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「市民市民と!地球防衛軍はいつから市民の使用人に成り下がったのか!強力な敵が現れて今の軍備でこれを防げなかった場合、そのあなた方を真っ先にこき下ろすのもその市民だ!もう彼らの言いなりになるのはやめなさい!今の地球防衛軍はすぐ市民にお伺いを立てるだけで芯が一本も無い!これなら確実に地球を守られると市民も承服させられるものを今こそ打ち立てるべきだ!」


「ウルトラセブン!お前なら分かるはずだ。何故私が力による地球防衛に拘ったのか。もし我々が本当に侵略者なのだとしたら、この星を去るか、力を持って居座るしかないんだ!我々はこの地球を故郷にする事すら許されないと言うのか?数万年前の祖先達の罪を我々が償わなければならないのかぁっ?!」


「人類は地球に生まれた唯一の知的生命体!地球は人類のものだ!!」

演:影丸茂樹

概要編集

『太陽エネルギー作戦』から登場した男性隊員。

『30周年記念3部作』には登場しないが、後にフルハシと同時に参謀に昇格して『1999最終章6部作』で再登場。

彼の存在感が露わとなるのがこの参謀と化してからのため、「カジ参謀」で覚えている者が多いため、記事タイトルにはカジ参謀で表記する。


隊員時代は熱血漢振りを発揮した好青年だったが、とある異星人との激しい戦いで地球は守り切ったものの仲間を失った(小説版では婚約指輪をはめ、その相手を失っている事が示唆されている)ことから、参謀に昇格後はタカ派となった。その戦いの直後、敗北して撤退していく異星人に追撃を仕掛けて殲滅するようにフルハシに進言しており(フルハシは地球が防衛できたなら十分と却下した)、悲劇のせいで変わってしまったことが描写されている。

更にオメガファイルを知ったことで、地球人は侵略者であり本来は地球にいてはならないという真実を知り絶望。「侵略者である地球人が地球を故郷とし続ける為には、力でその星に居座るしかない」と思い詰め、たとえどんな手段を使ってでも地球人を守る決意を固めた。その一環として、知的生命体がいる星をワープ航法ミサイルで破壊し先制攻撃するフレンドシップ計画を推進している。


さらに、『1999最終章6部作』の最終話「わたしは地球人」ではオメガファイルの秘密を守る為、あろうことかウルトラセブンにまで銃口を向けた(小説版では、ちゃんと「君とは戦いたくないのだ」という発言はしている)。

ウルトラ警備隊の説得を受けたタケナカ長官と上層部がオメガファイルを自ら宇宙に公開することで地球人の反省の意志を示し、許しを請う方針に転換した後も配下の指揮官に銃口を向けられながらも驚異的な執念でセブンに挑むが、敵うはずもなく返り討ちにされてしまう。

敗北後、地球人が地球を故郷とすることすら許されない絶望とどんな手を使ってでも愛する地球人を守りたかったことを泣き崩れながらセブンに語った。


「ウルトラセブン。真実を宇宙に知らしめて必ず人類が助かると言う保障でもあるのかぁー!!くそ!!たとえどんな手を使ってでも……人類を守りたかった……。わ、私は……私には……、人間を守りたかった……。大好きだから……大好きなんだから……人間達が……」


小説版ではセブンに負けた後、「もうやめよう」と語る亡き婚約者の女性ミクの幻影を目の当たりにし、戦意を失った。地の文でも、対局の位置にこそ立った者同士だが、セブンと同様に地球人への愛があふれていたが故の行動であったことが語られている。

その後の場面とEVOLUTION5部作では登場しておらず、これまでのタカ派的な行動が理由で失脚した説が挙げられている。



余談編集

演者の影丸氏は『ウルトラマンティガ』でGUTSシンジョウ・テツオ隊員を演じたほか、以降の平成ウルトラシリーズでもちょくちょく出演している。ウルトラシリーズ以外では『特捜エクシードラフト』の主人公・叶隼人/ドラフトレッダー/シンクレッダーも有名。


関連リンク編集

高倉司令官ゴンドウ・キハチ西条武官神山政紀ユウキ・マイ:過去作及び後のウルトラシリーズに登場したタカ派の防衛組織の人間。但し、高倉と西条以外の3人は本編や本編後含めて単なる悪人では無い事情やフォローが為されている。

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