概要
武蔵国と相模国の国境付近(神奈川県鎌倉市深沢)にあった長大な湖に棲んでいたとされる五つの頭を持つ伝説の龍神。
元々は周囲の暴れ者の神々を手下にして山々を崩壊させ、雷雨を伴う台風や地震や津波などの天変地異を引き起こしたりする傍若無人の龍だった。困り果てた人々は16人の子供たちを生贄に捧げるが、それでも自身の行いを治める事無く乱暴狼藉を続けていた。
そんなある日、天地雷鳴の大地震と共に忽然と海にわき出した島(江ノ島)と共に天から十五童子を従えた弁財天(または天女)が降臨。五頭龍は弁財天に一目惚れし求婚するも、今までの数々の行いを戒められ断られてしまう。
諦め切れない五頭龍は改心して、これからは善行を尽くして人々を守る事を誓い、無事に弁財天と結婚。人々を災害から守る国家安泰の神「“五頭龍大神”」として祭られるようになったという。