異様
日本の神様あるいは妖怪、怪物であり、その名の通り九つの頭を持つ竜に該当すし、五頭龍などと共に世界各地に存在する多頭竜のカテゴリーの一つである。
「九頭龍大神」あるいは「九頭龍権現」とも呼ばれ色々な伝承がある。
伝承
殺されるパターン
ヤマタノオロチが九つの頭を持つ龍でありヤマトタケルが草薙剣で退治しようと挑戦する。
しかし、探しても一向に見つからずヤマトタケルは疲れて居眠りを始めてしまう。
そこへ九頭龍は表れヤマトタケルを一呑みにしてしまった。
ヤマトタケルが一向に帰って来ないので退治を申し出た村人も、九頭龍にやられてしまったのかと思っていたが、川の水が真赤に染まり出したため驚き、色々憶測が飛び交う中、ヤマトタケルが帰って来た。
聞けば、腹の中から滅多切りにし九頭龍の首を切り落としてきたのだという。
その後、九頭龍は供養され九頭龍権現あるいは九頭龍大神と呼ばれるようになる。
殺されないパターン
巨大な九つの首を持つ強力な龍。
怒り、周りの村を破壊していたが、通りすがりのお坊さんに念力で湖の中にある石に縛り付けられ、反省。
以降、心を入れ替え、人々に幸福をもたらす神となったという。
その他
人間が化身するというパターンもある。青森県十和田湖の伝承では熊野での修行の末に法力を備えた南祖坊という僧侶が人間から龍に変じた八郎と戦った際にこの姿に変身したと伝わる。彼は定住地を求めて旅をしていた所、終点をこの地と定めた為、八郎と争ったとされる。この僧侶は他にも経典を数多の剣に変じさせる術を持っているというチート僧侶であり、この逸話はまんが日本昔ばなしでも「八郎潟の八郎」として放送された。
後に南祖坊は十和田青龍権現として信仰されるようになったという。一方、十和田湖を追われた八郎は安住の地を求めて八郎潟を作った後に辰子姫のいる田沢湖に移り住んだという(辰子姫もまた、元人間である)。
だから違うって
…と言いたいところだが、九頭龍をクトウリュウ=クトゥルフと結びつけるネタは割とある。
関連項目
表記ゆれ:九頭竜
九頭龍閃 - 名称の由来と思われる
カイゼルグレイモン:必殺技やデザインに「九頭龍」の要素がある。
Z/X-Zillions_of_enemy_X-:九頭龍とクトゥルーの掛詞ネタをやったカードゲーム