次回予告
デストルドスの猛攻で、俺とハルキは最悪のダメージを負ってしまった。
一方、ストレイジはヨウコを救うため決死の総力戦に挑む。
俺たちの最後の戦い、何卒ご唱和ください!
次回、ウルトラマンZ!『遥かに輝く戦士たち』
ウルトラ最終回だぜっ!
あらすじ
世界中で暴れ回るデストルドスを倒すべく、そしてセレブロに乗っ取られデストルドス内部にいるナカシマ・ヨウコを救うため、行動を起こした元ストレイジのメンバー。
統合基地奪還へ向かうもユウキ・マイらの妨害が入り発砲されるが、ヘビクラ・ショウタが正体を現したことにより事なきを得て、ユウキらを気絶させ基地の奪還に成功。彼らは残された特空機を使用して最終作戦に挑む。
ヘビクラは既に自力で巨大化する力を失っており、デストルドスとの戦いで大きなダメージを負ったナツカワ・ハルキも次にウルトラマンゼットへ変身すると身体がもたない危険性をゼット本人から聞いていた。つまり、残された武器はキングジョーSCとウインダムのみ。
ハルキがキングジョー、ヘビクラがウインダムに乗り込み、各国の防衛隊を全て壊滅させてきたデストルドスと対峙。オオタ・ユカは基地でヨウコの位置特定を急ぐが、解析の難しいデストルドス相手にはユカと言えどかなり手こずっていた。
実戦を行う2機もダメージが蓄積されていき、両機共に立ち上がれなくなりデストルドD4レイでとどめを刺されかけるが…
「骨董品だってなぁ、まだまだ役に立つんだよ」
すんでのところでイナバ・コジローが持ち出したセブンガーの硬芯鉄拳弾がデストルドスに直撃し、何とか窮地を脱する。時を同じくしてユカの解析も完了し、デストルドスの主砲奥にヨウコがいることが判明。セブンガーはウインダムに追加バッテリーを渡し、喪失した右腕を超硬芯回転鉄拳に換装。そして、ここで初めてストレイジの特空機3機が並び立った。
2機はデストルドスに組み付き、その間にハルキのキングジョーがペダニウム粒子砲で主砲を潰しその奥にあるコクピットハッチを左腕クローで掴み、上空へ。
精神世界。ヨウコは記憶をなくしているようにボーっとしていたが、ハルキはそこで腕相撲をしないかと持ちかける。そこでハルキは「負けっぱなしは悔しいからここんとこずっと特訓してた」と明かし、その辺りからヨウコの目は潤み始める。腕相撲はハルキが勝利、ハルキも思わず目を潤わす。お互い笑顔になったところで、場面は現実世界へ。
ヨウコに取り憑いていたセレブロが体外に排出され、ヨウコは正気を取り戻す。セレブロはデストルドスと同化し消えてしまった。直後上から落ちてきたベリアルメダルをヨウコが回収したところで、キングジョーがコクピットハッチをデストルドスから取り出すことに成功。が、デストルドスの攻撃によりヨウコは空に身を投げ出されてしまい、ハルキはキングジョーを降りてそれを追う。
すると、ヨウコの手にあるベリアルメダルがアトロシアスライズメダルに変化。時同じくしてハルキはみんなを守るため、ウルトラゼットライザーを起動する。
「ゼットさん!もう一度一緒に戦おう!!俺の身体はどうなっても構わない、みんなを!!守りたいんだぁぁ!!!」
『Haruki Access Granted.』
アクセスカードを挿入、自身のホルダーにあるゼロビヨンドライズメダルとジードライズメダルをセットし、ヨウコの持つメダルをゼットライザーに入れるよう促し、彼女に近づいていく。
手を掴み合い、何とかメダルを押し込むことに成功。
「ハルキィィ!!頼んだぁぁ!!」
「押ぉぉぉ忍!!」
『Zero Beyond. Geed. Belial Atrocious.』
メダルを読み込み、ウルトラマンゼットが出現する。
「ご唱和ください!!我の名を!!ウルトラマンゼェェェット!!!」
「「「ウルトラマン、ゼェェェェット!!!!」」」
ハルキ、ヨウコ、地上の皆が彼の名を叫ぶと同時にゼットライザーのトリガーが押され、ハルキはゼットと一体化。最強形態たるデルタライズクローへ変身し、ヨウコを救出。ヘビクラの一喝を受け、ゼットはデストルドスへ向かっていく。
飛来してきたベリアロクを構え互角の戦いに持ち込むが、デストルドスはセレブロと直接融合したためか合体元の怪獣たちが持たないはずの再生能力を獲得していたことが判明。先程破壊された主砲を再生させてデストルドD4レイで止めを刺そうとし、ゼットはベリアロクで受け止める。ベリアロクは自分から捨て身の特攻をし、デストルドスの主砲に突き刺さる。ベリアロクに亀裂が入り、直後大暴発。
ベリアロクを引き抜こうとしていたゼットはモロに食らってしまい、その大ダメージでオリジナルに戻され、カラータイマーも点滅し満身創痍のゼット。
「立って!!!」
「「「「「ウルトラマンゼットー!!!!!!」」」」」
ストレイジ隊員たちの声援を受けて奮起し、再度立ち上がりるゼット。ダメージを受けカラータイマーが高速点滅を始めてもなお立ち上がり、デストルドスを殴り飛ばす。
ゼット「これが最後だハルキ!ウルトラ気合入れていくぞぉぉ!!」
ハルキ「おおおおおお押忍!!!!」
放たれたデストルドD4レイに対し、ゼットは渾身のゼスティウム光線を発射。拮抗するが、ゼットは更に力を込め、デストルドス本体を数歩下がらせるまでの威力を発揮。そして光線を一瞬Z字にして威力を底上げし、遂にデストルドスは爆発四散した。
ゼットの勝利に歓喜するストレイジ一同。ゼットは彼らに目線を向け、ハルキの「押忍!!」のポーズをとった。
そして飛び去ろうとするも、力を出し切ったゼットは飛び去ることができず落下してハルキの姿に戻ってしまうが、それでもハルキ含め皆勝利に喜びの表情を見せていた。
デストルドスとの戦いの後、セレブロはヘビクラ=ジャグラーにより動きを止められていたところをユカとカブラギ・シンヤの手により捕獲。ジャグラーはその場を去った。
そしてハルキは地球をストレイジメンバーに任せて、宇宙の各地で怪獣に苦しめられている人々を守るためにゼットと共に旅立っていった(ただし去り際に「盆と正月には帰るかもしれない」と言い、ヨウコから「実家みたいに言うな」とツッコまれた)。
また、一度は消滅したはずのベリアロクとも再会を果たしZ字の機影を残して改めて旅立ったのであった。
ウルトラマンゼロから『3分の1人前』と称されたウルトラマンゼット。ハルキやベリアロク、そしてストレイジとの出会いを経て後にゼロにも1人前と認められるほどに成長したゼットの物語はここに終結した。だが、彼らの旅と宇宙での戦いは、まだ始まったばかり。
余談
サブタイトルにはハルキの名前の漢字表記である「遥輝」が散りばめられており、まさしく最終回を飾るに相応しい演出になっている。
デストルドスは24話にてアルファエッジ、ベータスマッシュ、ガンマフューチャーで手も足も出なかった相手であり、更には最強形態デルタライズクローも破られカラータイマーまで点滅するという絶望的状況だったのだが、オリジナルの姿で全力を出し切り勝利するという、ゼットの成長を大きく印象づけた演出となった。
関連項目
Promise for the future・ご唱和ください我の名を!:挿入歌
バディステディゴー!!→遥かに輝く戦士たち→笑顔を信じるものたちへ~PULL THE TRIGGER~
In memory of 吹原幸太