データ
別名 | 宇宙伝説魔獣 |
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英表記 | Legendary Galactic Infernal Beast METSU-ORGA |
身長 | 69m |
体重 | 6万9000t |
出身地 | 宇宙→地球 |
スーツアクター | 新井宏幸 |
概要
第16話「嗤う滅亡」に登場。
地中から出現した奇怪な球体から現れた怪獣。マルゥルによると、宇宙で言い伝えられている魔獣で、惑星・彗星問わずに貪る伝説が存在する。
外見はウーラーに酷似しているが、全身が鈍い光沢を帯びた灰色になっており、小さな腕や金属片が混ざったような部分が見受けられない等の差異がある。
また、赤いひび割れのある肌は『ウルトラマンティガ』に登場したシルバゴンのようにも見える。
元々宇宙のゴミから偶発的に誕生した擬似生命体であるウーラーとは異なり、こちらは純粋な生物で、繭のような状態でヒュドラムが持ち込んだ超危険な外来種。現に、体重が50万トンもの重量を誇るウーラーに対して、メツオーガは6万9000tと、(怪獣としては)割とまともな値に収まっている辺り、出自を含めウーラーが如何に生命としてイレギュラーな存在だったかが分かるだろう。
無論、伊達や酔狂で「魔獣」の異名を戴いている訳ではなく、ウーラーと同様に惑星、彗星の域を越えて近くにあるものをいたずらに食い尽くす恐ろしい生態を持つ。マルゥルがメツオーガの姿を見るや食い散らかされた被害範囲をメンバーに見せている描写を察するに、被害の規模や危険性はウーラーに勝るとも劣らないレベルの生きた災害として認知されている模様。
その食欲は劇中でも遺憾なく発揮されており、ウルトラマンすら容赦なく捕食しにかかる、トリガーダークとトリガーが戦っている所をそっちのけでビルを食べるのに夢中になる場面もあった程で、当のヒュドラムにすら「エタニティコアを食べられると面倒な事になる」と厄介な代物として放置していた。
また、発する鳴き声はウーラーより低いものに加え、どこか嗤っているようでもあり、多少は可愛げがあったウーラーとは対照的にシンプルに不気味かつ邪悪な印象を与える。まさにこの回のサブタイトル『嗤う滅亡』そのものと断言できよう。
能力
ウーラーと同じく、大抵のものは何であろうと捕食できる巨大な口が最大の武器で、ビル等の建物からウルトラマンの光線技まで何でも食べる。グリッタートリガーエタニティのパワーフォトンすら光線を食べながら突撃する程の突破力もあり、口を警戒しての遠距離攻撃もあまり意味がない。
しかし、一度吸収したエネルギーは一旦「喉袋」なる鳥類の砂嚢に相当する器官に集積されるため、体内にブラックホールがあるウーラーと違って連続した攻撃を受け続けると、溜め込んだエネルギーが起爆剤となってしまうのが弱点。
また、一定範囲を赤い力場で覆い、力場圏内の重力をある程度操作できる能力も持ち、これでトリガーダークを地底の奥深くに沈めている。ただし、この重力操作能力は目が赤く発光する予備動作がある他、フィールドの発生もそれなりの時間が掛かる等の弱点も存在する。
メツオーガもこの弱点を本能で理解しているのか、相手を怯ませたり、押さえつけた際のダメ押しに用いている。
行動記録
過去にヒュドラムが地球に襲来した際、卵のような姿で連れてきたらしく、トリガーダークの力を得たイグニスの暴走で地表に現れた。
処遇を検討していたヒュドラムだったが、復讐を目論むイグニスが現れ、やむなく交戦。その際にイグニスが力を制御しきれていないのを察し、「獣は獣と遊んでいなさい」として、繭にエネルギーを注いで目覚めさせた。
覚醒後、メツオーガは最初に目についたトリガーダークを食べようと地底深くまで引きずり落とすも、その過程でトリガーの侵入を許してしまい、トリガーダークが意識を持ち直すやトリガー諸共地上に吹き飛ばされる。
その後、ゼペリオン光線どころか、グリッターのエタニティーボンバーすら難なく貪る恐ろしい食欲を見せつけてトリガーを追い詰めるが、エタニティーボンバーを吸収した隙を突かれて持ち上げられる形で動きを止められた所を、ナースデッセイ号バトルモードの砲撃により仕留められた。
……だが、その遺体はほぼ無傷に等しい状態であり、地上に下ろされた直後、不気味な脈動と鳴き声に加え、無数の青いトゲや長い尻尾が体を突き破るように生えてきて……?
余談
着ぐるみはウーラーのリペイント及び改造。一部の表面のパーツを削って白ベースのカラーリングに変更し、ウーラー時にはあった腕をなくしている。
ウーラーは複雑な造形やカラーリングが災いしてソフビが発売されなかったが、メツオーガはウルトラ怪獣シリーズからソフビが発売されている。
一部視聴者からは、50周年記念の『帰ってきたウルトラマン』のキングマイマイや、TDG三部作の一つ『ウルトラマンダイナ』のジオモスのオマージュ要素を持っていると見られている。ちなみに、ジオモスが登場した『ダイナ』第35話のサブタイトルは「滅びの微笑」であった。
鳴き声を担当したのはスーツアクターの新井氏本人。
一介の生物であるメツオーガと、ゴミから偶然生まれたウーラーとの間に、なぜ見た目や生態において酷似する点があるのかは両者の関係性を含めて一切不明。単なる偶然なのか、ウーラーが生まれた際にメツオーガがモデルとなったのか、それとも何者かがウーラーがメツオーガに似るように仕向けたのか……謎は深まるばかりである。
もっとも、ガラモンとピグモンやペギラとチャンドラーなど、ウルトラ怪獣には他人の空似なケースが割と多いので、気にする事でもないのかもしれないが。
関連タグ
グリーザ:不気味な笑い染みた鳴き声を発しながら、あらゆる存在を取り込み消滅させる災害そのもの。こちらはそもそも生命体ですらない。
ライブキング:同じく笑っているような鳴き声を発する大食いの怪獣。「アハハハハ!!アーハハハハハハハハ!!!(鳴き声)」うるせえ。
ボガール:同じくあらゆるものを喰い尽くす怪獣。カラーリングもほとんど同じ。より恐ろしい存在へと変貌する点も同じ。ただし、こちらは敵味方の区別すら付かないメツオーガと違い、言語すら操る高い知能を有し、異星人にカテゴライズする向きもある。
シャザック:別名「伝説魔獣」。
シラリー:別名「伝説宇宙怪獣」。
メツボロス:前作に登場した名前に「メツ」が付く怪獣。メタ的には登場話の監督が同じ。
ゲネガーグ:過去の作品のラスボスのスーツを改造した怪獣繋がり。