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神山政紀

こうやままさき

神山政紀とは『ウルトラマンギンガS』に登場するキャラクターである。
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「ウルトラマンだって宇宙人だ。いつ人類の敵に回ってもおかしくはない」


「おい!何とかしてくれぇ!ウルトラマン!!」


演:岡田浩暉


概要編集

第13話から登場した防衛チーム『UPG』の親組織である国際防衛機構の長官。UPGに対しても絶大な指揮権を持っている。

劇中では終始『神山長官』と呼ばれており、フルネームは超全集で明かされた。


また、指揮権だけでなくUPGの人選についても大きく関わっており、杉田アリサの才能を見抜いてUPGに引き抜き、陣野義昭をUPG隊長に任命した張本人でもある。


地球の平和は人類自身の手で掴まなければならないを信条としているが、劇中ではそれを完全に誤った形で解釈している節があり、平和の為には明らかに人類には扱いかねる程の威力を誇る兵器を運用する事を躊躇しなかったり、より強い戦力を手にする事に渇望し、戦力になりえそうなものを手に入れる為には卑劣な方法も辞さない等、手段を選ばない過激思想の持ち主

権力を笠に着て横暴に振る舞うことも多々あり、自分の計画遂行に邪魔と判断すれば権力を惜しげもなく行使して排除しようとするばかりか、一定の信用を置いた者であっても自身の意に沿わない行動をとった際には銃口を向け、殆ど脅迫同然に従わせようとする等、危険な一面さえも垣間見せる。


またウルトラマンに対しても「得体の知れない宇宙人」と懐疑的に見ており、「いつ人類の敵にまわってもおかしくない」と警戒し、ビクトリウム・キャノン運用開始後は半ばお役御免と言わんばかりに敵怪獣共々排除しようとさえしたが、自分達の手に負えない事態が起きるとそのウルトラマンに対して「なんとしかしてくれ!」と掌を返して泣きつくなど、かなり浅はかで都合のいい面もある。


劇中での動向編集

相次ぐチブル星人エクセラーの侵略行為に対抗するためにビクトリウム鉱石のエネルギーを用いた超兵器ビクトリウム・キャノンの投入を決定し、異を唱えたアリサ以外(ビクトリウム・キャノンの運用には彼女の存在が必要不可欠だった為)の隊員達(陣野隊長、ゴウキ、ヒカル友也)の隊員資格を剥奪して解雇。

ヒカルに至っては上記のウルトラマンへの偏見発言に食って掛かったことから部下達に拘束させ、懲罰房に監禁(幸いにも陣野らの助けですぐに脱走した)、他の解雇した隊員達も問答無用で基地から追い出すと、実質的にUPGを乗っ取ってしまった。


その後、エネルギー充填率の不完全な状態にもかかわらず、ビクトリウム・キャノンでガッツ星人ボルストを葬った結果にアリサ以外の部下共々狂喜するが、それが力への更なる欲望に火をつけることになる。


ビクトリアンたちについては第14話でショウが乗り込んできたことから存在を知り、攻撃しようとした部下たちに武器を下すよう命じるが、その直後に部下のチャージガン・パラライザーモードで銃撃して麻痺させビクトリーランサーシェパードンのクリスタルスパークドールズを強奪して、ビクトリウム・キャノンのエネルギーチャージに利用してしまう。更にはゼットン星人ベルメの変身するハイパーゼットンを盾にされるギンガごと葬るようアリサに強要し、それを拒否する彼女にチャージガンを突きつけて、脅迫する形で命じた事が止めとなり、陣野隊長やゴウキが基地に乗り込んできたことに乗じて見限られ、そのまま役職放棄される形で逃亡されてしまう。

それでも往生際悪く自らその引き金を引くが、余りあるエネルギーを制御できずにシステムが暴走を起こし、基地がキャノン諸共崩壊の危機に陥ってしまう。


そのまま側近共々どうする事も出来ず、あれだけ偏見視し、さらには殺そうとさえしたウルトラマンに対して助けを請い叫びながら、狼狽えていたところに、この混乱に乗じたエクセラーにライブベース内に乗り込まれてしまう。

それまでの行動を「愚か」と嘲笑され、殺す価値もないと判断されたのか側近共々基地の外に放り出された上にビクトリウム・キャノンがビクトルギエルとなって暴れ回る様を見て絶望のどん底に落とされ、陣野隊長に「兵器に希望を見出すのは間違いだ」と縛められた。


ビクトルギエルが倒された後は、無事に倒され復興していく町の様子を見ながら、「結局私は、街の破壊を大きくしただけか…」と自分もまた今回の災厄を引き起こす一因になった事を自覚してか、項垂れながら自らの過ちを嘆き悔やむが、アリサから「我々が、もっと素晴らしい街を作ります」と慰められ、陣野からも「本当に強いのは破壊ではなく“築き上げていく力”です。信じましょう。彼らを…」と励まされた。


最終回以降の消息については語られていないため不明ではあるが、最終回での様子から、恐らくは何らかの形で今回の騒動の責任をとったものと思われる。


余談編集

上述のような行動や人物像から、ウルトラシリーズに登場した司令官の中でも特に視聴者やファンからの評価が芳しく無く、『昭和ウルトラシリーズ最低の司令官』と目される高倉司令官と対比して『平成ウルトラシリーズ最低の司令官』と評す声も少なくないが、一方では彼以上の問題行動をとりながら、その弊害を受けて尚も反省・改心する事をしなかった為に視聴者・ファンからのヘイトを集めた防衛組織のタカ派もいる中、最後の最後で自分の過ちを自覚して悔いており、さらにその台詞の内容から「力に固執して暴走してしまったものの、曲がりなりにも地球や市民の平和を想う最低限の良心や良識は持っていた」として、この手のキャラの中では比較的マシな方であると評す意見もある。


何より、劇場版には偽者であり地球への攻撃がなかったとはいえ光の国出身のウルトラ族でありながら悪の道に走ったベリアルが登場しており、彼の上記の発言も結果論とはいえ全く的外れなわけでもなく、むしろ該当者が存在しているのだからそこは考慮すべきである。


メイン監督の坂本浩一氏も「いい役者さんなので単なる悪役にはしたくなかった」とコメントしている。




演者の岡田氏は、仮面ライダーフォーゼ劇場版でラスボスである宇宙鉄人キョーダイン冴葉晴海/グランダイン役として出演していた。

ちなみに陣野を演じた大浦龍宇一氏は仮面ライダーディケイド劇場版のラスボスである月影ノブヒコ/シャドームーンを演じており、奇遇にも仮面ライダーの劇場作品のラスボス同士が上官と部下の関係として共演する事となった。


また、岡田氏は幼少期の頃に『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』、『帰ってきたウルトラマン』、『ウルトラマンタロウ』を見ていたとブログで語っている。



関連タグ編集

ウルトラマンギンガS ビクトリウム・キャノン タカ派 憎めない悪役


ウルトラマンベリアルウルトラマントレギア???:神山の懸念を現実のものとしたウルトラマン達。彼らの存在もあって、神山の発言も間違っているとは言えない部分も存在する。


類似キャラクター編集

高倉司令官カジ参謀ゴンドウ・キハチ西条武官ユウキ・マイ:ウルトラシリーズに登場した防衛組織のタカ派幹部。いずれも『地球の平和は人類自身の手でつかまなければならない』と言わんばかりにウルトラマンに頼らぬ超強力な兵器を開発・運用したが、どれも重大な欠陥があったり、暴走したり、敵に悪用されるなど、ロクな結果にならなかった。


蛭川光彦:同じくウルトラマンに対して偏見的な見解を示したり、その変身者に暴挙を働き、あまつさえ殺そうとした地球人。しかも、彼の場合は神山と違い一切反省することなく退場した。


松永要一郎:神山同様、敵を殲滅する為には手段を選ばず、ウルトラマンの力をも利用する為に非人道的な手段をとった防衛チームの長官。しかし彼の場合、その様な過激手段をとらざるを得ない程に敵対生物が非常に獰猛で危険である上、それほどまでに過激に至った理由も、作中でしっかりと掘り下げられている。


クリヤマ長官強力過ぎる兵器の運用を巡って、主人公たちと対立した末に、防衛チームごと解雇する暴挙に走った長官繋がりだが、彼は神山と違って物語の黒幕に寄生された事によるものであり、彼自身は主人公達の理解者である。


アサカゲ・ユウイチロウ強力な超兵器を開発・運用を進める防衛組織の関係者。主人公を始めとする防衛チームとの関係は良好であった彼だが、一方で自身の開発した超兵器を「希望」と過信的に称したり、その超兵器の元ネタが敵に鹵獲されて、地球を驚異に陥れた防衛兵器である点からして、今後の展開によっては神山と同じ轍を踏むのではないかと懸念する意見も少なくなかった……が後にその正体は、タカ派という概念を超えたウルトラマン、防衛チームの明確なであり、彼の開発した超兵器もまた、端から『ウルトラマン用の兵器』事が発覚する。

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