解説
ワノ国の九里・編笠村跡地にて刀鍛冶の天狗山飛徹と一緒に暮らしていたキビキビの実の能力者であり、麦わらの一味とともにワノ国のために百獣海賊団及び黒炭オロチ将軍一党と戦った少女、お玉の本名である。
発覚の経緯
彼女の台詞にある「武士の恥」から武士・侍の出自ではという考察や、彼女の両親の名前が書かれた卒塔婆には小さく「炭」らしき文字が見え、実は黒炭家の出身ではないかと考察されていた。
そして2023年3月3日発売のコミックス105巻のSBSにて、彼女の本名は「黒炭玉」であることが判明した。つまり、彼女(とその両親)は黒炭家の生き残りだったのだ。
考察
光月日和の台詞「燃えてなんぼの黒炭に候」から、こうなると彼女がワノ国の住人一同から恨まれてしまうのか、といった問題も考えられる。
しかし、原作者尾田栄一郎本人は、日和の台詞が指す「黒炭」はオロチただ一人であることは明白だと述べている。
また、お玉の両親はオロチの悪政により命を落としており、散々黒炭の恨みと言っておきながら、同じ一族の人間の命を奪っており、結局の所オロチの言う黒炭とは自身と利用価値のある者だけだったことがうかがえる(実際、カイドウに同じ黒炭で協力者であった黒炭ひぐらしを殺されても関係は変わってなかった)。
一方で「もしワノ国の住民がお玉の血筋を知ったらどう反応するのだろうか」という問題提起も行っており、これは「昔も今も社会の大きな問題である」というように、なかなかに風刺の効いた結論で締めくくっている。