概要
ウルトラマンゼロがテレビなどの媒体で初登場してから10周年を迎えたことを記念して製作された、2020年1月11日よりテレビ東京で放送された番組。
略称は『ウルクロ』。
「ウルトラマンゼロとそのライバル・ウルトラマンベリアルについて学ぶ」と題して、『ウルトラマンゼロTHE_CHRONICLE』、『ウルトラマンジード』のテレビシリーズなどから、人気のエピソードをセレクト放送。ウルトラマンゼロ初登場から10周年を記念した各種展開もされた。
なお、前作のクロニクルの舞台が「ブースカ劇場」という映画館だったのに対して今回はゼロに招待されたビヨンド学園・ゼロ組という学校の教室が舞台となっており授業という項目で、ナビゲーター(生徒役)はウルトラマンジードに変身する朝倉リク(演:濱田龍臣)とペガの2人、解説及び説明役(先生役)として週替わりでウルトラマンゼロ(声:宮野真守)をはじめとしたウルティメイトフォースゼロのメンバーが担当する。
6月20日に放送開始のシリーズ最新作『ウルトラマンZ』の宣伝も兼ねており、最終回では『Z』の直前スペシャルを放送した。
登場キャラクター
生徒
教師
ジャグラスジャグラー(演:青柳尊哉)
その他(ゲスト)
ペガッサ星人ベガ(CV:潘めぐみ)
スタッフ
監修:塚越隆行
企画:黒澤 桂、金木 勲
プロデューサー:金光大輔
構成:伊藤公志
映像監修:池田 遼
演出:中山剛平
音響効果:矢崎大貴
プロダクションマネージャー:杉野理人
プロダクションアシスタント:古川貴裕
撮影:石坂良雄
音声:山口 聡
制作協力:千代田ビデオ、OMNIBUS JAPAN、たまロケーションサービス、東京多摩フットボールセンター 南豊ヶ丘フィールド
編集:奥田恵夫
MA:斉藤健二
番組宣伝:結城慶(テレビ東京)、徳田良平
番組担当:吉野文(テレビ東京)、嵯峨隼人
音楽協力:テレビ東京ミュージック
制作:円谷プロダクション
主題歌
「Heroes」
作詞:藤巻亮太、紫藤廉
作編曲:藤巻亮太
歌:藤巻亮太
第12話からは歌詞が2番となり、映像も変更されている。
放送日程
今回のサブタイトルは基本的にはゼロの物語を扱う場合はジードの変身掛け声に準じて「○○(メインテーマ)ぜ!××(授業内容)!!」、ジードの物語を扱う場合はゼロの口調で統一されている(例えば第10,11話は「ブラックホールが吹き荒れるぜ!」、第13話はゼロ初登場のセリフをジード調にアレンジした物)。
OPが2番となってからは変則的なサブタイトルも出てきており、例えば第16、17話は、前者は本番組の主題歌「Heroes」の歌詞、後者は「すすめ!ウルトラマンゼロ」の歌詞を意識したものとなっている。
No | サブタイトル | 科目 | 教師 | 内容 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 学ぶぜ!歴史!! | 歴史 | グレンファイヤー | ゼロとベリアル、2人の因縁の始まりを紹介 | 1月11日 |
2 | 見切るぜ!偽物!! | 真贋の見極め方 | ミラーナイト | 本物と偽物の見極め方を知るべく『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』を見て勉強する | 1月18日 |
3 | 制すぜ!決闘!! | 〃 | 〃 | 〃 | 1月25日 |
4 | 望むぜ!地球!! | ウルティメイトフォースゼロの紹介とゼロ、初めての地球へ | グレンファイヤー | 休み時間中、グレンファイヤーとウルティメイトフォースゼロの仲間について会話を行い、その後、ゼロが初めて地球に赴いたこと知るため『ウルトラマンサーガ』を見て勉強する | 2月1日 |
5 | 生きるぜ!人類!! | 〃 | ジャンボット | ウルトラマンゼロについて知りたい宇宙人たちのためにゼロの地球での戦いを教える | 2月8日 |
6 | 守るぜ!明日!! | 〃 | 〃 | 〃 | 2月15日 |
7 | 気張るぜ!逆境!! | 他の世界のウルトラマンについて学習 | グレンファイヤー | ウルトラマンコスモスとウルトラマンダイナについて『サーガ』を見て勉強する | 2月22日 |
8 | 続くぜ!未来!! | ウルトラマンサーガについて学習 | ウルトラマンゼロ | 満を持して登場したゼロと共にウルトラマンサーガの最終章(DC版)を見てウルトラマンサーガのことを振り返る | 2月29日 |
9 | 滾るぜ!試練!! | 体育(ゼロの悩みと克服) | 〃 | ドッジボールを通じてゼロの悩みのことを覚えてもらうため『ウルトラゼロファイト第一部』を見てゼロの試練の戦いを振り替えり勉強する | 3月7日 |
10 | 廻るぜ!輝き!! | 〃(因縁の復活と仲間との絆) | 〃 | 宿敵べリアルの復活と仲間との絆を教えるため『ウルトラゼロファイト第ニ部(後半)』を見て勉強する(そのため前半(ダークネスファイブの登場~ウルティメイトフォースゼロ合流)まではカットされている) | 3月14日 |
11 | 機械の支配が迫りくるぜ! | 歴史(ウルトラマンとしての使命) | 〃 | リクやペガ、ゼロにとって思い出深い戦いである『つなぐぜ!願い!!』をみて勉強する | 3月21日 |
12 | つないだ願いが吹きすさぶぜ!! | 〃 | 〃 | 同上。エンディングにウルトラマンゼット登場 | 3月28日 |
13 | 受け継げ!精神!! | 〃 | ギンガ、ビクトリー、エックス、オーブなどゼロ直属の後輩にあたるウルトラマンの出会いことについて学ぶ。この回からOPが変わりリクとぺガが生徒たちと登校するシーンが加わる。またゼロの口からレオのマントについて設定が明らかになった | 4月4日 | |
14 | ウルトラマンジード! ベリアルの息子だ!! | 〃 | リクの口からジードとなりべリアルのことを振り返るウルトラマンジードの特別総集編 | 4月11日 | |
15 | 理解しあって仲間になるぜ! | - | - | ジードがアクロスマッシャーとなりゼロと合流するまでを振り返る | 4月18日 |
16 | ゼロになる覚悟 | - | - | ゼロがウルトラマンゼロビヨンドとなるジードの第7話、第8話を見て勉強する | 4月25日 |
17 | 君の名は朝倉リク | - | - | リクの出生の発覚とマグニフィセントになるまでの話であるジード第11話と第12話を見て勉強する | 5月2日 |
18 | 使命をフィニッシュ | - | - | シャドー星人クルトの話であるジード第14話、第15話を見て勉強する | 5月9日 |
19 | 運命を変えていけ! | - | - | 父ベリアルとの直接対決とロイヤルメガマスターになるまでのジード第16話、第17話を見て勉強する。なお、新型コロナウイルスの影響を考慮してこの回以降主要キャラでの寸劇シーンは行われず最終話までの話は3人のナレーションのみとなっている | 5月16日 |
20 | エンドマークを打たせるな! | - | - | 伏井出ケイとの激闘を描くジード第22話、第23話を見て勉強する | 5月23日 |
21 | これがGEEDの証だ! | - | - | ベリアルとの最終決戦が繰り広げられたジード第24話、第25話を見て勉強する | 5月30日 |
22 | キミ色に!染め上げろ!! | - | - | ゼロへの礼も込めてロッソ、ブルと共闘したR/B劇場版を見て勉強する | 6月6日 |
23 | ウルトラマンZ直前SP~若き戦士の熱血列伝~ | 卒業式 | - | 『Z』のウルトラフュージョンベースとなったウルトラ戦士の戦いを紹介する。なお、今回は卒業式と言う流れでビルの上でリクとペガのみ会話が行われ、『Z』へとバトンを繋いだ。 | 6月13日 |
余談
これまでのクロニクルは前番組と併せても関連のある作品が連続していく方式になっていたため、次回作のウルトラマンはジードかゼロに関連したシリーズになるのでは無いかという予測が立っていた。
(例)ゼロTHE_CHRONICLE→ライバルの息子が主人公のジード→オーブTHE_CHRONICLE→O-50出身のR/B→ウルトラマンニュージェネレーションクロニクル→ニュージェネヒーローの力を受け継いだタイガ→同じくウルトラ父一族の闇落ちした友人と戦ったゼロ&ジード。
結果的に次作『Z』では、ゼロの弟子であるゼットが活躍することとなる。またジードも登場する。
第13話では、ゼロがウルトラゼロマントをレオから授かったシーンが描かれている。
本作で『ウルトラ銀河伝説』や『ウルトラマンゼロTHE MOVIE』が本格的に取り上げられなかったが、これはこの2作でベリアルを演じた宮迫博之の闇営業問題による謹慎処分が影響していると思われる。
もっとも、この2作は過去のクロニクルや列伝などで度々放送されており、今回はゼロだけでなくジードの内容も取り上げる為、話数の関係(『Z』は例年より放送開始を早める方針だった)などで最初から扱わない方針だった可能性もある。
上記の尺の都合に加えゼロシリーズが何度も再放送され、ジードも前年の『ジェネクロ』でいくつか再放送が行われている都合からか今作では『ウルトラゼロファイト』第二部以降は再編集が基本になっており本作以降のクロニクルシリーズでも再編集版が主流になりTV本編の再放送は行われなくなった。
「ウルトラマンクロニクル」の題とロゴや二人のヒーローを扱うという形式は再編集次々回作の「ウルトラマンクロニクルD」まで続いた。(ただし「クロニクルZ」と「クロニクルD」は片方は前番組の主役ヒーローになっている。)
関連タグ
ウルトラシリーズ 新世代ヒーローズ ウルトラマンゼロ ウルトラマンジード
ウルトラマン列伝、新ウルトラマン列伝、ウルトラマンゼロTHE_CHRONICLE:過去にゼロがナビゲーターを担当した番組。また、ウルトラマン列伝・新ウルトラマン列伝ではジードの父とその配下たちが番組を乗っ取った事があった。