新時代は新たな次元へ━━掴め!未来からのメッセージ!
概要
2023年1月28日から放送開始されたウルトラシリーズの総集編番組。
10周年を迎える新世代ヒーローズ(『ウルトラマンギンガ』から『ウルトラマンデッカー』まで)の歴史を振り返る内容となっている。
ナビゲーターは毎回ピックアップされた回にまつわるヒーローなどが担当する。
特徴としては列伝の系譜を継ぎながらも、ディメンションナイザーを軸として新世代ヒーローズが失われた歴史を取り戻していくという物語性の高い総集編番組となっている。
あらすじ
M78星雲・光の国に魔の手が!何者かからの攻撃を受け、脈々と刻みこまれた「ニュージェネレーションウルトラマン」の記憶が失われてしまった(※1)。
「ウルトラマンの絆に対する挑戦」を受けた「光の国」へ、もう一つメッセージが舞い降りる。それは光の新アイテム「ディメンションナイザー」に託された未来人からのメッセージ。失われた「スター列伝」を取り戻すため、「ニュージェネレーションウルトラマン」たちが手を携えて立ち上がる!
登場キャラクター
(表記ヒーローは作中での登場順)
- 未来人(CV:????)
- 黒幕(CV:????)
これまでに多かった力でねじ伏せる様な敵とは異なり、ずる賢い策略家の様な性格。
声もだいぶ加工されており、低い声と高い声が交わった不気味な喋り方をする。
その独特な声質から性別もわからず、そもそも生命体なのかすら不明。
スタッフ
- 監修:塚越隆行
- 企画:黒澤桂、古澤圭亮、春山ゆきお
- プロデューサー:石井卓爾
- 構成/脚本:足木淳一郎
- 演出:中山剛平
- 映像監修:池田遼
- 音響効果:矢崎大貴
- ラインプロデューサー:福田一博
- アシスタントプロデューサー:古川貴裕
- 制作進行:小林大海
- 撮影:倉島健一
- 制作協力:ヌーベルアージュ、Fps Progress
- 編集:岩田博之
- CG制作:小林雅也
- MA:牧野友樹
- 番組担当:大石淳子(テレビ東京)、嵯峨隼人
- 番組宣伝:徳田良平
- 番宣担当:塩田優香(テレビ東京)
- IP担当:石塚徹
- ライセンス担当:釜下和之
- 音楽協力:テレビ東京ミュージック
- 製作:円谷プロダクション
主題歌
「STARS」
作詞:TAKERU/瀬下千晶
作曲・編曲:小西貴雄
アーティスト:NEW GENERATION STARS with voyager
ゼロおよびニュージェネを意識した歌詞が特徴的で、彼らの名前を捩った歌詞のパートではOPテロップだと文字が強調されている。なおイントロ部分では毎回、その回に対応したヒーローの変身時のセリフ(ゼロは「ブラックホールが吹き荒れるぜ!」)が流れる。
歌詞の変更について
これまでのOPは、1クールと2クールの境(つまり第13話辺りから)で歌詞が2番に変更される事が多かったが、今回は1クールの半分である第6話から変更されている。
これは「各ウルトラ戦士のピックアップされる回によって変更されている」ためであるようで、トリガーパートが終わった8話で再び一番となっている。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 使用話 | 内容 | 放送日 |
---|---|---|---|---|
#1 | ロストヒストリー | 『ギンガ』特別編、『ギンガS』第1話、『X』第2話、『オーブ』第1話、『ジード』第1話、『UGFニュージェネレーションヒーローズ』、『UGF大いなる陰謀』、『UGF運命の衝突』、『デッカー』第8話 | 歴代ニュージェネレーションヒーローズの戦いを紹介。 | 1月28日 |
#2 | ビギニング・オブ・ギンガ~星の降る町~ | 『ギンガ』第1話 | ウルトラマンギンガの最初の戦いを紹介。 | 2月4日 |
#3 | 大切な仲間 | 『ギンガ』第4〜6話・劇場スペシャル、『ギンガS』第7・8話、『ジード』第9話、『Z』第4話 | ギンガにおけるジャンナインやビクトリーのように、ウルトラヒーローと共に戦う仲間、そしてそれに合わせる形でその相手役である合体怪獣を紹介。 | 2月11日 |
#4 | 共に戦う者たち | 『Z』第3・25話、『トリガー』第9話、『デッカー』第2話 | ストレイジやGUTS-SELECTといった、ウルトラマンと共に戦う仲間を紹介。 | 2月18日 |
#5 | 立ち上がれゼット!〜最後の勇者〜 | 『Z』第19話 | ゼットに大きな影響を与えた戦士・ウルトラマンエースとの共闘を紹介 | 2月25日 |
#6 | トリガーの危機!〜黄金の脅威〜 | 『トリガー』第14話 | ある敵との戦いに大苦戦するトリガー。その時、時空を超えて追いかけてきたあるウルトラマンとの遭遇を紹介。 | 3月4日 |
#7 | 絆を乗せた艦〜オペレーションドラゴン〜 | 『トリガー』第15話 | ディアボロを倒すべくリブットの特訓を受けるトリガーとアブソリューティアン打倒のため本当の力を開放するGUTS-SELECTとの戦いを紹介。 | 3月11日 |
#8 | 会敵! | 『決戦!ウルトラ10勇士!!』、『Z』第7・24話、『エピソードZ』 | これまで送られてきたニュージェネレーションウルトラマン達の記憶を元にゼロは様々な強敵たちの戦いを紹介。 | 3月18日 |
#9 | 時空を越えた戦い〜イージス光る時〜 | 『X』第5話 | 3月25日 |
動画
余談
タイトルについて
(新作独立化以前の列伝を除いて)再編集番組は必ずタイトルに「クロニクル」(あるいは「CHRONICLE」)というワードが入っていたが本作は新作と再編集作が別離してから初となる「クロニクル」がつかない番組となった。
今回の事件について
何かと襲撃やアイテム強奪騒動が起こる光の国である為、その度にファンの間で「ザル警備」と不名誉な評価を受けていたが、今回は言わば何者かによる記録データ消去=ハッキングというサイバーテロ・サイバー攻撃の類でありこれまでとは違った絡め手や変化球な攻撃の仕方と言える。
今回はこれまでのような警備のザルさについて問題点は見られないが、その代わりに今度はサイバー攻撃にも弱いという側面すらも浮き彫りになってしまった形になる。
よって、今後はプロテクトやファイアウォールなどの強化が必須になった(そもそも光の国にそういった概念があるか不明ではあるものの)為、またヒカリ先生や科学技術局の仕事が増えることになるものと思われる…。
新世代ヒーローズのみならず全てのウルトラマンたちにまつわる歴史の記録(※1)が消されており、記録とはいえ光の国全体に混乱をもたらす規模の事件であり、黒幕の正体についてもある程度の大物ではないかと予想されている。
また、次回作に関連したキャラではないかという予想もあるが解禁された断片的な情報から推察する限り、その性質上繋がりはあまり考えられないとも思われる。(後述)
なお公式Twitterでは謎の調査員がウルトラマンの記録を集めており、一部が解読不能という形でそのレポートが掲載されている。
また、ウルトラマンの歴史が変わると言うキーワードはこの作品にも使われており、惑星ブリザードの決戦での入念な調査や、目標の一つにウルトラマンゼロへの対抗策立案が挙がっているあたり今作の黒幕は過去に干渉して暗躍し続けている彼らである可能性も…?
ただ『彼ら』の中にこの様な手口、そもそも喋り方をする者が該当せず、ゼロを自ら危険因子だと判断した奴の仕業ならば直接姿を見せても問題なかったはずである(尤も、新たな敵という可能性もあるし、ましてや『彼ら』にはまだ見ぬ仲間の存在が示唆されている)。
また、『彼ら』と見せかけて全く異なる種族がどさくさに紛れて侵攻をしていてもおかしくは無い。
新作TVシリーズとの関連性
これまでのクロニクル系番組では『トリガー』『デッカー』のオマージュ元である『ティガ』『ダイナ』及び前作のウルトラマンにスポットライトを当てた作品が続いていることから、順当に行けば『ウルトラマンガイア』に関連したものと考えられていたが現状においては不明、シリーズ次回作についても展開の読めないものとなっている(一応、ガイアでも過去に本作と似たような展開はあったが…)。
恐らくこれまでの例に当てはめるのであれば、『ウルトラマン ニュージェネレーションクロニクル』の後の『ウルトラマンタイガ』のように歴代のニュージェネレーションヒーローズが何らかの形で関わるものだと推測される。
番組の発表当初、『ガイア』を期待していた視聴者からは落胆や否定的な意見も出て来たが、そもそも可能性もゼロではなく、まだ放送すらしていない番組に文句を言うのは早とちり過ぎるので、気長に続報を待とう。
一方で、2023年はウルトラマンギンガ10周年の年となっており、ニュージェネレーションズの第1作目でもある、ギンガは未来から来たウルトラマンであり、今作の重要アイテムであるディメンションナイザーも未来から送られた物である事を踏まえると、次作のウルトラマンはギンガに関係があるのではないかと言う考察もあるが…?
そして、『デッカー』の劇場版の公開と併せて、新作の特報と思われる映像が公開された。
詳細は該当記事に譲るが、少なくともこの映像を見る限りでは、これまでの新世代シリーズとはかなり毛色の異なる作品になっている可能性がうかがえることから『ニュージェネレーションスターズ』とどこまで繋がりがあるのかはますます不透明となっている。
放送開始前の予想
放送開始前は公式から開示された情報から光の国の住人の記憶からニュージェネレーションヒーローシリーズに関する記憶が消えてしまったと解釈するファンも一定数いた模様。
例えばウルトラマンタイガの記憶をウルトラマンタロウが忘れてしまったり、ウルトラマンエースがウルトラマンゼットの名付け親になった記憶を失っているといったものであるが、現時点ではそのような曇らせ展開は起こっていない。
脚注
- (※1)作中描写を見る限り、実際に失われた記憶はニュージェネレーションヒーローズだけでなく昭和ウルトラマン、平成ウルトラマン、海外ウルトラマンといったシリーズ全般のものであった模様。
- 原作のスチールを使用しているのは新世代ヒーローズと客演作品以外では『ウルトラマン』(第1話)、『ウルトラセブン』(第3話)、『帰ってきたウルトラマン』(第1話)、『ウルトラマンA』(第14話)、『ウルトラマンT』(第1話)、『ウルトラマンレオ』(第1話)、『ウルトラマン80』(第1話、第8話)、『ウルトラマンUSA』、『ウルトラマンG』(第1話)、『ウルトラマンパワード』(第1話)、『ウルトラマンゼアス』、『ウルトラマンネオス』(第12話)、『ウルトラマンティガ』(第1話)、『ウルトラマンダイナ』(第1話)、『ウルトラマンガイア』(第51話)、『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』となる。
関連タグ
ウルトラマン ウルトラマンゼロ
ディメンションナイザー 新世代ヒーローズ
ウルトラマン ニュージェネレーションクロニクル - 同じくニュージェネレーションヒーローズをメインに扱った再編集番組。
ロックマンX サイバーミッション:こちらの作品でも、主人公達の所属する組織の基地のマザーコンピューターが何者かによる不正アクセス(ハッキング)を受け、書き換えられた偽りのデータによって世界中に混乱が起こってしまうという、似たような事件が起こっている。
ウルトラマンクロニクルD → (ウルトラマンデッカー) → 今作 → ???