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ニセウルトラマンベリアル

にせうるとらまんべりある

ニセウルトラマンベリアルとは、特撮ドラマ『ウルトラマンタイガ』に登場するウルトラマンベリアルの偽物である。
目次 [非表示]

スーツアクター:寺井大介


概要編集

ウルトラマンタイガ』第23話「激突!ウルトラビッグマッチ!」に登場したウルトラマンベリアル


チブル星人マブゼが地球にいるウルトラマン達を抹殺するために、第15話にも登場したベリアル因子」を利用して誕生させた。

ニセウルトラマンベリアル

身長・体重はオリジナルと同じ。

オリジナルとの違いは、外見では爪や角(トサカ?)の部位が黄色く染まっていること。

だが、タイガの世界であるパラレルアースではそもそもタイガ出現まで地球人にウルトラマンの存在が知られておらず、アナザースペースやサイドスペースのようにベリアルの被害にあった宇宙等と違ってベリアルの恐ろしさもまた伝わっていないので、佐々木カナには「(手が)バナナみたい」と言われてしまっている等、暢気に捉えられる始末だった。


また、当然ではあるがベリアルとしての人格も存在せず、「知性はない」と公式サイトでもはっきりと書かれている。よって常に唸り声しか上げず(『決戦!ウルトラ10勇士!!』のエタルダミーベリアルと同様に両者の掛け声も使用されている)、登場して間もなくは両手を不思議そうに眺めたり、戦闘中に自分の攻撃が効いたときは無邪気にはしゃぐなど赤子のような仕草を見せていた。

まさに肉体だけが再現された抜け殻のような存在と言え、ウルトラマントレギアからは「木偶の棒」「品がないのは飼い主そっくり」とさえ言われていた。


一方、オリジナルにとっては因縁の敵でもあるウルトラマンゼロへの怨念は遺伝子レベルで刻み込まれているようで、『タイガ』劇中では初対面であるはずの彼を見るや怒り狂うかのような悶え方をしている。


能力編集

マブゼが「本物のベリアルよりも完璧な個体にしよう」と言っただけあって戦闘力はオリジナルと同等であり、フォトンアーストライストリウムとなったタイガを相手にしても引けを取らない。

また、デスシウム光線やカイザーベリアルリッパーと思われる技を使用していた他、オリジナルにはない「デス光輪」なる光輪技や『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』で過去の姿の本人が使用していたベリアルサンダーに似た両腕から電撃を放つ技や披露している。


知性も全くない訳ではなく、ウルトラマンタイタスとのパンチラッシュ対決の最中に拳を掴んで反撃し劣勢に追い込むウルトラマンフーマの光波手裏剣を受けると引き抜いたビルを盾にして防ぎながら間合いを詰めるという戦術も見せており、高いラーニング能力を有していることが分かる。


活躍編集

本物のベリアルとも遜色ない戦闘力でトライスクワッドを苦しめるが、自分の計画を乱される事を良しとしないトレギアが乱入してくると、彼の言動に激怒したマブゼの指示でさらにベリアル因子を打ち込まれてパワーアップを果たして再びフーマを圧倒。

トレギアにも一撃見舞うなど善戦したが、彼に陽動されて創造主たるマブゼがいたビルを破壊してしまう


その後はフォトンアースとなったタイガと交戦するも終始優勢に立ち、デス光輪で止めを刺そうとするが、そこにゼロが駆けつけて妨害された為失敗。

その後はトレギアと組んで2対2に発展し、今度はトライストリウムとなったタイガと闘い互角以上に渡り合ったが最後はトレギアにタイガが放ったタイガダイナマイトシュートの盾にされ爆散した。


オリジナルがウルトラウーマンベスを盾にしてメガスペシウム光線を防いでいた事を踏まえると皮肉な展開と言え、タイガの兄弟子はビルを盾にした経験があるので図らずもタイガにとっては「兄弟子越え」を達成する事となった。


余談編集

スーツはオリジナルのベリアルのスーツを塗装のみで改造している。


第23話の脚本を担当した皐月彩は、ゼロとベリアルを登場させてほしいとのオーダーに対し、『ジード』でベリアルとの決着がついていることからそのまま登場させることには抵抗があるとし、第15話に登場していたベリアル因子を用いて偽物を登場させることを提案した。

『タイガ』第23話の5日後は、奇しくもベリアルが初登場した『大怪獣バトルウルトラ銀河伝説THE MOVIE』が公開されてから10周年の日でもある。


これまでのシリーズにおけるニセウルトラマンは元ネタになったヒーローのエネルギーを元に作ったコピー、宇宙人の変身、戦闘力を解析して作ったロボといったパターンが多かったが、オリジナルの遺伝子を元に作られた偽物というパターンは非常に珍しい。

よって「クローンウルトラマンベリアル」と呼んでもいいような気もするが、そうならなかったのは息子と被ってしまうからだろうか。


また、本話はベリアルが偽物とはいえ、ウルトラの父一族とゼロの因縁の相手であるウルトラマンが一堂に会する回』であり、ウルトラの父の孫であるタイガがベリアルと戦うことが実現した回でもあったりする。


なお、『タイガ』の次番組としてベリアルの息子とライバルの活躍を纏めた『ウルトラマンクロニクルZERO&GEED』が放送され、ニセベリアルの登場を含め今後の作品の伏線となっていたが、 続く『ウルトラマンZ』はゼロの弟子が主人公である上、ベリアルの細胞の破片であるデビルスプリンターが登場している。更に第15話ではゼットの最強形態と最強形態が使用するベリアルの顔の武器も登場する。そして、『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』では遂にアーリースタイルのベリアルが登場。これによりトレギアは本物のベリアルと本当の意味で共闘し、トライスクワッドもまた思いがけぬ形で本物との対決が実現する事となった。


関連タグ編集

ウルトラマンジード:ベリアルの息子。その誕生経緯から立ち位置的にニセベリアルは(見た目は親そっくりだが)彼の腹違いの弟とも言える存在。彼自身、視聴者からは「善のニセウルトラマンベリアル」と形容されたこともある。


ショッカーライダー:同じく一部が黄色に染まったニセモノ。元ネタの可能性がある。ただしこちらは正義のヒーローのニセモノ。


ダークロプスゼロ:こちらはウルトラマンゼロを模したロボット怪獣。まさかこれを製造したベリアル本人は自分がいずれコピーされるとは夢にも思わなかった事だろう。


ベリアロク:こちらも誕生にベリアル因子が関わった武器でベリアルであってベリアルでない存在。ある意味意思を持ったニセウルトラマンベリアルとも言える。

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