概要
名前は、作家の堀辰雄が自身の出来事をモデルにした小説『菜穂子』に由来。
人物像は堀の婚約者であった矢野綾子をベースに設定された。
家政婦と共に自宅に戻る列車の中で関東大震災に遭い、偶然居合わせた主人公堀越二郎の助けを得る。
それからほぼ10年後に長野県の軽井沢町で再会を果たし、二人は惹かれ合って交際を開始。
彼女は当時不治の病とされていた結核を患っていた。
それでも二人は愛を育もうとめげずに生きようとし、入籍後妻の支えを得た二郎は新型飛行機の開発を進めていくのであった。
ネタバレ
しかし日々体は悪化し弱り始めていく。
二郎は菜穂子を心配するが、飛行機の試験飛行が間近に迫ることを心配した菜穂子は自分よりも夢である仕事を率先してほしいと促し気丈に振舞う。
そして二郎が手掛けていた飛行機の設計が終わったことを機に、これ以上自分がいては駄目だと悟り、置手紙を残し、サナトリウムへと戻るのだった。