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データ編集

別名宇宙怪獣
英表記 Space Monster ZARANGA
身長59m
体重7万4000t

概要編集

第27話「地球生まれの宇宙怪獣」に登場。

直立二足歩行するイルカのような姿の宇宙怪獣の一種。愛くるしいつぶらな瞳とすべすべの皮膚、前腕のヒレ状の突起から類似点を見出せるが、しっぽはイルカのものではなくブタのそれであり、細く短くくるんと巻いている。 あ、イルカってそういう…

胎生で、出産のために宇宙空間を何光年もの距離を旅し、水の多い惑星を目指す習性を持つ。

本編に登場した個体は妊娠中のメスだったため、お腹が大きくなっていた。


わざわざ遠い宇宙の彼方から水の星へやってくるのは、出産が近づくと母体の体温が急上昇し超高熱を発するため、大量の水に浸かって体を冷却する必要があるためである。

その温度は周囲の木々や建造物をたやすく焼き払い、手を触れたコスモスですら大袈裟に悶絶するほど高く、生半可な水かけでは文字通り焼け石に水であり、もし冷却が間に合わなければ母子共に焼け死んでしまう。

口から高熱火球を発射する事ができるが、これはあくまで出産前に発する熱エネルギーを体外に排出する行為である。


空を飛ぶ際は体から光の粒を放出する。金の光を振り撒き、尾を引きながら空を翔ける姿は、さながら流れ星のようである。

たびたび地球にも訪れているらしく、江戸時代にも「天より海へと没し、二匹になって再び天へと帰る獣」として来訪記録が残っている。ちなみに文献上の漢字表記は「座濫駕」。


ちなみに妊娠すると火薬の匂いを極端に嫌うようになる性質があるが、これは自分の体温を上昇させる元になり得る物質を避けるための拒否反応と考えられる。

(アヤノは「妊娠中に炊き込みご飯の匂いがダメになるアレと一緒」と言ったが、合ってるような違うような…)

そのため、本来ならに降下するはずが、たまたまその日に花火大会が開かれていたせいで海からかなり離れた森林地帯に不時着してしまい、これが元で一騒ぎ起こすことになる。


活動記録編集

地上に落下して下半身がめり込み、膨れたお腹がつかえて抜け出せなくなってしまった所をEYESコスモスに助けられる。海へ急ごうとするあまり誤ってコスモスに体当たりしてしまい怒られそうになる(青い月影の姿の彼も思わず拳を握ってしまった)一幕もあったものの、事情を知った事で一旦眠らされる(なお、ザランガが妊娠している事を知らされたコスモスはカラータイマーの点滅が不規則になるほど動転していた)。


その後、EYESが何とか海へ辿り着かせようと、シェパードのメガホンからの潮騒のBGMを使った誘導作戦を決行するが、報道を聞いてやってきた野次馬連中の中にいたカップルが放った花火の火の粉が顔に引っかかったのせいでに向きを変え、付近のガスタンクの方角へと向かってしまい、作戦は失敗。

更に最悪な事に、放水でも間に合わない火事を誘発するほどの体温上昇で窮地に立たされるが、そこへ慌てて参上したコスモスの冷凍ビームで体を冷やされ、泡状バリア「トランスバブル」で海まで搬送してもらい、事なきを得た。


そしてみんなが見守る中、海中で無事に出産を終え、親子連れ立って宇宙へと帰っていった。


ベビーザランガ編集

宇宙怪獣 ベビーザランガ

ザランガの幼生。生まれてすぐに飛行能力を獲得しており、と同様に光の粒子を放出しながら飛行する能力を持つ。まだ生まれたてのためか、親と違い体色は鮮やかなピンク色。

生後まもなく親と一緒に宇宙へ旅立っていった。


余談編集

ザランガが登場する『地球生まれの宇宙怪獣』は、怪獣の出産を助けるという至極簡単な話ながら、作品のテーマを貫きつつ、高クオリティーの特撮にも恵まれた見所たっぷりのコスモス屈指のギャグ回としても有名である。

といってもマウンテンガリバー5号のような突っ込みどころ満載なギャグではなく、見ててハラハラするタイプのギャグ

ギャグの質としては「地球頂きます!」が一番近いだろうか?


マグロ(本当はシャケ)について語るアヤノの後ろで百面相を披露したり、呆れたような感じで変身するシーンがいつもの叫び変身ではないためにさらに視聴者の笑いを誘ったムサシや、ザランガを引き上げるが体勢を崩して押しつぶされ、さらに走って止まれなくなったザランガに突き飛ばされたり、それにブチ切れてルナモードなのに拳を握ったあげく殴りかかろうとしたり、ザランガの妊娠を知ったときのカラータイマーの動転など不憫でなおかつ動きが妙に人間臭く、それがさらに視聴者に笑いを誘ったコスモスなど、今回は登場人物ほぼ全員がギャグに走っている。


しかしそれだけでなくザランガによる社会的被害をきちんと描写しながらも、それに四苦八苦するコスモスやEYESと野次馬が上手い具合に調和している。

また凶悪怪獣やら侵略ロボットやらでらしい活動もできていなかったが、久々にEYESも大活躍している(まぁ、結局失敗に終わってしまったが。コスモスも最後はEYESに譲ってやっても良かったのに)。

シチュエーション的には「怪獣が突然降ってくる」「怪獣をワイヤーで引っ張ろうとする」「コスモス二回登場」など、スカイドンと共通点が多い(ハヤシライスカレーはないが)


「ウルトラマンコスモス」のメインテーマである『怪獣の保護と人間の共存』をしっかりと表現したうえで緊張感を持たせ、笑いを誘うギャグが満載で、特撮のクオリティーも高かったので、この話が神回という人も多い。


ちなみにこのほんわかギャグ回の後が、あのエクリプス三部作である。

そのため、この回の後にムサシが急に焦りだすという展開になってしまっており、「この回と『カオスを倒す力』は放映順が逆だった方がよかったのでは?」との声がある。

これに関しては、「年の初めにめでたい話をやりたかったのではないか」「逆に年の終わりには前半の纏めとなる実体カオスヘッダーの話をやりたかったのではないか」「この話を挟むことで『EYESの本来の使命』を印象付けたかったのではないか」といった説がある。


関連項目編集

ウルトラマンコスモス コスモス怪獣 ウルトラ怪獣

イルカ

キングトータスフライングライドロンパンドラシャザック:子連れ怪獣の前例。

レッドキング(ウルトラマンZ):同じく子持ちの怪獣。登場回の放送は「ゼロと見よう特別配信」における本エピソードの配信日と近かった。

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