土方圭助

ひじかたけいすけ

土方圭助とは、『ストライクウィッチーズ』の登場キャラクター。

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目次 [非表示]

1 概要

2 活躍

3 能力

4 階級に関する考察

5 関連タグ

概要

CV.日野聡
扶桑皇国海軍に所属する二等兵（上等水兵？）→兵曹（二等兵曹？）→一等兵曹

活躍

第1期より坂本美緒の従兵として登場した。ボイスドラマでは山川美千子とは軍艦の話題で盛り上がったこともあった。
第2期では横須賀鎮守府（横須賀海兵団？）に所属し、隠遁生活を送っていた坂本美緒の連絡係を務め、ロマーニャ行きにも同行。坂本美緒からの信頼も厚く第2期で残されたシールドの力を調べるために拳銃で自身に向かって発砲するように命じて躊躇いながらも応じている。
第3期も引き続き坂本美緒の従兵として登場している。この時坂本美緒は下した髪を慣れないという理由で帽子の中に隠そうとして、宮藤芳佳に「（下した髪型も）似合ってますよね？」とふられて思わず照れながら同意した。
上記の描写より硬い信頼関係が結ばれていることからもっひじのカップリングもファンの間で二次創作がなされる。

能力

組織のモデルとなる大日本帝国海軍において従兵を任されるということはとても優秀な人物であることの証拠であった。
- 坂本美緒に従兵の設定があるのはモデルとなる坂井三郎も戦闘機パイロットになる前に従兵のような事をしていたそうなのでこれをオマージュしたものと思われる。
これを裏付けるように山川美千子との会話で（現代でいうオタク気質な点があるが）愛宕(重巡洋艦)の進水日を即答するなど記憶力抜群である。
元々の兵種は劇中では特に言及はないが坂本美緒と異なり飛行機を操縦することは無い（そもそも航空兵であるなら従兵として勤務する暇がない）が度々無線機を使用することから元々の職種は「電信兵」であることが考えられる。大日本帝国海軍において電信兵は特別扱いで原則として能力・人物が優秀な志願者が選ばれていた。
また前述の通り第2期の序盤で坂本美緒が自身に発砲を命じるシーンでは射撃の腕前を見込んでの事と思われ拳銃の扱いに長けているものと考えられる。
彼に限った話ではないがヘルウェティア連邦のような暑くなさそうな所でも半袖半ズボンの防暑衣を着用して現れている。脚本の人そこまで考えてないと思うよ……きっととても暑がりなんだろう。

階級に関する考察

第1期では「二等兵」第2期では「兵曹」として登場するがモデルとなる大日本帝国海軍においてこのような階級は存在しない。
……脚本の人そこまで考えてないと思うよと断じる前に最大限に好意的に解釈して専門用語が多用される戦争映画にありがちな「翻訳ミス」という状態にあると考えると次のように考察ができる。
まず初めに陸軍と海軍では根本的に准士官、下士官兵の階級の名称が異なっており「准尉（特務曹長）⇔兵曹長」「曹長⇔上等兵曹」「軍曹⇔一等兵曹」「伍長⇔二等兵曹」「兵長⇔水兵長」「上等兵⇔上等水兵」「一等兵⇔一等水兵」「二等兵⇔二等水兵」というような名称の違いがある。宮藤芳佳らが「軍曹」と陸軍式の階級で呼ばれるがこれは第3期での描写から統合戦闘航空団内での階級が独立していることや、そもそも迫水ハルカなど海軍式の階級で設定されている下士官ウィッチも存在するので「陸海軍で統一された階級呼称を使用している」ということは除外できると思われる。
「二等兵」に一番近い名称の階級は「二等水兵」であるが1942年に「一等水兵-二等水兵-三等水兵-四等水兵」から「水兵長-上等水兵-一等水兵-二等水兵」に改正されており史実における1944年では教育期間中の新兵の階級であるから二等水兵が従兵として勤務することはあり得ない。この事から「旧二等水兵」である「上等水兵」が一番自然であると思われる。
しかしながら多くのウィッチは仮に1942年以前であっても改正以降の階級で設定されていることから彼だけ「上等水兵」ではなく「二等水兵」とするのは不自然である。（→1937年の坂本美緒や迫水ハルカ等）
もしかすると彼の「二等兵」とは英語の「Seaman」の事であるかもしれない。「Seaman」は「上等水兵」のみならず「二等水兵」または「二等兵」と翻訳（意訳）ないし強弁することができるからである。（※各国の海軍で意味が異なり例えば海上自衛隊での「Seaman」は一等海士を指し大日本帝国海軍における一等水兵・旧三等水兵に当たる階級である）
または「坂本美緒の従兵（私兵）」という意味合いで「Private」と表記されていたものを階級を示すものと誤訳した可能性もある。「Private」は一般的な「私的」の用法の他にかつて封建領主が私費で兵士を募集していた事に由来して陸軍の二等兵または兵卒そのものをまとめて指す言葉として使われている。（→プライベート・ライアン）
第2期以降の「兵曹」については、文献などで「兵曹」と記載される例があるが特定の階級を示すものではなく「海軍の下士官」ぐらいの曖昧なニュアンスである。このため「水兵から下士官に昇進した」ということであれば第2期以降の階級は二等兵曹（伍長）が一番自然であると思われるが「長年坂本美緒の従兵を務めたことに対する功績として兵曹に昇進」という解説も踏まえると史実での進級スピードから逆算して第1期の頃には既に二等兵曹で第2期には一階級特進して一等兵曹の可能性もある。
尚、第3期では「一等兵曹」を名乗っている。