分のメニューを一人で平らげてしまうほどの大食漢であり、これでは深刻な食糧問題に陥ってしまうのも納得である(彼らの食性に嫌いな食べ物がないのは吉と見るか凶と見るか…)。


宇宙語翻訳機「パンスペースインタープリター」を使用して地球人と会話するが、かなり訛っている為機械では読み取れずテッペイ隊員が通訳を行う。

シーピンの騒動が終わった後はGUYSに宇宙語で「僕 君 友達」を意味する「キエテ コシ キレキレテ」を告げて去って行った。その際、青い巨人の本性と目的を教えている。


第49話ではサイコキノ星人カコザムシャーと共にGUYSの危機を救うため再来する(小説ウルトラマンメビウス外伝『守るための太刀』によると、彼の交易船に二人を運んでやってきた模様。カコとはモットクレロンから交易船を守ってくれた時からの縁なのだとか)。ザムシャーが倒したインペライザーの破片をシーピンの圧縮技術を応用してつぶし、再生能力を封じるという活躍を見せた。


外伝『ヒカリサーガ』ではハンターナイトツルギにボガールの存在を教えた。またザムシャーにツルギの事を教えたのも彼らである。


新ウルトラマン列伝』でのグルマン博士の解説では、母星の食糧危機を救った偉人として讃えられているらしい。


肥大糧食シーピン929編集

ファントン星人が開発を進めているタンパク質を主成分とした非常食。

普段はサッカーボール大に圧縮されているが、摂氏10度以上の環境で8時間以上放置すると圧縮が解除され、ブルトンバルンガみたいな気持ちの悪い外見になる(実際にバルンガをモデルにした怪獣(?)である)。しかも、大気中の窒素や二酸化炭素を吸収する事で無限に成長するため、下手すれば惑星一つを潰しかねない危険がある。


ある学校の体育倉庫で発見され、いざ回収しようとした途端にボガールの攻撃でカプセルが壊れたことで圧縮が解除されてしまう。


再度圧縮するにはファントン星人の宇宙船(の設備)が必要であったが、ボガールにより故障した今は大気圏突入が無理だったため、メテオール「重力偏向盤」で大気圏外まで送られる作戦が展開。横取りに来たボガールの妨害もあったが、ウルトラマンメビウスによって阻止され、無事にファントン星の宇宙船に送り届けられた。


その後、自分の半年分の食券を使って御馳走してくれたトリヤマ補佐官にお礼として「『シーピン929』一年分確保でき次第お送りします」というメッセージがファントン星から送られたが、地球人が食べても大丈夫な代物なのかは不明である。


外伝小説では、めでたくシーピンの大量生産に成功していたことが判明。ファントン星人はトリヤマ補佐官との約束を果たすべく本当にシーピン一年分を宇宙船に詰んでカコやザムシャーと共に地球に再来したようだが、エンペラ星人撃退後実際にシーピン一年分を譲渡したかどうかは明かされていない。


その後の作品での登場編集

ウルトラマンX編集

健啖宇宙人 ファントン星人 グルマン

『ウルトラマンX』に登場する個体。

詳細は「ファントン星人グルマン」を参照。


サイバーファントン星人編集

玩具版「サイバーカード」のみに登場するサイバー怪獣

体色はオリジナルと同じで全身にピンクのラインが走っている。

両肩に頭文字の「F」がきざまれている。


ウルトラマンタイガ編集

健啖宇宙人 ファントン星人 (タイガ版)

第4話「群狼の晩歌」に登場。

地球で情報屋を営んでおり、普段はヒッピースタイルの人間の姿をしている。裏社会に精通しており、ホマレが用意した年代物のカスピ海ヨーグルトヒロユキが持っていたヒノデジュースの王冠と引き換えにヴィラン・ギルドの情報を提供した。


ウルトラシリーズでは悪の宇宙人が後のシリーズで善人キャラで登場することがあるが、逆にファントン星人のような善良な宇宙人が後のシリーズで善人とは言い難いキャラで出てくるのは非常に珍しい(近い立ち位置のキャラクターを挙げるとすれば、ジードレキューム人のような中立タイプ)。またファントン星人としては初めて人間態を披露している。


当初の脚本では、ホマレと別行動していたヒロユキがファントン星人からフーマキーを受け取るという展開だったが、長くなることから省略された。


ちなみに、人間態および声を担当した高橋麻琴は、『オーブ』でビートル隊の田口隊員役で出演したことがあり、ウルトラシリーズへの出演はそれ以来3年振り2度目となる。

ホマレ達と話してる際に近くにいた柴犬はタイガ本編の設定監修を務める足木淳一郎氏の愛犬である。


劇場版『ニュージェネクライマックス』でも登場し、ホマレとピリカのコンビから情報を求められるが、『名前を言っただけで呪われる』と恐れられる存在が関わっているため、今回はなかなか話してくれなかった。

また、ひょんなことからウルトラマンエックスの変身者である大空大地とも対面を果たしたが、大地はXioのグルマン博士とイメージがダブったのか、少し怪訝そうな顔で彼のことを見つめていた。


着ぐるみは『メビウス』および『X』で使われたものの流用と思われる。


ウルトラマンプレミアステージ編集

ファントン星人フォンタという個体が登場。父はウルトラマンゼアス、ウルトラマンナイスと共に漫才トリオを結成しており、GUYSの託児所に預けられている。

友人にはダダの子供であるヂヂがおり、ウルトラマンキングから貰った「星空の涙」という願いを1つ叶える絵本を持っているが、そのせいで皇帝復活を目論む暗黒四天王に狙われる羽目になる。

2でも父と一緒に宇宙を旅しているという設定で登場している。


関連項目編集

ウルトラマンメビウス ウルトラマンX ウルトラマンタイガ


メビウス怪獣 ウルトラ怪獣 カネゴン Xio


岩本博士:過去のシリーズで科学者でありながら、防衛チームの隊員達に指令を与える権限を持つ人物繋がり

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