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ゲネガーグ

げねがーぐ

「ゲネガーグ」とは、特撮ドラマ『ウルトラマンZ』に登場するウルトラ怪獣。
目次 [非表示]

DATA

ゲネガーグ③

別名凶暴宇宙鮫
身長67m
体重6万t
出身地不明(恐らく宇宙のどこか)
デザイン楠健吾

概要

凶暴宇宙鮫 ゲネガーグ

第1話「ご唱和ください、我の名を!に登場した宇宙怪獣

別名通り、地球のサメによく似た怪獣だが、二足歩行かつ身体の真横と尻尾の付け根辺りに爪の生えた鰭があり、どことなくワニにも見える(昔はサメのことを“ワニ”とも呼んでいたので強ち間違いでもなかったりするが)。また鼻先に包丁のような角が生えている。


後述する生態故、争いに身を置くことが多いためか、体のあちこちに赤い傷跡のようなものが見受けられる

眼は一見白目のように見えるが、よく見ると実はちゃんと瞳がある。

平成ウルトラ怪獣のような生々しさを持つ一方、昭和ウルトラ怪獣を彷彿とさせる独特なスタイリングが特徴である。


巨大な口で何でも飲み込んでしまうという悪食な怪獣で、飲み込んだものを吐き出して攻撃することもできる「ゲネヴォミット」という技を持つ。悪食家であるという設定は伊達ではなく、小惑星のほか、なんとブルトンまでも飲み込んでいた。


凶暴宇宙鮫ゲネガーグ!

武器として鼻先の刃物上の角を振り回し、背中からのジェット噴射によって地上・宇宙空間を問わず高速で突撃する戦法を得意とする。また背中と側面の鰓状の穴から拡散光弾「ゲネパラサイトボム」を撃ちだし、口からは紫色の破壊光線「ゲネバスター」を吐く。


劇中の活躍

堂々と光の国を襲撃してウルトラゼットライザーウルトラメダルを飲み込んで逃亡し、ゼットとウルトラマンゼロの追撃を受けることになる(回想シーンでは、光の国の怒涛の光線・光輪攻撃を物ともせず全て突っ切って両者が保管されていた施設を襲撃していた)。


戦闘の最中、飲み込んでいたブルトンを吐き出しゼロを異空間に放逐。その後は地球に狙いを定め、ゼットに追われながらも地球に降下する。

同じく降下したゼットとナツカワ・ハルキの搭乗するセブンガーを相手に2対1でも圧倒し、更には避難所へ向かい、避難所を守ろうとするゼットとセブンガーを一方的に痛めつけて敗北寸前まで追い詰めるも、ゼットとハルキが一体化しアルファエッジウルトラフュージョンすると劣勢になり、一度はジェット噴射による突撃を仕掛けて一矢報いたものの、最後は上空で放った破壊光線をゼスティウム光線に押し返されて爆発・炎上し、そのまま地上に墜落して木っ端微塵になった。


その後、ゲネガーグの飲み込んでいたメダルのいくつかは回収され(エースとタロウのメダルはハルキが、初代ウルトラマンはヨウコが、ティガとダイナとガイアは何者かがそれぞれ拾った。しかし映像では最低でも10枚以上メダルと思しき光が飛び散っている)、爆散したゲネガーグの残骸も怪獣研究センター生化学研究所のメンバーによって回収・処理されたが、地球に来る前にウルトラゼットライザーと共にどこかで寄生生物セレブロをも飲み込んでいたらしく、残骸処理に当たっていたカブラギ・シンヤが寄生されてしまうこととなった。


また、ゲネガーグの襲来に触発されたのか、これ以降世界各地で大型怪獣の動きが活発化したことが第2話で語られている。


ハルキとゼットに致命傷を与えて一心同体とならざるを得ない状況を作り出したり、地球がセレブロの脅威に晒される間接的な要因になったり、地球の各地で眠っていた大型怪獣を目覚めさせる原因になったりと、物語が動き出す大きなきっかけを作った、正に“始まりの敵”に相応しい役割を果たした怪獣と言える。


また、この怪獣もまたデビルスプリンターの力で強化されていたことが『完全超全集』にて明かされている。


ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』では、光の国を襲撃した際の状況が詳しく描かれた。

ゼットとゼロはウルトラ戦士たちと共にユリアン王女の救出に挑んでいたが、それも空しくユリアン王女はアブソリュートタルタロスに誘拐されてしまう。ヒカリから『ゲネガーグによってゼットライザーとウルトラメダルが強奪』との緊急連絡が届いたのは、ちょうどその直後だった。


この時、光の国はタルタロスの暗躍の影響でゼロや80メビウスなど精鋭の一部が出払っていた上、ウルトラ6兄弟もその配下との戦闘後、デビルスプリンターの調査に新世代ヒーローズも参加していた事からもわかるように割ける戦力にも余裕がない状態であったため、完全にその隙を突かれる形になっていたのである。


『運命の衝突』にて宇宙科学技術局の機能が完全にマヒするほどの被害を与えていたことが判明。

アブソリューティアンナラクの解析をギャラクシーレスキューフォースに委託するほどの状態となっていた。


ジャの道は蛇

グルジオライデンと並んで出自に謎が多かったゲネガーグだが、超全集初出の公式小説『ジャの道は蛇』にて、多くの情報が開示された。


ゲネガーグの正体は別次元で作られた人工生命体であった。とある惑星間での戦争では怪獣兵器が頻繁に使われており、ゲネガーグもバイオテクノロジーによって作られた、一介の怪獣兵器に過ぎなかったのである。


同時期にイムバット連邦の首都バホメットを崩壊させたグルジオライデンが『Z』世界の地球へワープし、ゲネガーグを飼育しつつ科学技官に寄生したセレブロがほくそ笑む所で物語が終了しているため、この人物から乗り換える形でゲネガーグに寄生したセレブロが光の国へ侵入することで『Z』第1話に繋がると思われる。


また、単純計算すればライデンが地球に送り込まれてからゲネガーグが飛来するまで10年近くのスパンがかけられているのも、セレブロがゲネガーグに寄生してから前述の惑星戦争で文明自滅ゲームを更に過激にさせるのに躍起になっていたからとも推測できる(この惑星間戦争がどういう形で決着したかは判然としていないが、元の惑星が怪獣を取り返したりもう一度使役させようとコンタクトを取っていない所を見ると…)。


その後の作品での登場

エピソードZ

劇場作品では初登場。今作ではデスドラゴと共に『トリガー』世界に出現、ゼット、トリガーの両名と対決する。


何気に今作では(宇宙怪獣にもかかわらず)デスドラゴと共に地底から突然出現したのだが、たまたま活性化したエタニティコアの力で覚醒したのか、それともライラーの面々が意図的に復活させたのかは不明(かつてのオカグビラ事件にもあった怪獣を引き寄せる謎の装置の存在も関与しているとは思われるが…)。


ただ、こちらの個体は少なくとも『Z』の個体と比べると入念に改造されなかったのか、ゲネパラサイトボムなどの光線技やブルトンの射出といった搦め手も殆ど使わずにその大口のみを武器に戦うという戦法を見せている。


トリガー・スカイタイプを相手にパワー勝負で圧倒し続けるも、アキト隊員らが回収したハイパーキーでトリガーがパワータイプにチェンジすると戦況が一変、得意の大口も虚しく力負けし始めていく。最終的にはゼット・ベータスマッシュの強化版ゼスティウム光線とトリガーのデラシウム光流のW攻撃をモロに喰らってデスドラゴ共々爆発四散した。


一緒に登場したデスドラゴは『トリガー』の地球で初めて公とされた巨大生物なので、登場話数は違えど「始まりの怪獣」繋がりのコンビとも言える。一方で、それぞれの着ぐるみの改造に関しては、最初最後の敵という対照的な関係にもなっている。


以前から『ウルトラマンティガ』に登場した怪獣ゲオザークとの類似性からトリガーへの登場を予想する声も少なくなかったが、イーヴィルティガのリメイクキャラクターイーヴィルトリガーが登場する本作への起用という形になった(恐らくはティガのオマージュとして選出されたのだろう)。また、ゲネガーグが生物兵器で、ゲオザークがロボット兵器という点で対になっている。


余談

  • 『Z』本編での出番は第一話の一回のみであり、再登場の機会が無かった一話怪獣は『ウルトラマンオーブ』のマガバッサー以来となる(ちなみに、上述の通り『エピソードZ』でゲネガーグは映像作品に再登場したが、マガバッサーは未だに再登場していないがとしてなら登場している)。
  • デザインは、マガバッサーやゼッパンドンなどのニュージェネ人気怪獣を生み出した楠健吾氏が手がけた。
    • また、着ぐるみは田口監督が『ウルトラマン』リスペクトとして、敢えて昭和怪獣のようにブヨブヨとした質感で製作するよう現場に依頼し、ゾウサイの柔らかい関節がイメージされている。よく見ると歯や足の爪が一部欠けているが、これも単身光の国で宇宙警備隊に様々な攻撃を食らった時点である程度疲弊している表現としてわざと傷だらけにしたという。
  • 本来ならば、『タイガ』劇場版にてグリムドがゲネガーグより一足先に映像デビューを果たす予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う映画の公開延期の影響で順番が逆転する事態となった。

ウルクロ最終回お疲れ様&ウルトラマンZ来週からスタート

  • 第2話で基地のモニターで確認されたゲネガーグの影響で活性化した怪獣はゴルザマジャバデッパラスギールベドランギガンテスザンボラーゲスラの模様。
  • スーツはマガタノオロチの改造。
    • 元はラスボスの怪獣が最初の敵怪獣に生まれ変わるという非常に数奇な運命を辿ることになった。
  • 田口氏曰く「セブンガーを新造する都合上1話怪獣を新造できない可能性が出てきたため、再登場が難しい設定だし、してほしくもない怪獣なので産みの親として生まれ変わってもらった」との事。
  • ぱっと見では全然分からないのでゾアムルチからマガジャッパや、ザイゴーグからスネークダークネスのように皮を剥がして骨組みのみを流用した改造と思われる。鮫がモチーフにされたのは、マガタノオロチの特徴である大きな口をなるべく殺さないようにするためのアイデアである。
  • 名前やデザインは何度か変わっており、打合せの時点では「ゲネイオン」という名前だったが、デザイナーの楠健吾氏が描いた初期デザインでは「メントゥム」という名前だった。また同じく楠健吾氏が描いた「オドントティラヌス」から、「四ッ足ぽくも見えるフォルム」というネタが使われている。

関連タグ

ウルトラマンZ ウルトラ怪獣

一話怪獣(ウルトラシリーズ) 宇宙怪獣

サメ


サメクジラ:ウルトラシリーズにおける元祖サメ怪獣(ただしクジラとの複合デザイン)。


ゲオザーク:同じくウルトラシリーズにおけるサメ型ロボット怪獣。


ベムラー:一話怪獣こと始まりの敵の筆頭とも言える宇宙怪獣。ウルトラ戦士に追われて地球にやってきたと言う点は同じである。


パワードバルタン星人:始まりの敵にして、追跡してきたウルトラ戦士とほぼ同時に到着、それと同時に地球に対して敵対行動をした結果、ウルトラ戦士と防衛チームが共闘するキッカケになった点が共通する。


コッヴガイアの始まりの敵にしてゲネガーグ同様に地球に眠っていた怪獣達を活性化させた。


ヘルベロス前作の第1話で登場した新規怪獣。


マガバッサー前回の田口監督メイン作の第1話怪獣で、デザイナーも同じ。


デマーガ:同じく田口監督メイン作の第1話怪獣。口以外から光弾を放つ点でも共通している。


バザンガ:同じく田口監督メイン作の第1話怪獣で、デザイナーも同じ。こちらは作中世界で初めて地球に来た宇宙怪獣である。


ディノゾールメビウスの宇宙から来た第1話怪獣で、こちらはなんでも切り裂いてしまう。


メツオーガラスボスのスーツを改造した怪獣繋がり。大きな口が特徴的な点も共通。


ギロン他シリーズの怪獣。頭部の包丁のような角繋がり。


フカマル:こちらもサメモチーフで、角はないが寸胴気味な体型などが似ている。ちなみに、こちらも進化すると飛行能力を獲得する


サメハダー:こちらも寸胴体型のサメのキャラクター。お尻の穴から海水を噴射し高速で移動できるという似た生態を持つ(ゲネガーグは背中からだが)。


神代凌牙:別作品のアニメにおいてウルトラマンゼットと中の人が同じ主人公のライバルであり、作中での渾名が『シャーク』、最初に対戦した相手と言う共通点がある。なお、凌牙の中の人は後にアルビオの声を演じてシリーズに関わっている。


セラ:こちらは東映だが特撮界のサメのヒロイン。ほぼ同時期にTwitterを沸かせる事となった。まさかのサメコンビ結成である。


カービィ:何でも飲み込んでしまう、別名「ピンクの悪魔」。宇宙からやって来たという共通点もある。

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