概要
見た目に違わず威力は絶大で、設定上は怪獣よりも強力とされる超獣ですら問答無用で粉砕するほどの凄まじい破壊力を秘めているという。漫画『大怪獣バトルウルトラアドベンチャー』では、ゴモラの攻撃がほぼ通じなかったバキシムをたった一発で撃破し、エースキラーの片腕をもぎ取っており、河本ひろしによる漫画版『ウルギャラ』に至ってはバキシムを闘っていたアントラー諸共消滅させていた。
間違いなく、ウルトラマンの光線技並みの威力があるとみてよかろう。
映像作品においても、『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』において、登場早々、ペダニウムランチャーでサラマンドラとルナチクスをまとめて始末した他、あのゼットンとも一歩も引かない互角の戦いを展開して見せた。『ウルトラマンギンガS』でもギンガやビクトリーを相手にこのペダニウムランチャーを使用し、苦戦に追い込んでいる。
ただし、ファイブキングのような極めて強力な怪獣には殆ど通用しなかった。
また、キングジョー本体と同様、宇宙金属ペダニウムで生成されているため強度も十分で、格闘戦ではリーチの長さを生かして打撃武器として使う事も可能。
『大怪獣バトル』とは別の世界の出来事を描いた、漫画『ウルトラジャーニー』に登場するアンドロイド:キングジョーも必要に応じてペダニウムランチャーを装備・使用している(メインキャラクターの1人であるお嬢も使用するシーンがある)。
何気に同作ではランチャーから発せられる光線をサーベル状にした白兵戦モードなる新機能が登場している。
また、『ウルトラ怪獣擬人化計画ギャラクシー☆デイズ』では、キングジョーがソウルライザーを使ってEXモードになると、右腕に巨大なペダニウムランチャーを装備した姿になる(原典でいうキングジョーカスタムのような姿になる)。
他の使用者
基本的にペダン星人の武装であるが、他にもこのペダニウムランチャーを使用した者がいる。
スペースペンドラゴン
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』およびその続編である『NEO』に登場する、ZAPの大型輸送船。
『NEO』においてペダン星人ダイルの呼び寄せた無人ドックによって改造された結果、機体上部にペダニウムランチャーが装備された。元々装備されていたが使用不能だったハイパーオメガ砲をベースにしたからなのか、キングジョーに装備されているものとは異なり強力なレーザーを放つタイプとなっている。
ベムスターを逃げ込んだ小惑星ごと粉砕する等あまりにも凄まじい破壊力を持っていたことや、クルーたちが「スペースペンドラゴンは戦闘艦ではない」という信念を持っていたため初使用直後にそのまま封印されていた。
その後キングジョーブラックの大群に苦戦するレイを援護するべく、ヒュウガ船長が封印を解いて使用。
戦場に展開していたキングジョーブラックを一度の掃射で全滅させて大損害を与え、ペダン星人のレイオニクス討伐部隊を撤退へと追い込んだ。
その後も最終話でアーマードダークネスに苦戦するレイとグランデの援護に使用され大きなダメージを与える、劇場版『ウルトラ銀河伝説』でベリュドラに対してウルトラ戦士たちの必殺光線やEXゴモラのEX超振動波と共に使用され勝利に貢献する等、要所要所で活用され実績を残している。
『ウルトラ銀河伝説外伝』や『キラーザビートスター』では使用していない。
そもそも、両作ではスペースペンドラゴン自体ほとんど出番がなく使う機会がなかったのだが…
余談
『NEO』で使用が解禁された第11話「ある戦士の墓標」にて、封印解除の際ヒュウガ船長が口にした「心を持たぬ科学は悪魔の力だ」というセリフは、『ウルトラセブン』第18話「空間X脱出」におけるキリヤマ隊長のセリフ「神なき知恵は知恵ある悪魔をつくることなり」が元ネタ。
ウルトラマンビクトリー
キングジョーカスタムのスパークドールズを使用しウルトランスすることで、右腕にペダニウムランチャーを模したキングジョーランチャーを使用可能。
従来のペダニウムランチャーと同様、怪獣を一撃で粉砕できるほど威力が高い。そのため劇中ではEXレッドキングナックルやシェパードンセイバーの次に使用頻度の高いウルトランスであった。
なお、ウルトラマンビクトリーの戦闘データを元に調整の施されたビクトリーキラーもキラートランスによりキングジョーランチャーを使用した。
キングギャラクトロン
キングジョーとギャラクトロンの怪獣カプセルでフュージョンライズしたベリアル融合獣。
右腕にペダニウムランチャーの強化版ペダニウムハードランチャーを装備しており、こちらはギャラクトロンの魔法陣を形成しながら強力なビームを放つエネルギー砲となっている。体内で発生している超強力なエネルギーによって威力は数倍に上がっているという。
特空機3号キングジョーストレイジカスタム
右腕に26口径750mmペダニウム粒子砲を装備している。
威力は絶大だが反動もすさまじく、初使用した際にはメインエンジンがオーバーヒートを起こして機能停止してしまっていた。
その後に得られた実働データを元にリミッターがかけられたことでこの問題はある程度解決したものの、それでもフル出力で放つのは2発までが限界のようである。
第12話では、弱点部位に至近距離から発砲することでグルジオライデンを撃破している。
関連項目
ウルトラシリーズ 大怪獣バトル ウルトラマンギンガS ウルトラマンジード ウルトラマンZ
ペダン星人 キングジョーブラック キングジョーカスタム ウルトラマンビクトリー ウルトランス キングギャラクトロン 特空機